
奈良散歩
2022年1月16日〜20日
1月16日
羽田発12:30発のJAL117便にて大阪伊丹空港へと行く。伊丹空港からはバスに乗りJR奈良駅に16時過ぎに到着。ホテルは駅前のABホテル奈良。4泊朝食付きで20,700円と非常に安い。オンシーズンにはもっと高くなるようだ。いつものごとく単独行。
1月17日
朝食は6:30からと年寄りには都合が良い。8時過ぎにはホテルを出発。まずは近鉄奈良駅のそばの興福寺を目指す。繁華街の三条通を歩いて行くが、いくらも行かないうちに開化天皇陵の案内が出てくる。

注意書きには
一つ みだりに域内に立ち入らぬこと
一つ 魚、鳥等を取らぬこと
一つ 竹木等を切らぬこと
とある。
一つ みだりに域内に立ち入らぬこと
一つ 魚、鳥等を取らぬこと
一つ 竹木等を切らぬこと
とある。

こんもりした山が天皇陵 必ず鳥居がある。
興福寺には8:45頃到着。まず目に入ったのが国宝三重塔。

1143年に建立し、1180年に焼失もすぐに再建され、興福寺では最古の建築物と言われている。
次は東金堂。建物も国宝だが中には平安時代、鎌倉時代の国宝がゴロゴロしている。

東金堂

五重塔も国宝
建物以外の国宝は沢山あるのだが、すべて撮影禁止。ホームページにも仏像などは掲載されていない。拝借も出来ない。
他にも中金堂、国宝館、北円堂、南円堂など見どころは沢山あるが外観だけ見て、隣の県立博物館を覗き、休館日だと確認したら足は東大寺に向かってしまった。
大仏さんは国宝ではあるが撮影可。

東大寺を建てた聖武天皇の墓(古墳)が15分ほど歩いたところにある。奥さんの墓も隣にある。

聖武天皇陵
東大寺裏手にある正倉院にも行く。皇宮警察が警備している。外から眺めるだけ。

春日大社へと向かう。


春日大社 参道と本殿
春日大社の国宝殿には太刀、鎧兜の多数の国宝が収められている。
次は元興寺に向かう。元興寺の国宝は五重小塔(室内にある)、禅室、極楽堂の建物2点だ。極楽堂の屋根には日本最古の瓦が乗っている。


今日はここで終わり。ホテルには15時頃の到着。早い戻りではあるが、それでも25,000歩は歩いた。ホテルには大浴場がある。と言ってもビジネスホテルだから4人以上だと狭い感じになる。天然温泉ではなく添加物を入れ有名温泉のように仕上げてあるという。添加物は毎月変わっていろいろな温泉が楽しめると書いてある。
1月18日
ホテルから4~50分歩いて法華寺へ。光明皇后が建てた総国分尼寺。国宝は維摩居士座像、阿弥陀三尊及び童子画像。聖徳太子の2歳像、3歳像などもある。2歳像はあちこちで見受けられた。


法華寺 門と本堂
法華寺のそばにある海龍王寺に寄る。庭の松が面白い形をしている。国宝は五重小塔。撮影が可であった。

横に延びる松

国宝 五重小塔
地図を片手に宇和奈部古墳を目指す。道路正面に自衛隊の基地が見える。持っている地図には載っていない。門衛の自衛隊員に聞くと、通常自衛隊の基地は地図には載せないようになっているのです。右が宇和奈部古墳、左が小奈部古墳です、と教えてくれる。でもグーグルマップには航空自衛隊幹部候補生学校と載っている。
宇和奈部古墳は仁徳天皇の奥さんの墓ではないかと宮内庁は推定している、という。墳丘長270~280m、高さ20mの前方後円墳。堀がぐるりと回っている。小奈部古墳は誰の墓だか分からないそうだ。埼玉県行田市の古墳は上に登ったり、中を覗いたり出来て観光地になっているが(多分地方の豪族の墓で何の問題もないのだろう)、奈良の古墳では天皇家が絡むので、ただそっとしておくしかないのだろう。この辺りでこんもりした山は天皇家の墓と考えて間違いはない。

宇和奈部古墳
ここから近い平城天皇陵へと行く。

他と同じで2重の門、鳥居。
平城宮跡歴史公園を今整備中だ。国営公園となるが奈良県を主体に整備している。

大極殿

高御座

平城宮跡歴史公園図
垂仁天皇の奥さんの墓、成務天皇の墓、神功皇后の墓と古墳をたくさん見るが皆同じ。来る前には古墳巡りもいいかなと思ったが、実際に歩いてみると面白くもなんともない。
秋篠寺へと行く。国宝は本堂の建物。


国宝の本堂
秋篠寺の門を出た所で犬の散歩をしているお婆さんに会う。西大寺に行くのにはこちらでいいですかね、と聞くと、暇だから一緒に行きましょう、と言ってくれる。旦那さんが亡くなったと言っていたから、喋り足りなかったんでしょうね、15分ほど一人でしゃべっている。私はたまに相槌を打つ程度。
西大寺の入場有料の建物は四つある。本堂、四王堂、聚宝館、愛染堂だ。共通入場券を購入しすべて廻ってみる。靴を脱いで板の間を歩くと足が冷えてどうしようもない。


西大寺 門と本堂
近鉄の西大寺駅の構内で食事を摂り、電車でホテルへ戻る。ホテルはJR奈良駅の前、近鉄奈良駅とは離れている。徒歩10分ほどだ。JR奈良駅前の観光案内所に寄る。奈良交通のチラシに法隆寺、薬師寺、唐招提寺を廻れるバスの一日乗車券が1,000円と出ている。明日はこれにでも乗るか。今日の歩行数は31,000歩。
1月19日
奈良駅前発8:51の法隆寺前行きのバスに乗る。法隆寺前には10時前に到着。法隆寺の拝観券は1,500円と高い。法隆寺は言うまでもなく聖徳太子ゆかりのお寺。国宝だけでも、建物、仏像などゆうに30を超える。

中門から見る五重塔と金堂

係員曰く武道館のモデルになった夢殿
参道沿いにある食堂に入り、バスの時間があるから早くできるものをお願いしますと言うと、食堂の娘が“バスで来たんですか。バスは1時間かかるし料金も高い。電車なら10分で190円ですよ”と言う。バス料金をチェックしていると奈良駅から法隆寺前まで770円だった。周遊切符は1,000円だったので割引になっているな、思ったのだが。でも薬師寺、唐招提寺にも寄りますから、と言い訳をしておく。
薬師寺駐車場というバス停で降り薬師寺はすぐ目の前。薬師寺の国宝は薬師三尊(本尊の薬師如来、左右に鎮座する日光菩薩、月光菩薩)、聖観世音菩薩立像と建物の東塔、東院堂だ。

金堂と国宝の東塔(左側)

国宝の東院堂
唐招提寺には薬師寺から歩いて行く。10分もかからない。唐招提寺は法隆寺とは比べ物にならないくらい小さい。薬師寺よりも狭い。そんな狭いところに国宝がたくさんある。

国宝の金堂

国宝の宝蔵
創建者の鑑真上人像も国宝だが年に何日も開廟されない。そこでお身代わり像を作り、信徒が毎日参拝できるようにした。模造の像だ。でもこれも撮影禁止。おかしいよね。
薬師寺のそばに近鉄の西ノ京という駅がある。法隆寺はJRの駅だから鉄道で法隆寺、薬師寺、唐招提寺を廻るのは不便だ。50年以上前に相模原から新宿に通うのに、JR横浜線の相模原駅から乗ってJR原町田駅で降り、10分近く歩いて小田急線の町田駅へ行き新宿へ通っていた。それも数年後には一つの駅になって便が良くなっている。奈良でもJRと近鉄の乗り換えをスムーズにしなければと思う。今日の歩行は18,000歩。
1月20日
奈良駅前9:30発のバスで大阪伊丹空港へ。JAL、京急にて帰宅。