
秘境の滝と渓谷を訪ね歩く
2018年5月~10月
第1回 鬼怒川が生んだ巨岩の造形美 新緑に映える清流と滝 龍王峡 2018年5月27日
クラブツーリズムの参加者は83名。バス2台に分乗。私は2号車で総勢41名。
7時30分に新宿大型バスターミナルを出発。佐野のパーキングに9時ごろ到着。ここで弁当を積み込み10時半の到着前に食べてくれと添乗員は言う。 仕方なしに10時には弁当を食す。10時半に川治温泉駅を出発。
小網ダムを渡り龍王峡遊歩道へと入っていく。逆川林道は舗装されていて道幅も広い。 道路わきの野草など見ながらのんびりと進んでいく。ガイドは必ず野草の名前を言うのだが、聞いて行くはじから忘れていく。

トンネルをくぐり逆川林道が進入禁止となっている手前を遊歩道は入っていくのだが、進入禁止のバリケードの先に熊がいた。私たち41名プラス添乗員、ガイドの大団体を見て熊は回れ右をして悠然と歩いて行った。

遊歩道はここから狭くなり道も舗装ではなくなる。多少のアップダウンも出てくる。浜子橋を渡り鬼怒川は右側となる。鬼怒川沿いを歩いて行くわけだが鬼怒川はずっと下で木も多くなかなか流れは見えない。


浜子橋からの鬼怒川とハイキングマップ


道路際のコアジサイと遊歩道
龍王峡は峡谷の岩の色から紫龍峡、青龍峡、白龍峡と別れるというが、木が多いし、道も石や木の根っこだらけなので、なかなか岩の色まで見ていられない。

木の合間から見た鬼怒川 紫か青か白か?
むささび橋を渡ると、今までは鬼怒川の左岸を歩いてきたが、右岸にも遊歩道があるのだが工事中のため歩けない。むささび橋は行って帰ってくるだけ。

むささび橋からの眺め
竪琴の滝はもうすぐ。

竪琴の滝のすぐ下流に虹見の滝がある。

左上方の橋は虹見橋。太陽が背中に来た時に滝を見ると虹がかかって見えるそうな。階段を登っていくと龍王峡駅の前の広場に出る。ここが今日の終点。予定通り6㎞3時間のハイキングであった。
車で15分ほどの涼風の湯という日帰り温泉に入って帰途に着く。温泉が混雑するので1号車は別の日帰り温泉だそうだ。
今日は“秘境の滝と渓谷を訪ね歩く”の第1回目。2回目以降4回目まですでに満員だそうだ。第1回目は結構早く申し込んでおいたが、2回目以降は1回目の様子を見てから申し込もうと思っていたのでまだ申し込んでいない。 添乗員はキャンセル待ちで申し込んでくれという。キャンセル待ちが多ければバスが増えますから、と言う。
第2回 原生林に包まれた源流を辿る 幻想的な尚仁沢湧水 2018年6月24日
今回の参加者は46名。バスは満席。キャンセル待ちで申し込んでいたのがうまく入った形。
前回と同じに新宿都庁下大型バス乗り場を7:30に出発。尚仁沢湧水の駐車場には10時過ぎに到着。ここで現地ガイドと合流。こういう場所のガイドは年寄りのボランティアが一般的だが、今回は男女二人とも若い。男性は40ぐらいで女性は30くらいか。こんなガイドで食べていけるのか不思議に思っていたら、栃木県塩谷町役場の職員だそうだ。街としても何とか観光客を増やしたい一心なのだろう。
バスの中で添乗員が“尚仁沢遊水池の森の中にはヒルがいます。十分注意してください”と言う。ヒルには丹沢、養老渓谷で懲りている。先に言ってくれてれば来なかったのに。 ガイドの職員がキンチョールを何本も持っている。キンチョールでヒルを回避できるか分からないが、靴の周り、帽子、腕、背中に目いっぱいかけてもらう。 最初は“こんなに沢山キンチョールを出していたのでは採算が取れないんじゃないか”と思っていたが、町の職員と聞いて、それなら公費から出せるよね。
尚仁沢湧水遊歩道はいきなり急勾配の登りで始まる。100mまではないだろうがかなりの高低差だ。そのあとは数十mの降りになる。ここは鉄製の階段。 年寄りが多いグループだが脱落者はいない。 それからは川沿いを歩く遊歩道が続いている。川なりの勾配できつくはない。 木片道があったり、木道があったり、木の根っこ道があったりで湧水群までは2.3㎞。ゆっくり歩いても40分程度。
さすが山の中斜面のあちこちから水が湧き出ている。石は苔むしなかなかいい雰囲気だ。滝はなかったけれど満足。 湧水地の最終場所で女性ガイドのアヤパンさんが紙コップで湧水をすくって、皆に配ってくれる。

顔は写っていないけれど柵内に入っているのが女性ガイドのアヤパンさん

いたるところから水が湧き出している

苔むした石

途中の渓流
遊歩道は片道1本で、来た道を戻る。何かの大会らしくゼッケンを着けた数十人の団体とすれ違う。しばしの待機状態が続く。心配していたヒルの被害は出ず無事出発地へと戻る。11:50頃。バスで5分の尚仁沢ハートランドで昼食。
昼食後バスで佐貫観音へ。ここには佐貫摩崖仏がある。岩の壁面に仏様を彫ったものだが、長い年月に寄り摩耗して見づらくなっている。

仏様の顔

この壁面のどこに仏様の顔があるか分かりますか
壁面左下の穴の中に観音様が安置されている。
鬼怒川沿いや田んぼの畦道を歩き、道の駅湧水の里『しおや』には15時前に到着。ここの日光天然氷のかき氷が人気で、客が並んでいる。値段も結構よく7、800円。私はこれよりもビールが良く、奥でひっそりと営業しているお店で生を500円で飲む。

畦道に咲いていたねじり花

畦道を歩く
尚仁沢遊水群の遊歩道が短いため歩行時間が少なく、おまけに畦道を歩いているんじゃないかと思ったが、畦道には畦道なりの良さがあると思うようにする。1時間半ほどの歩行。
15時20分に城の湯に到着。ここは矢板市営の施設。泉質はナトリウム泉。神経痛、関節痛、疲労回復に効用ありとある。料金は500円。65歳以上は400円と安い。我々はクラブツーリズムが一括して払ってある。16時20分に城の湯を出て帰途に着く。
第3回 渓谷を繋ぐスリル満点の吊り橋 山間の集落・道志村の隠れ滝へ 2018年7月22日
今回もほぼ満席の41名参加。7時半に新宿出発で駅の道道志には9時半前に到着。道の駅の駐車場はいっぱい。目立ったのがバイク。そこら中バイクだらけ。幸いなことに大型バス専用の駐車場は空いていた。
9:40から準備体操をして、道志川を渡り鳥ノ胸山のふもとを散策。最初に数十mの登りがあったがあとはほぼ平坦。最後に登っただけの降りがある。1時間半ほどの歩行。
歩行路の脇にはいまだにアジサイが咲いている。鬼百合も咲き誇っている。変わったところではイヌゴマも咲いていた。

玉アジサイ

鬼百合

イヌゴマ
11:15頃から昼食。クラブツーリズムからおにぎり弁当が出る。外で食べてもいいし、バスの中で食べてもいい。私は涼しいバスの中を選ぶ。
12時前に出発し雄滝、雌滝へ。所要時間は15分位。道路わきに駐車して7,8分歩く。若干の登り。

雄滝

雌滝

雄滝雌滝 落差は共に10m程か
またバスで5分ほど移動して久保吊り橋へ。吊り橋を渡り久保・野原渓谷遊歩道を歩く。1㎞。30分ほど。

久保吊り橋
吊り橋は、1度に渡れる人数は10人以内と書かれている。クラブツーリズムだけでも4回に分けて渡る。遊歩道終点の野原吊り橋も同じ。野原吊り橋の方が揺れ方が大きかった。
14:15には相模湖の温泉に到着。道志村にも日帰り温泉はあるのだが、どこも小さく1度に43人(添乗員、ガイド共)もは受け入れられないようだ。
15時半に相模湖を出発し、新宿には17時に到着してしまう。珍しいことだ。
第4回 涼やかなスッカン沢の名瀑巡りと神秘的な青の滝壺 おしらじの滝 2018年8月26日
今回は中型バス2台で出発。総勢48名。私は1号車。最後部席で隣は空席、逆隣は荷物置き場。正確には荷物置き場ではなく、バスのなにか必需品が入っているのだろうが荷物置き場として使わせてもらう。
矢板市の山の駅“たかはら”に10時過ぎに到着。ここで準備体操をしてからおしらじの滝の駐車場へ向かう。この駐車場は狭く、客を降ろすとバスは先ほどのたかはらの駐車場で待機することになる。
かなり急な坂を降っていく。10分弱も降るとおしらじの滝。この川の水量は少なく水が枯れることもたびたびあるというので、幻の滝とも言われているようだ。おしらじの滝は、滝つぼの色が澄んだブルーで、これが売りだそうだ。 滝つぼのことをこちらでは“しらじ”と呼ぶそうだ。それでおしらじの滝という名になったらしい。

急な坂道を下っていく

おしらじの滝
山の駅たかはらに戻りここで昼食。おにぎり弁当が出る。バスの中でエアコンのもとで食す。。
たかはらからバスで10分ほどでスッカン沢の駐車場。11:50から歩き始める。今度はなだらかな下り坂。
スッカン沢とは変な名前だが、火山成分や炭酸が多く含まれる水が流れているため、すっからい沢と呼ばれていたのがなまってスッカン沢となったと言われている。
素廉の滝
遊歩道を歩いていて最初に出てくる滝が素廉の滝という。素廉の滝は一つの物でなく、細く小さい滝の集合体のようだ。幅は100mとも150mとも言われている。今は木の葉が多くよく見えない。

素廉の滝の一部?
仁三郎の滝
仁三郎が最初に見つけたから仁三郎の滝という。遊歩道から降りていって滝つぼに近づいても、大きな岩に邪魔されてしまう。

仁三郎の滝
雄飛の滝
スッカン沢一番の滝。薄暗い場所に指す一筋の光のように見えて、夕日が傾くのも忘れるほど美しいことから夕日(雄飛)の滝の名が付いたと宣伝文には書いてある。


雄飛の滝 落ち口


雄飛の滝のすぐ下流 岸壁のあちこちから水がしみ出ている。
今日は夏休み最後の日曜日とあって人の出は多い。大型観光バスも来ている。中にはサンダル履きの人もいるので、他人事ながらちょっと心配になる。カツラの大木まで行って折り返す。駐車場には13:45に戻る。2時間ほどのウォーキングであった。
矢板インターそばの日帰り温泉“城の湯”に浸かり15:50に出発する。新宿には19時の到着。
第5回 爽やかな草原と森を歩いた先に絹糸のように流れる吐竜の滝 2018年9月6日
参加者 小栗、尾関、木村、橋本、三木の各氏。
今回はクラブツーリズムの“秘境の滝と渓谷を訪ね歩く”シリーズの第5回目の“爽やかな草原と森を歩いた先に絹糸のように流れる吐竜の滝”に6名で参加する。総勢33名。
新宿の都庁前、高架下大型バス発着場を7:30に出発。中央高速利用で1か所のパーキングで休憩の後10時過ぎに到着。準備運動ののち10:15にキープ・ファームショップ前を出発。
キープ協会敷地内の遊歩道(十字架の道行き)を通り吐竜の滝を目指す。遊歩道と言ってもそれほど整備はなされておらず、クマザサをかき分けたり、水が流れている道を歩いて行く。前日は台風の影響もあって道が川のようであったという。

小さい川の渡渉
10:35~10:55まで昼食。今日は天気も良く八ヶ岳、富士山も良く見える。

八ヶ岳

うすいけど富士山
道はだんだん獣道に近くなっていく。ガイドの後に付いて行くから心配はないのだけれど、一人では心細くなる道だ。所々の木に目印のピンクのテープが張り付けてある。

梯子並みの急階段を降りていく
これは本当に秘境の滝かもしれない、と思ったが着いてみるとそこそこの観光客がいる。車道は整備され近くに駐車場があるそうだ。11:50着。
吐竜の滝は川の水が落ちているのではなく、岸壁から染み出た水が川に落ちている。

落差10mと言われている

吐竜の滝前で記念撮影
吐竜の滝を12:15に出発。
急坂を降りてきたのだから今度は急坂を登らなくてはならない。岩だらけの道と言えないようなところを登って行く。

これも道
目的地の八ヶ岳クラブ前には14:00着。
日帰り温泉の甲斐大泉温泉パノラマの湯には14:15の到着。15:30にパノラマの湯を出て、結構順調に高速を走って、18時前に新宿着。
西口地下の“わらびや”なるところで打ち上げ。例によってここでも集合写真を撮る。

お疲れさまでした。
第6回 紅葉彩る関東の耶馬渓・吾妻渓谷 2018年10月25日
クラブツーリズムの“秘境の滝と渓谷を訪ね歩く”もいよいよ最終回。今回の参加者は36名。
新宿の都庁高架下大型バス発着所を7:30に出発して、吾妻渓谷の十二沢駐車場に10:30の到着。紅葉はまだまだら。

国道沿いの歩行路(舗装済み)を八ッ場ダム方向へ歩いて行く。ほぼ平坦。左側下の方に吾妻川が見える。八ッ場ダム工事現場手前で行き止まり。12時ころ。

樹木越しに八ッ場ダムの壁
来た道を戻り、吾妻渓谷入口・鹿飛橋の標識に沿って下っていく。川沿い遊歩道を期待したが、それはなし。水面のかなり上の未舗装路を歩く。

鹿飛橋からの吾妻川
途中真田家の物見の跡という狭い広場で昼食。12:30~13:00。
出発地の十二沢駐車場を横に見ながら山の中を歩き道の駅“あがつま”へと行く。13:35。ここでバスに乗り不動滝まで移動。不動滝には14:00の着。

不動滝
落差は90mあるが水量は少ない。細い線をカナクギで引いたよう。不動滝のそばに架かる不動大橋を渡り道の駅“八ッ場”へ行く。14:35。

不動大橋から見た八ッ場ダム。歩いて行ったのと反対側。こちら側に水が貯まる。
ちょっと物足りないハイキングではあった。川のそばなどを歩けたらな、という気がする。
名前を忘れてしまったが、どこかの日帰り温泉(弱アルカリ性)に入り、16:40に出発する。19時半ころ新宿西口に到着。
このシリーズは全体に名前負けしている。今回も“紅葉彩る関東の耶馬渓・吾妻渓谷”だ。