京都10の紅葉ハイキング

2023年12月  

今回はクラブツーリズムの『京都10の紅葉ハイキング』に参加する。
2023年12月3日
東京駅日本橋口に8:15の集合。総勢35名。都バスの都合で8:13に着いたが添乗員は、やっと来たか、というような顔をしている。
11時前に京都着。大型バスにて鞍馬山へと向かう。添乗員の勧めにより東京駅で購入した弁当はバス内にて食す。
地元のガイドが4人着く。4人ともそれなりの年齢。8,9,9,9人の4班に分かれ歩いて行く。添乗員に『ガイドはボランティアですか、それとも有料ですか』と聞く。『有料です。それでも関東のシルバーみたいなもんです』と答える。
 結構な坂道だ。ハイキングとついてはいるが、紅葉を見ながらのゆっくり歩きと思っていた私は、トレッキングシューズやストックの準備はしていない。しまったな、後悔するも遅い。
鞍馬山 山門
由岐神社
義経堂
 鞍馬山から貴船神社へと向かう。
貴船神社参道入口
貴船神社本殿にお参りした後、また細い道を登り、中宮、奥宮へと歩く。途中には料理屋などが軒を連ねているが、客はあるんだろうかと心配してしまう。
小さい料理屋が結構ある。
由岐神社 奥宮
 バスにて京都駅前のホテル『R&B』に入る。部屋が狭いのは仕方ないにしても、大浴場がない。朝食はパンとポテトサラダだけ。ろくなホテルじゃない。
 添乗員が言っていた東寺のライトアップに行ってみる。くたびれたからやめようと思っていたが、時間があまりにもありすぎるので行ってみる。ホテルから東寺まで歩いて20分ほど。
 12月なのにものすごい人。入場料1,000円。1,000人入れば100万円。宗教法人には課税した方がいい。固定資産税を課税したらいくらになる、お布施にも課税したらいくらになる、という試算をする政治家でも出てくればいいのに。でもきれいだったね。
 課税と言えば大相撲にも課税した方がいい。懸賞金には課税されているが、興行そのものには課税されていない。大昔に、大相撲は国技だから税金を免除して欲しい、という相撲関係者に頼まれた政治家が非課税としたらしい。伝聞だが、懸賞金の金額は1本5万円。税金1万円、相撲協会に1万円取られて、力士の手取りは3万円だそうだ。10本もかかれば30万円。1分もかからない試合に勝てば最高の時給だ。
東寺 五重塔のライトアップ
 12月4日
 今日は公共交通機関(バス、地下鉄)を利用して、東福寺、伏見稲荷大社を回る予定。
 ホテルから少し歩き市営バスに乗り東福寺前で降りる。東福寺は九条道家が奈良の東大寺、興福寺に負けないような立派は寺院を建てたいと京都に建てたもの。鎌倉時代前期のこととある。
東福寺の庭(2枚とも)
 東福寺を出て伏見稲荷大社のある稲荷山を目指す。急勾配の坂を登っていく。京都一周トレイルの一部との表記もある。三方を山で囲まれた京都の山裾をぐるっと一周するのが京都一周トレイルという。全長130㎞ほどという。稲荷山の頂上ではないがかなり高い所から大社を目指して下っていく。有名な千本鳥居はまだだが何本もの鳥居を潜っていく。山全体で1万本以上の鳥居があるらしい。
 この鳥居は適当な期間で腐っていく。前の持ち主優先で建て替えを進めるらしい。五寸(15㎝)丸太の使用で50万円。六寸(18㎝)で65万円とかするらしい。前の持ち主が遠慮すると順番待ちの人に声がかかる。これはガイドの話で、ネットの記事とは異なっている。
鳥居を潜りながら歩いて行く。
伏見稲荷大社本宮
 これで今日の予定は終わり。あとは自由行動。自由行動は困るよね。まだ昼前、何をしたらいいんだろうか。
2,3日前に日程表を眺めていて自由行動の時間があると気付いた。ネットで伏見稲荷大社そばの紅葉を検索すると、泉涌寺(せんにゅうじ)、今熊野神社が引っ掛かった。
JR奈良線に乗り稲荷から東福寺へ移動。クラブツーリズムでくれた地下鉄、バスの一日乗車券は使えず、スイカを使用する。東福寺駅から大体の方向へ歩いて行くと、この辺りの観光案内図の表示板がある。今朝乗ったバスでは東福寺のバス停で降りたわけだが、次の停留所は泉涌寺通となっている。この泉涌寺通りを歩いて行けば泉涌寺にたどり着くことになる。
 泉涌寺の案内図を見ると、広大な敷地の中に今熊野神社もある。今熊野神社を歩いているとボケ封じ観音がある。これは拝まなくてはいけない。写真も撮る。
ボケ封じ観音
 泉涌寺は皇室と関係が深く菩提所になっている。御座所があり見学できる。勅使の間や侍従の間など付き添いの人の部屋も用意されている。玉座ももちろんある。
御座所の庭 2枚とも
 部屋の写真は撮ってはいけないのだが、地元の芸術家の作品がいくつかの部屋に置かれている。ここは撮影可となっている。芸術家の作品ではなく襖を撮らせてもらう。
襖絵
 泉涌寺通りのバス停からバスに乗ってホテルに戻る。地下鉄、バス1日券は1,100円となっている。私が使ったのはバス2回で460円。もったいなかった。
 12月5日
 今日は京都駅から北西方向20㎞弱にある高雄三尾(たかおさんび)ハイキング。高雄三尾は高雄(たかお)、槇尾(まきのお)、栂尾(とがのお)の三地区の総称だそうだ。
 まずは栂尾の高山寺というお寺に行く。高山寺付属の石水院は鳥羽僧正筆とされる鳥獣人物戯画などが保管されているという。模写が展示されている。
 坂を降り、また登って槙尾の西明寺へ。
西明寺 庭
 三尾最後の高雄神護寺は長い登り階段が待ち受けている。
神護寺 山門
神護寺 紅葉
バスに乗って嵐山にて昼食。団体専用の大きなレストラン。
 昼食後、渡月橋を渡らずに横目で見ながら竹林の小径へと歩を進める。
渡らなかった渡月橋
大混雑の竹林の小径
嵐山も竹林の小径も、ガイドは空いている方ですと言う。
 次へ行った常寂光寺(じょうじゃっこうじ)は紅葉がきれいだった。
常寂光寺 山門
常寂光寺 庭
 ここで終わりかと思ったら次は化野(あだしの)念仏寺へと行く。化野とは変な名前と思ったのでネットで調べてみる。『あだし』とははかない、むなしいという意味。『化』の字は『生』が化して『死』となり、この世に再び生まれ化わる事や、極楽浄土に往来する願いを意図している、と書いてあった。
昔からここは葬送の地で、無縁仏が散乱していたという。それらを集めて、賽の河原ならぬ西院の河原作ったという。
西院の河原と紅葉
 バスで京都駅へ。夕食を新幹線内で食して帰宅。着いた時には20時を回っていた。
 連日2万歩以上。平たんなところなら問題はないが、毎日坂を登ったり、降ったり。足が筋肉痛になってしまった。紅葉を見ながらのんびりと歩く、という思いは大間違いであった。大変な3日間であった。

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