
神奈川県
2021年1月
2021年1月31日
神奈川の100名滝のひとつ洒水の滝へ行くことを思い立つ。武漢ウィルスのせいで緊急事態宣言が出されている。気分転換に、1人で車を運転し、山の中の滝を巡る分には誰にも迷惑を掛けないだろう。
洒水の滝は山北町にある。この山北町にはたくさんの滝がある。数か所を廻る計画を立てるが、一番先に南足柄市の夕日の滝へ行くと周り順序が良い。
夕日の滝
自宅を8時半頃の出発で夕日の滝には10時頃の到着。夕日の滝は金太郎が産湯をつかった場所として有名。無料駐車場から10分もかからずに滝に到着。遊歩道はなだらかで歩きやすく、赤ん坊を抱っこした家族も来ている。

夕日の滝 落差23m
洒水の滝
次に洒水の滝を目指す。ここからは山北町、でも夕日の滝から30分もかからない。洒水の滝は護岸工事や遊歩道整備のため土日祝のみ見学できる。それも赤い橋の手前までしか行けない。

洒水の滝 落差69m
この上段にも二ノ滝16m、三ノ滝29mがあるという。赤い橋の渡り口に進入禁止の札が掛かっている。いつもなら無視して入って行くのだが、他の観光客もいるので自重する。
不老の滝
次に目指すは不老滝。道の駅山北の手前を左折し橋を渡って突き当りまで行く。突き当りが塩沢集落でそこから川におり、川をさかのぼって行くと右手にある、と言う。塩沢集落は数件の家しかなく道が狭い。集落の手前に駐車できる場所があり、そばからは川に降りられる。川をさかのぼって行くが、砂防堰があり歩いてはいけない。
河から上がり、集落まで歩いて行くと運よく人が農作業をしている。聞くと、家と家の間を通り川に降りる。5分もさかのぼると右に滝が見える。歩いて行く川に流れ込んでいる滝だからチョロチョロだよ、と言う。滝到着は12時ちょっと前。

この先から川に降りる。

不老滝
この塩沢集落の道はとにかく狭い。左折するときに車の左側下部を石にこすってしまい傷をつけてしまった。残念。
道の駅山北で菓子パンなどを買い昼食とする。
ボーヅクリの滝
次に目指すはボーヅクリの滝。ネットで見ると“棚沢山荘キャンプ場”が目印と言う。これが見つからない。道路わきで洗車している人がいたので聞いてみる。棚沢山荘キャンプ場はもうない。吊り橋を渡ると書いてありますが?
吊り橋はもう少し戻った方にあります、と言う。
吊り橋はもう少し戻った方にあります、と言う。
ネットの出ていた住所にナビで行くと県道から少し下がった場所で、かろうじて車1台が駐車できる。吊り橋もすぐそばだ。

この吊り橋を渡る。
吊り橋を渡ると突き当り。左へ行くと不老山、ボーヅクリの滝の表示はない。左側奥の方に人影が見える。川の改修工事の人たちが休憩しているようだ。聞いてみると、反対です。吊り橋からきて突き当りを右に行く、少し行くと川があるからさかのぼる。そうすると滝にでる。
川には水がいくらも流れていない。右岸をさかのぼってみる。道らしき道は左に大きくそれて、川から離れていく。これはまずいなと思い、戻って木製の傾いた橋を渡り左岸で上流を目指す。道はない。倒木を跨ぎながら急斜面を登って行く。砂防堰を超えると滝が見えてくる。吊り橋を渡ってから10分か15分か。
滝には先客がいる。40台らしきカップルだ。右岸を登ってきたと言う。やはり道なきところを根性で登ってきたと言う。

ボーヅクリの滝 落差45m
水量は少ないが今日見た中では一番いい滝かと思う。
夕滝
まだ14時前。もう1か所寄って行こう。世附地区に夕滝がある。県道76号線を北上し丹沢湖の橋を渡ってから左折して落合隧道くぐって突き当りまで行く。ネットには突き当りには駐車場がないので500m手前の駐車場に停めて、そこから歩いて行く、と出ている。今日は日曜日なので突き当りに車を停めても問題なさそう。
突き当りには工事中で進入禁止のゲートがある。どうしたものか考えているとハイカーらしき人がこちらに歩いてくる。ゲートわきをすり抜けて出てくる。
ネットには浅瀬橋を渡って左へ行き400mで滝があると書いてある。
ハイカーは、橋はあったけど滝なんかあったかなあ、あゝあったけれど1時間もかかるよ。
まあとにかく行ってみよう。10分ほどで支流に架かる小さい橋“浅瀬橋”がある。橋を渡って突き当たるから左へと行く。世附川の左岸をさかのぼって行く。なだらかでほぼ平坦。5分も歩くと対岸に夕滝が見える。

夕滝 落差40m
15時頃の出発で自宅へ向かう。16時半頃には着くかな、なんとか明るいうちに着くだろう。東名の海老名-横浜間で事故。渋滞20分との表示がある。厚木手前で渋滞40分との表示に代わる。これは困ったな、20分なら我慢してそのまま進むけど。圏央道で八王子に行き中央道で帰るか、それとも茅ケ崎へ出て横浜に向かうか。最近通ってないから茅ケ崎へ出て横浜に向かおう。
茅ケ崎を出てから戸塚までは一般道で混んでいた。結局家に着いたのは17時を過ぎていた。
2月12日
自宅を7時前に出発。西丹沢ビジターセンターには8時半過ぎに到着。聞いていた通りに正規の駐車場(10台収容)は満杯。道路反対側の空き地(15台くらい収容可)に駐車する。土、日、祝は8時には全部うまってしまうという。
本棚、下棚
畔が丸方面へと歩き始める。道らしき道はないが、案内板が頻繁に出てくるので迷うことはない。西沢と呼ぶ川を頻繁に渡るが、丸太で作った簡易な橋があるので濡れることはない。

丸太を5本並べてその上に板を45㎝?間隔で打ち付けてある。
また砂防堰が4か所あるが階段などが付いていてそんなに苦労しないで越えられる。そうは言っても階段の1段1段は背が高く楽ではない。

砂防堰 右端に階段が付いている。
ビジターセンターから1時間ほどで分岐に出る。まっすぐ行くと本棚。左方向へ行くと下棚。下棚へと向かう。10分ほどで行き止まり。下棚が落ちている。この辺りでは滝を棚と呼ぶようだ。


下棚 落差40m
分岐に戻り本棚を目指す。15分ほどでまた行き止まり。でも滝は見えない。水は流れている。滑って水に落ちそうな急斜面を何とか進んでいく。左手に滝が見えてくる。ここにも丸太橋が架かっていれば楽に滝が見えるのに。靴の上から履く簡易長靴を持っているのだが、今回は渡渉はないというので、少しでも荷を軽くするために車に置いてきてしまった。


本棚 落差60m
来た道を戻る。帰りは下りなので早く、ビジターセンターには11時頃の到着。
滝郷の滝
コンビニで昼食、休憩を取り松田町の滝郷の滝を目指す。行き方は非常に簡単だった。R246号線の寄(やどりぎ)入り口を入り突き当りまで進む。正面は工事中のバリケード。左手には寄大橋がある。私はネットの案内の通りにここに駐車し、徒歩で寄大橋を渡る。渡った先にも工事関係者らしい車が停まっている。橋から50m程のところにも進入禁止のバリケードがある。端の方に人が入れるだけの隙間があるので入って行く。バリケードから50m程の右側に“やどりぎ水源林”週遊歩道Aの入口がある。ここを入って山を登って行く。

針葉樹林の中を登って行く。
30分ほど登ってから降ると沢があり、丸太橋にパイプで組んだ手すりがある簡易橋が出てくる。橋の上から上流を見ると滝がある。滝郷の滝とは書いてないが、この沢は滝郷沢だ。滝郷の滝であっているだろう。


瀧郷の滝
落差20mと書いてあるがそんなには見えない。せいぜい10mか。倒木が邪魔で動かそうと思い手でつかんだが、びくともしなかった。あとでネットの記事を見ると3段に分かれていて3段目は見えにくいと書いてある。20mあるのかもしれない。
2時には帰途に就く。東名高速が空いていて3時半には自宅に到着。
2月23日
朝8時前に自宅を出発。2月6日にチャレンジして到達できなかった地獄棚、雨棚を目指す。県道76号線を北上し、中川温泉を過ぎて大滝キャンプ場の看板を見たら、
大滝キャンプ場方向に入って行く。入ってすぐに登山道はこちらの看板があり、車進入禁止と書いてあるが無視して進む。大滝キャンプ場に入ってしまうと駐車料金を取られる。1㎞も行かないうちに登山道入り口に着く。数台の車を置くスペースがある。
地獄棚
畔が丸へと行く登山道だ。大滝沢を左に見ながら進むと大滝が左下に見える。大滝のすぐ下にも上にも砂防堰がある。しばらく進むとまた砂防堰が二つ続けて現れる。
上段の砂防堰のすぐ上で二つの沢が合流している。登山道入り口からここまで30分くらい。登山道をそのまま進むと手前の沢に沿って進むようになる。6日の日はこちらを進んで失敗してしまったのだ。
この沢の合流地点で沢に降りる。道はないから注意して降りる。手前の沢を石伝いに越え、向こうの沢へと行く。

見づらいが、真ん中にある石は手前の沢、木の陰に隠れている石が滝のある沢。
道はないので石や岩の上を歩く。またしょっちゅう渡渉(川を越える)するが、水量が少ないので石伝いに渡れて濡れることはない。
また砂防堰が現れる。この先進んでいけるのかと思いきや右端にロープが垂れ下がっている。


現れた砂防堰と横に張られ、また垂れ下がったロープ。
垂れ下がったロープで身体を上げ、横に張られたロープで砂防堰の際まで進み砂防堰に乗りあがる。登山道から沢に降りてから30分ほどで地獄棚に着く。


地獄棚 落差30m
地獄棚は沢の左側から落ちてくる。沢の奥を見ると進むのが大変そう。

左側が地獄棚、右の明るいところから沢が続く。
雨棚
沢の奥に進むのには湿った岩肌を乗り越えなければならない。滑ってうまくいかないんじゃないかと思ったが、せっかくここまで来たのだからと思い直し、挑戦する。5分ほど大変な思いをしながら進むと谷は行き止まり。右側から雨棚が落ちている。


雨棚
ずっと晴天続きで雨がない。そのせいだろうが滝の水量は少ない。でも石、岩は乾燥していて歩きやすい。それでも帰途乗った石が揺れて水の上で尻餅をついてしまった。
大滝
大滝にも降りてみる。急な斜面に簡単な歩道を作りトラロープを柵代わりにしている。


大滝 落差10m
大滝で12時頃。コンビニで買ったサンドウィッチといなり寿司の昼食を摂る。
2月6日には地獄棚などに行けなかったが、悪沢の滝には行けた。目標となる割沢の橋がなかなか分からなかったが何とか見つけ、橋横に駐車できた。割沢の橋は中川温泉を過ぎ、道が1車線になってまた2車線に戻ったあたりにある。山と反対側の欄干に小さく割沢の橋と書いてある。
悪沢の滝
橋横に駐車して沢を歩いて5分もすると悪沢の滝に出る。この滝もロープや簡易歩道があり上流へと行ける。上流には何か所かの滝があるというがそちらにはいかなかった。

悪沢の滝 落差10m
山北町にはたくさんの滝がある。おおっぴらに宣伝しているのは洒水の滝。他の滝は地図にも載っていない。どうしてかと考えた。道がないんだよね。道がないから宣伝できない、地図にも載せられない、ということじゃないかと思う。でもネットのおかげでたくさんの情報が手に入り助かっています。
3月4日 塩川の滝
自宅を8時半頃の出発。愛川町の塩川滝には10時半頃の到着。駐車場から5分も歩くと滝見台に着く。滝見台から滝の全景を撮るのは近すぎて難しい。滝見台に登らずに下を何とか進むとようやく全景が撮れる。

階段を登った先が滝見台

塩川滝 落差15m
牧馬大滝
次には牧馬大滝を目指す。ネットの記事によれば青野原オートキャンプ場に駐車して歩いて行く、とある。青野原オートキャンプ場は車のナビに登録されていて助かる。駐車料金は500円。また人数割り料金が500円で都合1,000円の出費。塩川滝から30分くらいか。
吊り橋を渡ってからロープを使って沢に降り15分ほどで牧馬小滝。

牧馬小滝 滝と言えるかはむずかしいところ。
小滝を過ぎて7~8分で大滝。

牧馬大滝 落差20m


共に牧馬大滝
この後に梶野沢の滝を目指す。牧馬の滝から10分もかからないはず。R413沿いのお食事処“長さん”で昼食を摂り、駐車させてくれるように頼む。足立区在住の方のネット上の地図通りに進んでいく。急坂を降り、ロープで沢に降りる。ロープで降りる距離は牧馬の時より長く、ずっと大変。
梶野沢の滝の近くに来たと思うが道志川本流の渡渉がある。足を踏み入れるが、水深は膝上あたりまでありそう。わたしのオーバーレインシューズは膝下まで。また流れが強くまっすぐ歩くのも難しい。こりゃ私には無理だ、と判断し諦める。
“長さん”を2時過ぎに出て自宅には4時頃の到着。
3月11日
自宅(東京都中央区)を8時前に出発して相模原市の藤野町芸術の家には9時半前に到着。どなたかのネット記事には、ここの駐車場に停めて奥から沢に降りる、と書いてある。しかし沢に降りられるような通路には鍵が掛かっていて、3月31日までは閉鎖します、と書いてある。
弁天の滝
芸術の家の事務所に行き、ネット記事のコピーを見せながら、滝を見に行くのに沢に降りたいのですがどうすればいいでしょうか、と聞く。事務所の女性は指をさしながら、あの道を登って行くと第2駐車場があります、そこからフェンスの外側に沿って行けば沢に降りられるはずです、と言う。
フェンスの外側に沿って歩いて行くが藪がすごい。また蔓もあってなかなか前に進まない。でも距離にしたらたいしたことはなく無事に沢に降りる。
沢を10分ほど遡ると、左側から別の沢が合流してくる。この左側からくる沢の奥に弁天の滝がある。合流点から5分ほどで到着。

この沢を渡渉しながら遡って行く。

倒木の奥に弁天の滝 落差35m

帰り際事務所に寄りお礼を言う。事務員さんは無事でよかったです、心配していました、と言ってくれた。
エビラ沢の滝
孫右衛門の滝とエビラ沢の滝、どちらを目指すか考える。ネット記事には孫右衛門の滝を目指すと途中にエビラ沢の滝が見えると書いてある。記事を見ながら進むも道を間違える。途中門前を掃除している30代くらいの男性に、孫右衛門の滝に行きたいのですがと聞き、神ノ川ヒュッテの先だそうですがと付け加える。まだ4,5㎞先ですよ、説明が難しいから先導しますよ、と案内してくれる。
滝に着いたところで男性は、あっ間違えました、孫右衛門の滝ではなくエビラ沢の滝に着いてしまいました、と言う。道路際に滝が見える。エビラ沢の滝にも行く予定でしたからこれでいいですよ、ありがとうございました、と礼を言う。
このエビラ沢の滝も県道76号線沿い、先ほど行った芸術の家も県道76号線沿いにある。孫右衛門の滝の記事には県道76号線のことは何も出ていなかった。

エビラ沢の滝 落差12m


共にエビラ沢の滝
県道76号線をもっと奥(南下)に進むと孫右衛門の滝に行くようだ。だが道路は閉鎖され車も歩行者も進入禁止になっている。バリケードを越え進入するも、がけ崩れの跡があり、少し揺れてもまた崩れそう。熊注意の案内板もある。神奈川県に熊なんているの、と思うが引き返すことにする。
寒沢の滝
まだ時間も早いので、予定外ではあるが、寒沢の滝に行こう。ネット記事はコピーして来ていないが、相模原市観光課から送ってもらった相模原観光マップに載っているから行けるだろう。先日行った牧馬大滝のそばを通り、2回道を聞いてたどり着く。寒沢橋にある案内板から5分も歩かないうちに滝にたどり着く。ネット記事には、台風の影響で滝までたどり着けない、ということも出ていたがある程度整理され滝まで行ける。

寒沢の滝 落差10m


共に寒沢の滝
もう14時を過ぎている。遅い昼食をコンビニで買ったサンドウィッチで済ませ帰途に就く。16時に自宅到着。
神奈川県相模原市にはあと早戸大滝がある。100選にも選ばれている。しかしネット記事を見ると、駐車可能場所から往きに3.5時間、帰りに2.5時間、標高差1,000mと出ている。もうじき74歳の私には無理だ。諦めるしかない。