
愛知、岐阜、滋賀県
2020年12月
例により一人旅。自家用車で行く。
2020年12月9日
自宅を7:30に出発。新東名浜松いなさ北インターで降り、阿寺の七滝には12:15の到着。入り口には“百間滝はこちらへ6㎞”の案内板もある。七段の滝なので七滝と名付けたという。愛知県唯一の百名滝。

阿寺の七滝 合計落差62m 百名滝
案内板の通りに百間滝を目指すが、工事中で遠回りをさせられる。百間滝入り口のそばには、山からの清水が流れ出ている。20Lのポリタンクにたくさん入れている人がいる。ここでは只だが別の場所ではパワースポットの水と銘打って売っているという。
私も水筒1杯の水を分けてもらう。滝の落ち口の横に苔むした岩がある。あるおばさんは“この岩がパワースポットそのものなのです。触らないでそばに近づくだけで霊気を感じるでしょう”と言う。


百間滝の途中の流れと滝壺部 落差120m
百間滝から30分ほどで今日の宿“湯谷温泉 湯の風HAZU”に着く。純和風のいい宿だ。部屋も広いし料理もいい。これでトイレ、洗面が部屋についていれば言うことなし。

渓谷沿いに建つHAZU
12月10日
HAZUでは正規料金が15,400円のところGoToトラベルで8,223円の支払い。(これは楽天トラベルに事前に支払い済み)チェックインの時に1,000円の地域クーポンを2枚くれる。チェックアウトの時にお酒などの追加料金の支払いにも使えるというので、1,000円分はチェックアウトの時に使用する。さああとの1,000円分は何に使おうか、と考える。
HAZUを8:20に出発。150㎞先の岐阜県の養老の滝を目指す。途中に道の駅があったので寄り、リンゴを購入。地域クーポンを無事使い終える。
養老の滝には10:45の到着。駐車場は養老公園の上の方にある。階段を降って養老の滝へと行く。公園を降って行くと、下から上がってきた人にもっと登りますか、と聞かれる。バスや電車で来る人には結構な上り坂を強いられるようだ。

落差 32m

2枚とも養老の滝。 百名滝
次は滋賀県の永源寺のそばにある識呂の滝、永禅の滝を目指す。養老の滝からは80㎞程度。まず永源寺へ行くと土産物屋が並んでいて、一番端っこには観光案内所がある。ここのおじさんが言うには、がけ崩れのため車は入って行けない、ただ人は歩いて行けるだろう、30分ほど歩けば識呂の滝に着けるだろう。識呂の滝まではそんなに登り勾配ではなかった。同じ川の上流にある永禅の滝に行くにはさらに30分登って行く。

識呂の滝 落差25m

永禅の滝 落差18m
ここから30㎞離れた甲賀市水口の水口センチュリーホテルには16時の到着。ここはビジネスホテルで夕食は付かない。大浴場もない。部屋の狭いユニットバスに入る。2泊で8,580円と安い。やはり1,000円の地域クーポンを2枚くれる。近所にあるスーパーで夕食とアルコールを購入。翌日も同じ。無事に地域クーポンを使い終える。
12月11日
ホテルを8:10に出発。同じ滋賀県の信楽町には三筋の滝と鶏鳴八滝がある。さあてどう行くか。信楽駅のすぐそばに信楽町の観光案内所がある。8:50だが観光案内所はオープンしていて案内人がいてくれる。9時まで待たねばならないかと思ったが、助かった。
信楽町の観光地図をくれ、二つの滝はここから見ると反対方向にある、とすまなそうに言う。なあに好きで行くのだからいいのよ。
三筋の滝には9:15の到着。

三筋の滝 落差6m
鶏鳴八滝の駐車場には10時ちょうどの到着。八滝といっているように鶏鳴の滝以外に七つの滝が前後にある。遊歩道の際にはそれぞれの名前が信楽焼の狸の像の腹に書いてある。


鶏鳴の滝 落差10m
遊歩道を上流へと登って行く。砂防ダムを過ぎてもまだ滝はある。行き止まりまで行って引き返すときに狸を数えてみる。6匹しかいない。おかしいなと思いながら車に乗ると、駐車場より下流に2匹いた。1時間半ほどの滞在となる。
信楽町の西隣は京都府の南山城村。ここに不動滝がある。南山城村童仙房とナビに入れる。ナビに従って運転していくと、三重県の伊賀を通って行く。何か遠回りしているようだが仕方ない。
南山城村に入って道の駅がある。ここで聞こう。南山城村サイクリングマップをくれる。この地図の一番上に不動滝がある。地図で見ると簡単ですが、行くのは大変ですよ、と言う。“まず国道を右に行って押原地区から野殿地区へと出ます。そこから高麗寺の交差点を右に行き、川に出たら車を降り川沿いに歩いて行きます。ロープに伝わりながら歩いたりして大変ですよ”
本当に大変だった。押原から野殿までの道は車の幅程度の広さしかなく、それでいて九十九折りが続く大変な道だった。10㎞ほどあったような気がするが、幸いにも対向車は1台も来なかった。(あとからMapファンで調べると6.5㎞)
高麗時の交差点に着くが、教えてもらったのとは反対方向の左へと行く。途中軽トラとすれ違ったので、停まってもらい確認する。“この道でいいが、車は入れないのですぐそこに停めて、あとは歩いて行くしかない”
20分ほどの歩行で不動滝に着く。ロープ伝いなどしなくて大丈夫だった。川沿いを見たけれど道などなかったように思う。

不動滝 落差20m
岩盤に不動明王が彫られていると言うけれど、写真を拡大しても分からない。
高麗寺の交差点には右に行くと甲賀市信楽町へ出るとの道案内が出ている。そちらへと進む。やはり道は狭いが九十九折などなく結構早く信楽町へと着く。焼き物の町“信楽”に来たのだから焼き物の店に入って、見てみようかとも思ったが、置物を買っても狭いマンションだから置く場所がない。昔なら徳利とぐい飲みなどを買ったかもしれないが、今必要なものは何もない。
12月12日
ホテル水口センチュリーを早めの7:10に出発。行先は200㎞離れた岐阜県郡上市の阿弥陀ヶ滝。東海北陸自動車道の白鳥インターで一般道へ。他に車は見かけられないので、遊歩道まぢかの駐車場に停める。9:50の到着。

阿弥陀ヶ滝 落差60m 百名滝

阿弥陀ヶ滝 滝壺部
阿弥陀が滝の名前の由来は、室町時代に白山中宮長瀧寺の僧が護摩修行中に阿弥陀如来が現れたことだ、と言う。でも2枚目左上に置かれている像はどう見ても不動明王だ。どうせなら阿弥陀如来像を置けばいいのに。
さあ次はどこへ行こうか。郡上市の滝は他に、御手洗の滝、釜ヶ滝、駒ヶ滝、夫婦滝をチェックしてある。駒ヶ滝、夫婦滝は郡上市高鷲町にある。阿弥陀ヶ滝から一般道で行けそうだ。ナビに高鷲町を登録し進む。国道沿いに高鷲町観光案内所を発見。立ち寄り観光地図を貰う。

駒ヶ滝 国道わきにある。水量、落差共に少ない。

夫婦滝 落差17m 長良川最上流の滝という。
夫婦滝を11:15頃に出る。東海北陸自動車道の高鷲インターから乗り、美並インターで降りる。国道を走っていると釜ヶ滝入り口の案内板を発見。入って行く。12時丁度の到着。遊歩道入り口には流しそうめんや土産物屋がありオープンしている。が客はいない。今までの滝には土産物屋はほとんどない。あっても営業はしていなかった。
案内板を見ると行者の滝、三ノ滝、二ノ滝、一の滝と四本の滝がある。

行者の滝 三、二、一の滝のある川に流れる。

三ノ滝

二ノ滝
三ノ滝、二ノ滝、一の滝は同じ川で番号が若いほど上流に行く。滝が連続してあるだけに遊歩道の勾配はきつい。梯子みたいな階段が続く。

梯子みたいな階段

一の滝
一の滝から一般道に出て駐車場に戻る。50分の散歩、にしては少しきつかった。
郡上八幡インターで降り和良町を目指す。和良町に入ったところにうまい具合に道の駅がある。観光案内のおじいさんに、といっても私より若いか、御手洗の滝の場所を聞く。地図はなくメモ用紙に手書きで教えてくれる。この道の駅のレストランで昼食を摂る。やきそば。一人旅の時はコンビニでおにぎりやサンドウィッチを買って車の中で食べることが多い。
おじいさんは駐車場から1.2㎞。30分くらい歩くと言う。でも車で入って行けるだけ入って行くと、滝まで300mの地点まで入っていけた。

御手洗の滝
ここから65㎞程の高山市内のひだホテルプラザにはなんとか明るいうちに着く。4時半頃か。朝早く出発してよかった。
岐阜県にはあと百名滝のひとつである根尾の滝が下呂温泉のそばにある。だが遊歩道の橋が去年の台風で崩落してしまっている。橋を通らずに、ガイド付きで山道を歩いて滝を見るツアーがあるが、70歳以上はお断りになっている。
下呂温泉に泊まりたかったが、一人旅では泊めてくれない。ただ一人と入力するだけでアウトになってしまう。奥さんはGoToトラベルで割引があるのだから高い宿に泊まれば、というが一人と言うだけではねられてしまう。
ひだホテルプラザは温泉を引いていて浴場は2か所ある。1か所は洗い場がなんと畳敷き。夕食についてきた飛騨牛のステーキがおいしかった。1泊で8,840円。2枚の地域クーポンは、1枚は夕食時のアルコール代に、もう1枚は売店で漬物を購入する。
12月13日
ひだホテルプラザを7:50に出発。25㎞先の銚子滝を目指す。国道わきに大きく“岩舟滝”の案内板がある。ちょっと行ってみよう。案内板通りに行くが、橋を渡ってT字路になったところに案内板がない。どちらへ行っていいか分からない。上流部に行ってみる。違っていた。下流へとUターンする。
“岩舟滝”はここ、と言う案内板があるが滝は分からない。うろうろして探すと、岩盤に濡れた跡がある。多分ここで今は枯れているのではないかと判断する。今は水の少ない時期なのかもしれない。昨日の夫婦滝なども写真と比較すると水量はかなり少ない。
銚子滝には9:40の到着。駐車場から3分で滝に行ける。徳利(銚子)に似ているからその名前が付いたという。駐車場から滝、散策、また駐車場へ戻るまで1時間を予定していたが、そんなにかからず20分ほどで十分だった。

銚子滝 落差25m
銚子滝から12㎞程離れた平湯大滝を目指す。国道を結構登って行く。平湯大滝への案内板の指示だと、国道から右折していくのだけれどもう雪がうっすら積もっている。国道沿いのドライブインの駐車場はかなり広い。今日は休みのように思える。端っこに停めさせてもらう。雪用ブーツに履き替え歩いて行く。20分ほどで平湯大滝に到着。


平湯大滝 落差64m 百名滝
ドライブインを出るとすぐに平湯料金所。料金所のすぐ先にはトンネルがある。トンネルを出ると雪、と電光掲示板に書いてある。川端康成みたいだ。料金所をくぐってから車を端に停めタイヤチェーンを取り付ける。安い簡易的なタイヤチェーンを買ったから30分くらいかかったと思う。タイヤチェーンを付けて走るのは初めて。まだ道路にはそんなにたくさんの雪は積もっていない。路面が見えないのは所々。時速30㎞ほどで進んでいく。
番所大滝の案内板がある。ここはもう長野県。車を停め指示通りに入って行く。大滝はこちら、小滝はあちらと再度案内板がある。ともに階段を降って行く。

番所大滝 落差40m?

番所小滝 落差6m
番所滝には13時から13時半まで。
道路沿いに今度は善五郎の滝の案内板がある。雪道を歩いて行く。所々に熊よけの道具がある。短いパイプを鉄の棒で叩くものだ。もう冬眠しているだろうが、念のため叩いていく。


善五郎の滝 落差21.5m
半分凍っていて素晴らしかったね。冬に来てよかったと思う。13:45~14:20。宿の休暇村乗鞍高原には14時半の到着。
百名滝の三本滝がこの休暇村のそばにある。でも標高が高い方だ。今まで走ってきた道路はこの休暇村まで。これより上方は通行止めになっている。休暇村の人は、今度は秋の紅葉の時期に来てください、素晴らしいですよと言う。根尾の滝の遊歩道が直ったら来てみるか。
まだお昼を食べていないんだよね。何か食べるものを売っているか聞くと、何もない、と言う返事。2枚貰った地域クーポンのうち1枚を使って、売店でカップ酒を購入。残っていた柿の種をつまみに飲む。これが昼飯替わり。残りの1枚で地酒の4合瓶を購入。この休暇村乗鞍高原の料金は9,610円。1部屋を2人で使う場合と、1人で使う場合の一人当たりの料金は異なる。当然のことだ。一人旅だからと断られるよりもずっといい。

チェーンを付けた私の車 雪はまだない。
12月14日
朝起きてみたら白の世界。雪はまだ降っている。速くは走れないから早く出た方がいいか、それともゆっくり出た方がいいか聞くと、宿のお姉さんはゆっくり出た方がいいですよ、他の車が走った後を行けば走りやすいですよ、と言う。
それでも短気の私はあまり待ってはいられなく9時には出発する。今日はどこにも寄らずに帰るだけ。

休暇村乗鞍高原の本館 手前は私の車
松本インターの手前のコンビニの駐車場でタイヤチェーンを外す。まだ雪は降っているが大丈夫だろう。走っていても外気温はなかなか上がらない。山梨県に入ってようやく上がってきて、甲府では10℃を越えてきた。やっと安心。自宅には15時過ぎの到着。走行距離は1,400㎞を越えていた。
今回はGoToトラベルのおかげで、宿代が安く済んだ。しかし武漢ウィルスは大迷惑だよね。中国の王毅外相が来日した時に、迷惑料の100兆円も請求してやればいいのに。とりあえずは概算請求で。ある程度の時期が来たら残りを清算すればいいのだから。
愛知、滋賀、岐阜滝巡り日程表
12月9日 自宅→280㎞、4時間→阿寺の七滝(愛知県、Pから10分)30分滞在→6㎞、15分→百間滝(1時間滞在)→15㎞、30分→湯谷温泉
湯の風HAZU 泊 愛知県新城市能登瀬上谷平4-1
0536-32-1211
12月10日 湯谷温泉→150㎞、2,5時間→養老の滝(1時間滞 →80㎞、1.5時間→識蘆の滝(永禅の滝もある、2時間滞在)→30㎞、1時間→水口
水口センチュリーホテル 泊 滋賀県甲賀市水口町名坂170-1
0748-63-2811
12月11日 滋賀県三筋の滝、鶏鳴の滝 京都府不動の滝 散策
水口センチュリーホテル 泊
12月12日 水口センチュリーホテル→200㎞、3時間→阿弥陀ヶ滝(ほかに御手洗の滝、釜ヶ滝、駒ヶ滝、夫婦滝がある)→65㎞、1,5時間→高山市内
早朝出発
飛騨高山温泉 ひだホテルプラザ 泊 岐阜県高山市花岡町2-60
0577-33-4600
12月13日 プラザホテル→25㎞、1時間→銚子滝(1時間滞在)→12㎞、30分→
平湯大滝(1時間滞在)→40㎞、1時間→三本滝(1時間滞在)→4㎞、
10分→乗鞍高原休暇村
乗鞍高原休暇村 長野県松本市安曇4307
0263-93-2304
12月14日 休暇村→700m、2分→善五郎の滝(駐車場から15分、40分滞在)→280㎞ 4,5時間→自宅