
第35滴 新潟
2023年9月
いつものごとく一人旅。自宅より自家用車で行く。
2023年9月25日
自宅を8時過ぎに出ると妙高には13時過ぎに着いてしまう。宿の休暇村妙高に入るのにはまだ早い。
国指定の天然記念物の『天神社の大杉』を見に行く。

樹高28m、幹回り8,2m、推定樹齢1,200年 国指定

天神社の大杉
次は市指定の天然記念物の『新井別院の大イチョウ』。

樹高20m、幹回り5,3m、推定樹齢400年
国指定だと周りに柵が設置されていて木に触れることはできないが、県、市指定の場合は何もなく、タッチできる。右側が雄、左側が雌とのことだ。
次は市指定の『乙吉の大ケヤキ』。田んぼの真ん中に立っている。

樹高30m、幹回り5,5m、推定樹齢500年
16時頃には今夜の宿の休暇村妙高に入る。
9月26日
まずは100名滝の一つの『苗名滝』を目指す。駐車場へも分かりやすいし、駐車場から滝までの15分ほどの遊歩道も整備され、道案内もしっかりとしている。水量も豊富で迫力に満ちている。

苗名滝 100名滝 落差55m

東屋とは反対側の右岸から見た苗名滝。滝壺までよく見える。
次は妙高山登山道途中にある『惣滝』を目指す。途中に大田切渓谷不動滝の案内板があったので寄ってみる。岩が邪魔をして正面から見ることはできない。

大田切渓谷不動滝 落差20m
惣滝までの登山道が落石のため進入禁止で遠くから眺めるだけ。惣滝は大田切川にあり、上記の不動滝の上流部にある。

惣滝 落差80m 100名滝
同じ妙高山にあるが、異なる登山道の途中にある、『称名滝』、『光明滝』を目指す。こちらは苗名滝とは大違いで案内板も何もない。こちらでいいのかな、と考えながら歩いていると後ろから軽自動車が来る。手を振って停まってもらい、『称名滝へ行く道はこれでいいのですか』と聞く。『車ではもう少ししか行けませんけど乗っていきませんか』と乗せてくれる。1㎞ほどであったが助かった。
その人は車で行けるところまで行って、あとは歩いて現場まで行く。現場とは登山道の草刈りだそうだ。大変な仕事だけど必要なことだよね。登山客は大助かりだよね。

遠くから見たときは、熊の頭かと思いびっくりした。遊歩道は狭いながらも簡易舗装されている。これで、あと何メートルで称名滝、とかの表示板があればいいのだけれど。

上が称名滝(落差60m)、下が光明滝(落差40m)。称名滝の真ん前には露天風呂がある。

湯温は41度ほどか。

私は足湯だけであったが、この写真を撮ってくれたおじさんは『たっぷりと全身浴をしました』と言っていた。
称名滝、光明滝までは1時間半ほどの登り。結構足にきて、帰りの下りでは往生する。以前神奈川県の大山を登った時には、帰りの下り階段を足が痛くなって降りられなかった。いろいろ試して、後ろ向きになって階段を降りると何とかなった。同じような症状だ。最近はしゃがんでから立つときに、足にかなりの負担がかかっている気がする。やはり加齢からくるのだろう。
山を下り、駐車場のある温泉街の食堂で昼食。
午後は隣町の上越市にある虫川の大杉を目指す。カーナビに『上越市虫川』と入力。虫川に着くがそれらしきものはない。グーグルマップに虫川と入力すると、候補に虫川の大杉がある。ここをクリックし道案内を頼むと、20㎞も離れたところを示す。とにかく行ってみると果たして大杉はあった。大杉のある場所は、上越市浦川原区虫川なのだ。上越市虫川は別の場所だったのだ。

虫川の大杉 樹高30m、幹回り10,6m、推定樹齢1,000年 国指定

虫川の大杉
9月27日
休暇村妙高を8時前に出発。9時半前に柏崎市にある『善根(ぜごん)不動滝』に到着。江戸末期に生まれた8代目柏戸関が不動明王を寄進したと言われている。

善根不動滝 落差72m
落差72mに見えないが、三段で72mというから隠れた部分があるのだろう。

善根不動滝
次は五泉(ごせん)市の視後平(しごへい)の滝を目指す。案内板の通りに、ロープを使って川まで降りるが、何もない。道もない。上流にも下流にも滝は見えない。川を渡った先に道があるのかと思ったが、流れが急で川は渡れない。
そばに『夫婦滝』というのがあるというので行ってみる。道路際に落ちている。
見える滝は1本だけ。夫婦滝と言うからにはもう1本あるはずだ。道路反対側を見ると、道路の下を潜り同じ流れの滝が下に向かって落ちている。落差28mという。

夫婦滝上段
阿賀町の国指定天然記念物の『将軍杉』を見に行く。将軍とは10世紀頃の平惟茂(たいらのこれもち)のことだそうだ。

将軍杉 樹高38m、幹回り19,3m、推定樹齢1,400年 国指定

将軍杉
次は同じ阿賀町の『大尾不動滝』を目指す。最後の案内板は遊歩道入口にあるが、周囲は藪だらけで案内板はよく見えず行き過ぎてしまった。わからなくなり町の観光課に電話して入口を教えてもらう。坂を15分ほど登り、滝に到着。
ここのところ小雨ではあったが、ずっと雨続き。その分滝の水量は豊かになっているようで、見ごたえがあった。

大尾不動滝 落差15m
今日の宿、阿賀町の三川温泉『新かい荘』には16時半頃の到着。
9月28日
宿の新かい荘を8時前に出て阿賀町内の『角神(つのがみ)不動滝』へと行く。やはり雨のせいか水量は豊富。2段滝。1段目の滝のすぐ横に階段がある。登っていくと2段目の滝の前に出る。よくまあ滝のすぐ横に階段を作ったものだ。

角神の滝 一の滝 落差15m

角神の滝 二ノ滝 落差23m

角神の滝 二ノ滝
今回の滝巡りはこれでおしまい。阿賀町には旭滝というのもあるのだが、ヒルの被害が結構ある、というのでパスする。ヒルには神奈川県の丹沢や千葉県の養老渓谷でたかられ懲りている。
新潟の滝巡りを考えた当初は、阿賀町で終わりにして3泊で帰宅する予定であった。しかし清津峡というのが新潟にある、ということを思い出した。そしてそのすぐそばの六日町はというと、私が仕事をしていた時に一緒に働いてくれた人が六日町の出身で、何かというと清酒八海山を持ってきてくれたものだった。八海山にも行ってみよう。それで2泊追加することにした。
隣町の五泉市に戻り『切畑の乳銀杏(ちちいちょう)』へと行く。県指定の天然記念物。垂れた気根を乳房に見立てたものという。

切畑の乳銀杏 樹高40m、幹回り12m、推定樹齢1,200年 県指定

切畑の乳銀杏
次はやはり五泉市の『慈光寺の杉』。ここは1本の杉ではなく杉並木が県指定の天然記念物になっている。

慈光寺の杉並木
中の一本に竜神杉と名付けられたものがある。枝が龍に見えるのだろう。

竜神杉
次は南魚沼市の『岩崎の大カツラ』

岩崎の大カツラ 樹高40m、幹回り11,5m 推定樹齢500年 県指定

岩崎の大カツラ
八海山のふもとにある八海神社の参道の杉並木も県指定の天然記念物になっている。神社の横にある杉が神社の御神木とされている。ここの杉は根元から数m上がったところから二股になっている木が多い。

八海神社御神木
今日の宿のダフェールイン六日町には17時頃の到着。
9月29日
昨日ホテルのそばの居酒屋で、『明日は清津峡に行くんですよ』と話をしていると、そばで飲んでいた地元の人が、『清津峡は予約制だと思うけど』と言う。ネットで見てみると、予約の日付欄に一昨日までは〇が付いているが、昨日からは×が付いている。
予約欄の〇×の意味がはっきりしなかったが、行ってみる。〇は予約が必要で、×は予約なしで来た者順に入場できる。
トンネルに入るとすぐに入場券売り場。トンネルの終わり、絶景地までは600mほど。絶景地には10㎜程水を張っている。景色が映って見てくれがよい。

トンネル最終地。いろいろな人がポーズをとっている。

トンネルから見た清津川
トンネルを出る前に入場券売り場で、清津川の横の遊歩道を歩きたいと言うと、『もう閉鎖されています。あまりにも危険だから遊歩道を閉鎖して、このトンネルを作ったのです』
時間はまだまだある。同じ十日町市の『赤谷十二社の大ケヤキ』に行く。地元では坂上田村麻呂の手植えと言われている。


赤谷十二社の大ケヤキ 樹高47m、幹回り9,8m、推定樹齢1,000年 県指定
次はやはり十日町市の『小貫諏訪社(こつなぎすわしゃ)の大杉』

小貫諏訪社の大杉 樹高50m、幹回り8m、推定樹齢800年 県指定

小貫諏訪社の大杉
魚沼市の道の駅『ゆのたに』に行く。ホテルのフロントで刃物屋さんを聞くと『道の駅ゆのたにに確か刃物屋さんがありましたよ』と教えてくれた。次女の家の包丁がよく切れないから一本購入する。ついでに昼食も摂る。道の駅のそばに観光案内所がある。コスモス公園のチラシがある。聞くと『コスモスはまだ早いですよ。でもこの公園は高台にありますから眺めは抜群です』

上原コスモス園
時間はまだまだある。そうだ、八海山のロープウェイにも乗ってみなければ。昨日行った八海神社の横を通りもっと登っていくとロープウェイ乗り場がある。

八海山展望所からの眺め
昨日通った塩尻駅のそばに変わった通りがある。『三国街道塩尻宿牧之通り』と書いてある。通りの両側は同じような作りの家が並んでいる。

三国街道塩尻宿牧之通り

信金さんもこういう感じ
牧之通りのすぐ横に長恩寺がある。ここには県指定の『お葉つきイチョウ』がある。お葉つきイチョウとは銀杏(ぎんなん)の実のすぐ横に葉が付いているイチョウの変種のこと。

長恩寺のお葉つきイチョウ 樹高40m、幹回り4,7m、推定樹齢400年 県指定

お葉つきイチョウの説明

長恩寺 お葉つきイチョウ
9月30日
ホテルを8時前に出発。途中休み休みであったが自宅には昼前に到着。お疲れさまでした。