沖縄

2023年3月  

 今回はクラブツーリズムの『沖縄本島・離島 盛りだくさん周遊ハイク 7日間』に参加。総勢19名。
3月12日
 羽田発8:45のJALで那覇空港に。到着後すぐに那覇空港の北側にある三重城港からボートに乗りホエールウォッチング。ボートは60人ほどの客で満員。クジラはザトウクジラとのこと。港から1時間かけてクジラのいそうな場所に行き、1時間クジラを追いかける。クジラは水上に出る前に潮吹きをするので分かりやすい。ザトウクジラはジャンプもするのだけど、その時はいきなりジャンプするので注意して見てなければいけませんよ、と案内人は言う。ボートは他にも5隻いる。沖縄でのシーズンらしい。
背中を出したザトウクジラ
尾ビレを見せる
 今日の宿は沖縄本島の中ほど近くの恩名村にあるリザンシーパークホテル谷茶ベイ。沖縄本島の西側海岸に面す。ここに3泊。大きなホテルで客もたくさん。食事の時は混みあって大変。でもいいこともある。朝出かける前に、部屋の掃除をしなくてもいい、という札を出すと館内で使える1,000円のクーポン券をくれる。夕食時の生中が990円。これに支払える。これはなかなかいいシステムだ。ほかのホテルでもすればいいのに。2日目、3日目の生中はただで飲んだことになる。
3月13日
 8:30の出発で南城市の斎場御嶽(せーふぁうたき)。宿からかなり南下する。ここは琉球王国最高の聖地。
六ケ所ある拝み所の一つ。
 すぐそばの知念岬公園でお弁当を摂ってから、船で久高島へ行く予定であったが風が強く船は欠航。明日の予定である勝連城址へと行く。勝連城址は知念岬から少し北上したところにある。沖縄本島の東側。
知念岬公園
 勝連城主の阿麻和利(あまわり)は国王尚泰久の娘を嫁にもらっていたが、琉球統一を目指し謀反を起こす。しかし国王に滅ぼされ勝連城の最後の城主となる。
勝連城址
 勝連城址からさほど離れていない海中道路ウォークへと行く。海中道路とはどんなところかと思ったが、道路の両側が海。潮が引いたときか両側は干潟状態だった。2㎞ほど歩いて海の駅で休憩。
海中道路途中の海の駅から
写真のずっと先にかすかに見える橋もわたるのだが、雨風が強くウォーキングは辞退する。
3月14日
 久高島へのボートの出発時間に合わせて7:50の集合。ボートは満員、揺れる中立っている客もいる。
 船着き場のそばには貸自転車屋がある。自転車のほかに電動キックボードも置いてある。
貸自転車屋
 案内人について島内を観光する。イシキ浜には昔、五穀(米、麦、アワ、豆、キビ)の種が入ったツボが流れ着いた所で、これにより島民は飢えることがなくなったとして、神聖な浜と崇められている。イシキ浜は琉球石灰岩(サンゴ礁が隆起してできたもの)でごつごつしている。
イシキ浜
 本島に戻り、リザンシーパークホテル谷茶ベイのそばのほかのホテルで昼食。このホテルは海に面しておらず、客も少ないようで静かで落ち着いている。前菜のスープは少し冷めていたけれど、主菜のマグロ丼はおいしかった。
おいしかったマグロ丼
今日の予定はこれで終わり。リザンシーパークホテル谷茶ベイでのんびりとする。
 3月15日
 8:15の出発で沖縄本島の最北端を目指す。まず最北端少し手前の国頭村の比地大滝へと行く。公園への入場料500円。滝へは駐車場から片道40分ほどの歩行。
比地大滝 落差25m 沖縄本島最大の落差
 次に本島最北端の辺戸岬。与論島がかすんで見える(快晴ではなかったため)沖縄がアメリカ領だった時には、与論島は日本の最南端。
石碑の少し左側に与論島がかすんで見える。
 少しだけ南下して大石林山へ。ここは沖縄石灰石が隆起して出来た山。ここに散策路をしつらえている。石とガジュマルが融合した中を歩く道。石とソテツが融合した中を歩く道といろいろある。
大石林山
クラブツーリズムの話では、今回1番の難コース。
 3月16日
 今日は自由行動の日。こんな公共交通機関が不便なところで自由行動といわれても困ってしまう。添乗員は、すぐそばの海洋博公園内にある美ら海水族館へ行けばいい、と言う。9:05発に水族館のそばのホテルへ行くシャトルバスがあるからそれに乗ればいい、そして北門から出れば備瀬の並木道もある、とも言う。
 8時ころにホテルフロントのお兄さんに聞く。9:05まで待っていられないから水族館に行く路線バスはないのか。そしてこの辺りに貸自転車屋はないのか、聞く。
路線バスは適当なのがない。水族館までは20分ほど、そこから備瀬までも20分ほど。そして備瀬には貸自転車屋がある。
 ホテル前の県道114号線を北上し、海洋博公園には中央ゲートから入る。公園自体は8時に開門、美ら海水族館は8:30から営業しているという。もう営業しているのだから入ってみよう。
海洋博公園全体図
体長10m超えのジンベイザメは圧倒的な存在感を持っている。
ジンベイザメ
 美ら海水族館を出て備瀬のフクギ並木を見に行く。桜並木や松並木のようなものを想像していたがそうではなかった。垣根が大きくなったように見える。
案内を見るともともとは暴風のために植えたものとある。
フクギ並木 道路幅は狭い
 このフクギ並木の入り口近くに貸自転車屋がある。自転車を借りて隣の今帰仁村の村役場を目指す。県道114号線から国道505号線に出てしばらく行くと左側に今帰仁村役場がある。役場で天底小学校の場所を聞く。今日は卒業式ですから出来れば12時過ぎに行ってください。
 この天底小学校にはガジュマルの大木がある。説明書きを見ると、植えてから170年しかたっていない。ガジュマルの成長は早いのだ。
ガジュマルのそばで卒業式が終わってからの歓談。
 自転車を返してからまた海洋博公園へ北門から入場。今度は南門から出てみよう。南門手前に『熱帯ドリームセンター』という植物園がある。ランを主力に展示してある。ラン好きにはたまらないだろう。
 日本最大の蝶(羽を開くと10㎝以上になる)と知られるオオゴマダラも黄金に輝く蛹とともに展示されている。
オオゴマダラの蛹
オオゴマダラ
 ようやく南門に到着。結構な距離があった。帰ってから調べてみると、北門から南門までは2.6kmあった。南門を出たが泊っているホテルはどこだかわからない。守衛に聞くと、ほら、あそこの見えるのがマハイナウェルネスリゾートですよ、と教えてくれる。南門はホテルよりも南側にあったのだ。今日はよく歩いた。23,000歩の歩行にプラス自転車2時間。さすがにくたびれた。
 ホテルは昨日のうちにリザンシーパークホテル谷茶ベイから本部町のホテルマハイナウェルネスリゾートに移っている。
 3月17日
 本部港9時出発のフェリーで伊江島へと行く。洞窟を見て、真水の湧水地を眺めて、ハイビスカス園へと行く。
ハイビスカス2点
城山にも上る。5合目までバスで行き、そこから1,000段ちょっとの階段を上っていく。片道10分。
海洋博公園から見た伊江島。中央小高いのが城山。
 紅イモを使ったお菓子で財を成したお菓子御殿経営のレストランで昼食。その後古宇利大橋ウォーク。本土と古宇利島を結ぶ全長1,960mの橋の歩行だ。
古宇利島までの橋を歩行
 次は今帰仁城址へ。パンフレットを見ると、13世紀後半から14世紀前半には沖縄は北山、中山、南山の三山鼎立の時代となる。今帰仁の北山も独自に中国と交易したりしていた。ところが1,416年に中山の尚氏に滅ぼされる。それ以降は尚氏の監守が今帰仁を居城として沖縄北部を監督する。これは1,609年の薩摩軍の沖縄侵攻まで続いた。
今帰仁城址
石垣は敵を矢で射やすいように弧を描いている。
 3月18日
 沖縄ワールドへ。入口入ってすぐに玉泉洞の看板がある。鍾乳洞だ。鍾乳洞などどこも同じ、と思いつつも入ってしまう。
鍾乳洞内
地上に戻っても土産物売り場ばかり。11:30からハブのショーがある。それでも見よう。
お姉さんがハブを籠から引っ張り出しいろいろ説明をしてくれる。いよいよハブとマングースの対決勝負のショーなのだが、動物愛護の観点から昔のような格闘はしない。
何をするかというと、透明な2本の管に水が入っている。上のパイプの左端の上部にはマングース。下のパイプの左端の上部にはハブならぬ毒ウミヘビ。同時に水に落とすとどちらが先にパイプの右端に到達するかの競争だ。マングースは水に落ちたら息ができないので必死に右側目指して移動する。(泳いでいるのか駆けているのか)毒ウミヘビは水に落ちても日常の状態なので動かない。競争はマングースの勝ちとなる。
必死に駆けるマングース。
 昼食後沖縄ワールドのすぐ隣にあるガンガラーの谷へと行く。クラブツーリズム以外の人もいて、総勢25名ほどのガイド付きツアー。
ガンガラーの谷は、数十万年前の鍾乳洞が崩落して出来た谷。2万年前の人類『港川人』が居住していた可能性があるので発掘調査を継続している。2万3千年前の世界最古の釣り針が発見されている。
ガンガラーの谷にて
 15時過ぎには那覇空港に到着。飛行機は17:45の出発だが、那覇への到着が遅れたため、18時ころの出発となる。自宅には21時半頃の到着。

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