
ラオス
2013年1月3日~1月14日
久しぶりに東南アジアへ行こう
シンガポールにはカジノが出来て大繁盛していると聞く。でも世界遺産は一つもない。
ラオスには不便なところにだがカジノは2か所ある。ラオスにしよう。
今回は一人旅。
日本‐ラオスの直行便はない。バンコクかハノイを経由するのが一般的。
ハノイ経由だと往復のどちらかで1泊しなければならない。
バンコク経由にする。マイルの都合があるので成田‐バンコク間はJAL,バンコクからはラオス航空に決める。
1月3日 ヴィエンチャン到着
スーツケースを取るためにタイに入国する。スーツケースを転がしながらラオス航空のチェックインカウンターを探すがない。
あっち行け、こっち行けと言われながらうろうろするが、最終的にラオス航空のバンコク発ヴィエンチャン行QV4574はタイ航空のTG574便の共同運航便なのでタイ航空のHカウンターへ行くことで決着する。
ヴィエンチャンには予定通り21時過ぎに到着。空港内で1万円だけ両替してみる。985,000キープ程渡される。50,000札が19枚ある。私は0を2つ取って500円札と呼ぶことにする。この500円札が実に役に立つ。
迎えに来ているはずだが、私の名前を書いた紙を持っている者はいない。迎えに来ると返事を貰っていたのに。
タクシー受付カウンターに行き、ダンサヴァン・ヴィエンチャン・ホテルを頼むと5ドルと言う。キープではと聞くと42,000と言う返事。(420円と判断する)彼らは0を3つ取って42と言う。
レセプションでクレジットカードを出すとキャッシュオンリーと言う。
バンコクでもバーツに両替をしておいてよかった。レセプションのカウンターにMr. Katsusa Tamaniwaと書いた大きな紙が置いてある。迎えに来る気はあったらしい。
いいホテルではない。バスタブはあるものの栓はない。その前に水がちょぼちょぼとしか出ない。湯は全く出ない。壁のタイルも所々剥げ落ちている。
まあ2泊で2,600バーツ(8,500円程)だからしょうがないか。
1月4日 ヴィエンチャン市内観光
7時を待って朝食。レセプションに行きタクシーを頼むと、トクトクで行けと言う。道路へ出るとトクトクがすぐに来る。日本のタクシーみたいに流してもいるのだ。
まずホテルから繁華街を通り越して反対に位置する、ヴィエンチャンのシンボルと言われるタートルアンへ行く。乗る前に値段の確認。500円。よし。タートルアンは高さ45mの黄金の塔で中に仏陀の骨が納められているとされる。

タートルアン

パトゥーサイ

内部天井画
移動手段のトクトクはオートバイにリヤカーをくっ付けたようなもの、よりかましで昔のオート三輪程度か。オープンエアーで否応なく排気ガスが入ってくる、というより襲ってくる。
運転手にマスクを買いたいと身振り手振りで説明する。薬局へ行くのかと思ったがマーケットへ行く。端っこの衣類など売っている店にマスクは置いてあった。焼け石に水みたいだけれど着けないよりずっといい。

ラオスのタクシー トクトク
観光名所の寺院2つ、ワット・シームアン、ワット・ホーパケオに寄ってからトクトクとは離れ歩くことにする。もうこの辺りは繁華街というか中心部だ。ホーパケオの前のワット・シーサケートを見てからすぐ裏のマーケットのタラート・サオへ行く。
新しい3階建ての建物も建っており中はきれい。衣類、バッグ、貴金属売り場などがある。食堂があったのでここで昼食とする。缶ビール(大)2本、焼きそばで500円。これは安い。でも焼きそばの味はいまいちであった。

もう1本ビールを足して500円
国立博物館にも行ってみる。ここは期待外れだった。帰ってきてこのレポートを書き始めて、メモノートを見ていて、あれこんなところも行ったっけ、と言う感じ。何とか思い出そうとするが、確か銃がたくさん並べてあったような気がする。フランスからの独立の歴史を誇示していたように思う。
あとはぶらぶらしていたが以外に思ったのは、ATMがあること。レンタカーのヨーロッパカーの営業所があること。ホテルでクレジットカードが使えないのにATMを見たときにはびっくりしたし、レンタカーもあるとは思っていなかった。後進国では信号も少なく、交差点では早いもの勝ちだし、最初から運転する気がないからびっくりしたのだろう。
あと不思議なのはかなりの頻度でラオスの国旗の隣に、赤地に鎌とハンマーの絵柄の、確かソ連時代の国旗と思われるものがはためいていることだ。ソ連が崩壊して何年もたつのになぜ掲揚してあるのだろうか。

あちこちで見かける赤地に鎌とハンマーの旗
あとは周辺部をぶらぶら。ワット・ミーサイ、ワット・インペンなどを見る。寺院はあちこちにあるがどれも極彩色。
ホテルまで歩いて帰ろうかと歩き出すが、ホテルは街からかなり離れておりガイドブックの地図には出ていない。途中でくたびれてしまいトクトクに乗る。
ホテル周辺
休憩後街とは反対方向に歩いてみる。すぐ空港へ行く道路に出る。その道路の入り口に石碑がありラオスと日本の国旗が描かれている。日本の援助でできた道路と書いてある。
メコン川にも行ってみる。ホテルから5分も歩かないでメコン川に出る。河原では何かの施設の残骸だろうか、太い鉄パイプが岸から川に斜めにかかっている。子供たちが何人も集まってパイプの上に乗り落としっこをしている。
川のすぐ横の家から娘が出てきて、紙くずを河原に捨て火をつける。火の状態を少しの間見ているが、すぐに家に引っ込んでしまう。燃え終わるまでいはしない。

夕日を見ている親子
さあ夕食は何にしようか。ガイドブックを見て、一番近い日本食レストラン夢に行こうかと道路に出るがトクトクは来ない。もう暗い。振り返るとホテルのレストランは中華のよう。ここでいいや。
マーボ豆腐、フライドライス、ビールを頼む。ビールを追加しようと女の子に手を振る。すると女の子はうつむいてしまう。次の女の子もそう。仕方なしにビール瓶を持って振る。2人とも勘違いをしたようだ。請求書を見るとマーボ豆腐200円、フライドライス150円、ビールが2本で200円。合計450円也。500円札を出しお釣りはチップとする。
1月5日 ダンサヴァン・ナングムリゾート・カジノ
ホテル8:30出発でカジノへ。ホテルとカジノは同じダンサヴァンがついているので分かるように同系列だ。共に2時間ごとにバスを出している。8:30、10:30、12:30…とホテルからカジノへ、カジノからホテルへと。無料だ。90km離れていて1時間半かかるからトクトクでは行けない。街から離れているこのホテルに泊まった最大の理由がここにある。
ホテルから乗ったのは私だけ。途中4か所でピックアップし10人乗車。薄汚い婆さんも乗ってきている。うとうととしている時にバスは停車。1人降り私も降りる。重いスーツケースを持って階段を上りレセプションで予約シートを見せると、違うと言う。
ナングムリゾートのゴルフ場だと言う。カジノはまだ4km先だと言う。思い込んだら疑わないで行動するから失敗する。車を都合してくれるも30分遅れでカジノに到着。
カジノ併設のホテルの部屋はすごい。ドアーを入ってすぐ右側はトイレ、シャワールーム。そして応接セットのあるリビングルーム。突き当りはクイーンサイズのシングルルーム。机、クローゼット付き。そして左側にはやはりクイーンサイズのベッドのダブル。テレビ、クローゼット付き。バス、トイレも入り口左側に壁を隔ててある。VIPルームだ。これで代金1,460バーツ(4,700円程)。
カジノのテーブルゲームはルーレット2台、バカラ12台、私の好きなブラックジャックは1台しかない。あとVIPルームにバカラが2台とバカラ全盛。11時前なのに結構客がいる。あの薄汚い婆さんも遊んでいる。
午前中は結構いい調子。ビールも只で出てくる。でもラオビールばかりでは飽きてくる。何か他にないか、ワインとかジントニックとか。運んでくる女の子に言っても分からない。おっさんが出てきてビールしかないと言う。
カジノの出入り口にあるレセプションでレストランはどこか聞くと、正面を指さしLUNCHと書いた昼食券をくれる。バフェ(バイキング)形式だ。このレストランには昼食、夕食、朝食と3食世話になる。
凄いことに気付く。カジノにはディーラーやウェイトレスなど女の子が沢山働いているが、へちゃむくればっかり(つまりブスばっかり)。美人はいない。スタイルも顔も。このカジノだけでなくどこでもそう。ラオスに美人なし。
でも何かしら美の基準みたいなものはあるんだろうね。例えば目が大きいとか鼻が高いとか。聞くことはできないけど。
散歩
昼食後散歩に行く。すぐそばのナングム湖畔を歩く。1時間ほど。湖畔を歩く以外にトレイルはない模様。

ナングム湖
カジノの前に地元の人たちが店を出している。と言っても野菜や果物を地面に並べているだけ。誰が買うのだろう。ホテルのレストランが買うわけないし。

カジノの前で野菜、果物を売っている人々
1月6日 ルアンプラバン市内観光
カジノ8:30発のバスでヴィエンチャンへ戻る。夜勤明けの従業員が乗っているのかマイクロバスは満員。街に入ってから所々で1人、2人と降りホテルに戻ったのは私1人。空港まで送ってもらう。
ルアンプラバンの空港には宿泊先のホテルのヴィラサンティの迎えが来てくれている。一安心。
昼食後、国立博物館を見てからルアンプラバンに来た人なら誰でもが登るプーシーの丘へ登る。
プーシーの丘は国立博物館の反対側の階段を登っていく。高さ150m、階段の段数328。頂上からは四方が見渡せる。

プーシーの丘から見たルアンプラバンの街とメコン川

傷んだ壁の修復中
夕食は魚料理。ラオスは中国、ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナムと国境を接していて内陸国、海はない。でもメコン川があるから魚は豊富。
メニューにもメコンフィッシュと書いてある。
ラオビールにも飽きたので白ワインを注文。小さいグラスに半分ほど入って380円。3杯飲んでしまった。メコンフィッシュも750円。2,000円近く掛かってしまった。
マッサージは安く60分で500円。夜の暇つぶしには最適。
またシャワーで失敗。バスタブに付いている蛇口、レバー等は見た目ヨーロッパなどと変わらない。一つのレバーを横にするとシャワーから水が出て私に掛かる。慌ててそのレバーをもとに戻し、もう一つのレバーを強く横に倒すと水がすごい勢いで私に掛かる。どこをどう動かしてもシャワーから水しか出てこない。何とか水を止めるがずぶ濡れ状態。落ち着いてからお湯を蛇口から出そうと努力するが、シャワー口から水しか出ない。
それなら蛇口などつけず、レバーも1本にしておけばいいのに。参った参った。
1月7日 托鉢見物
朝5時半に起きメインストリートのサッカリン通りに出る。6時過ぎ、まだ真っ暗だが次から次へと観光客のマイクロバスが終結する。道路端には喜捨する食糧を売る露店も数多く表れている。6時半過ぎ、明るくなってから坊さんが集まり托鉢が始まる。坊さんの並び順はやはり決まっているらしく、古い人ほど前に来るよう。一番後ろはまだ子供の坊さんだ。
金属製の蓋付き壺みたいな物に喜捨の食糧を入れてもらうわけだが、緑色の笹の葉に包まれたチマキみたいなものは坊さんが取り出し、坊さんの列の横に立つ少年の持つプラスチックの箱に投げ入れている。これは何なのだろう。リサイクルされてまた露天の台の上に並ぶのだろうか。

毎朝行われる托鉢
クワンシーの滝
市内の旅行会社でトレッキング&フォールズツアーに申し込む。(金額は忘れてしまったが1,000円前後だと思う)ガイドブックには載っていないがセーの滝というなかなかいい滝があるらしい。インターネットで調べると日系の旅行会社でクワンシーの滝、セーの滝1日ツアーを1万円/人で募集している。1人だけの参加だと2万円。ただし乾季の場合にはセーの滝には水がない場合がありますと注意書きがしてある。この市内の旅行会社でセーの滝のことを聞くと、やはり水がないとのこと。
午後1時半旅行社前でバスに乗る。このときは私1人。3か所のホテルを回り客は11人となりバスは満員となる。45分で滝前の駐車場に到着。入場料200円は別払い。料金を払ってから舗装道路を10分も歩くと滝壺に出る。
どこがトレッキングだろうかと思うが、滝壺の横から滝の落ち口へ登っていく道がある。道といっても整備されておらず険しく滑りやすい。上に出てからも湿地帯や浅い川を渡らなければならない。
水中靴と言うのがある。これを履いて水に入ると滑りにくくまた怪我もしにくい。コスタリカに行ったときに買ったのだが、コスタリカでは履きそびれてしまっていた。これを履き湿地帯、川を渡る。
白人女性が私の後を裸足で歩いてきて滑りそうになった。私の腕につかまり難を逃れる。
滝壺に落ちてからも横に広がり落差の少ない滝となり、これが延々と続く。下流に行くとスイミングエリアもある。木の太い枝からはロープが垂れ下がり、これにぶら下がって横に移動してから滝の池に飛び込むことができる。水遊びをしているのは殆ど白人。
ルアンプラバンはラオスでも北部に属し朝晩は結構冷え込む。日中は暑くなるといえども、私には水の中に入れない。
これはなかなかいい滝だ。ずっと見て行って、いい滝でもやはり飽きが来る。飽きた頃駐車場はどこかと聞くと、その道を行けばすぐ駐車場に出るよと教えてくれる。

クワンシーの滝本体

滝の水の落ち口

滝の下流にあるスイミングエリア
4:15の出発時間になっても運転手は来ない。客は全員集まっている。40分以上たってからそばの売店のお姉さんが心配してくれて、運転手なら向こうにいるよと指さして教えてくれる。
若い白人カップルが、探してくると言って向かって行き、すぐに帰ってくる。
ポーカーをしていたと。とんでもない運転手だ。
ナイトマーケット
見慣れない所でバスは停まる。運転手にヴィラサンティにはどう行けばいいのか尋ねると、準備中であるナイトマーケットを通ってずっと行けば左側にあると言う。
ガイドブックを見るとヴィラサンティ前の大通りのサッカリン通りが西方向に行ってシーサワンフォン通りと名前を変えるが、そのシーサワンフォン通り全部がナイトマーケットに変身する。巨大なマーケットだ。国立博物館やプーシーの丘への登り口もシーサワンフォン通り沿いにある。当然車は通行止めになる。
ホテルに戻り、着替えてから夕食を取りがてらナイトマーケットに繰り出してみる。
日本語表記の店が1軒ある。ハーブティーを売っている。レモングラスティーのティーバッグ6個で120円、これを購入。他の店でマフラー2本15ドル。14ドルに負けてもらい購入。100%シルクではなく綿との混紡とのこと。
パチンコ(ゴム銃)も売っている。3ドル。2ドルに負けてもらって購入。帰ってきてから1週間以上たったがまだ試射はしていない。

何を取っても1皿100円
1月8日 川向う
ボートに乗りメコン川を渡ってみる。往復で1,000円。たった1人の客だから1,000円くらいしょうがない。1時間半後に迎えに来るように頼んで下船。坂を登り切って道に出る。道の向こう側には寺院がある。ルアンプラバンの寺院のように派手ではない。入場料100円を支払ってお参りする。
メコン川下流方向に歩いていくと人だかりがしている。何かと思ってみると芋を焼いている。私らが薩摩芋と呼んでいる物だ。食べてみろというような仕草をするが断る。なんてたって子供の時にはさんざん食べさせられたから。
規模の大きい寺院がある。ここをお参りしてからUターン。船から登ってきた道を通り過ぎしばらく行くと三叉路があり右に曲がると商店街がある。天秤棒を担ぎ、物を運んでいるおじさんもいる。商店街だから八百屋、肉屋、金物屋、雑貨屋いろいろある。肉屋には塊のまま肉が皿に盛られ台の上に置かれている。金物屋では柄のないスコップなどが並んでいる。柄はまた別売りなのだろう。メコンフィッシュを焼いている店もある。魚屋ではなさそう。
ボートでルアンプラバンの街へ戻るとき、船頭がメコンボートクルーズをしてくれないかと言う。値段を聞くと1,500円。1,000円に負けてもらってボートに乗る。数キロm走って岸につける。ルアンプラバンの街はずれになるのか。
上陸すると機織りと紙すきの製造販売の店がある。紙すきは紙の間に花や草の葉を漉き込んでなかなかしゃれている。大きいものは飾る場所がないので、コースター程度の物はないか探すが、適当なものはなかった。

川向う村の商店街
追いかけられる
メコン川の支流のナムカーン川沿いを散歩。この辺を左に入ってみるかと細い路地を左折。道路を挟んで寺院がある。昨日も入ったワット・シェントーンだ。通用門らしく狭く集金人もいない。入ってぶらぶらしているとおばさんが大声を出している。一度振り向くがそのまま歩いていると私を追いかけてくる。入場料を払えと言っている。昨日も来たからすぐ出るつもりで、入場料は昨日払ったと言うと、それを見せろと言う。財布を開けるとちょうどワット・シェントーンの入場券が見やすいところにある。おばさんはOKと言って去って行った。

レッド・チャペルの外壁
スパリゾート
泊まっているホテルのヴィラサンティには同系のヴィラサンティ・リゾートのスパの広告が貼り出されている。午後3時からの予約を入れてもらう。ホテル発2時半のシャトルバスで向かう。全身のオイルマッサージ(90分60ドル)と頭のシャンプー&マッサージ(40分30ドル)だ。
最大の目的はシャンプーだ。水しか出てこないから濡れタオルで体をこするだけで、シャンプーも満足にできないから。
温かい湯船があれば申し分ないのだけれど。
施設は街から6km程離れた農村部にある。敷地は3万坪とのこと。庭の手入れもよくできている。
全体にのんびりしている感じ。予約を入れてあるから呼びに来るのかとロビーに座っていても何の反応もなし。時間になってからこちらから予約を入れてある由をつげてようやく案内される。

ヴィラサンティ・リゾートの庭から
1月9日 パクセ到着
80人乗りのプロペラ機はほぼ満員。パクセには12時半頃到着。降りる人はそんなにいない。飛行機はこのあとカンボジアのシェムリアップに向かうそうだ。搭乗前の手荷物チェックでリュックサックに入れていた虫よけスプレーを取り上げられてしまった。
散歩がてら街に出て何とかマートでスプレーを購入。街はヴィエンチャン、ルアンプラバンと違いレストランは少なく、マッサージも少ない。旅行会社もようやく見つける。ファーンの滝、コーヒー園他を回る1日ツアーを申し込む。1,500円。
宿泊先のアテナホテルはいいホテルだ。部屋の床などは茶褐色だが光っている。風呂ではお湯も出る。湯船1杯分ではあるが十分だ。ロビー裏側にはフリーのパソコンが1台置いてある。
中庭にあるプールサイドでは白人が日光浴をしている。
さっき買ってきたスプレーはよく効く。バスルーム、ベッドの下、テレビ台の裏などに吹きかけておいたら、バスルームでは5匹の蚊が落ちていた。床のタイルが白いからすぐに数えられる。パソコンを使うときにはこのスプレーが離せられない。
パソコンのある一角は通風が悪く蚊のたまり場になっているから。このパソコン、日本文字の入力はできないが表示はされる。日本のニュースを見たり株価を見たりすることはできる。
ラオス最大級といわれるダオファン市場を通りラオス・日本大橋へと行く。
ダオファン市場はさすがに広い、が地べたにシートを広げその上に魚、野菜を置いているのは他と同じ。散歩がてらに出たときに寄ったサオ市場のほうはまだテーブルの上に品物を置いているだけ衛生的か。
ラオス・日本大橋は2,000年に日本の協力でメコン川に架けられた橋で全長は1,380m、片側1車線ではあるが両側に歩道が付いていて、散歩、ジョギングをする人が結構多い。
橋の向こうはタイかと思っていたがラオスであった。橋の上で日が沈むのを見てからまた歩いて帰ろうかと思ったがくたびれてしまった。メコン川沿いの大きなホテルの出口で待機しているトクトクに乗り帰る。

ラオス・日本大橋の石碑
1月10日 1日バスツアー
8:10にアテナホテルでピックアップ。バスはやはり満員。特別ガイドはいない。運転手が英語をしゃべり簡単なガイドをしてくれる。
最初に行ったのはファーンの滝。対岸から2本の滝を眺める。落差200mというがかなり離れたところで眺めるだけで面白くはない。
次にコーヒー、紅茶園。コーヒーの豆を莚の上にならし天日で乾燥させている。これは知らなかった。直売もしているわけだが誰も何も買わない。私が紅茶1パック100円を購入。
次が食事。庭のきれいなレストランだ。食事代はツアー料金の1,500円の中には入っていない。スパゲッティーとラオビール。
ある白人男性はどこから来たか聞かれて、オーストリア、オーストラリアではないと念を押している。よく間違えられるのだろう。

レストランの庭の花
次に行ったのは少数民族村。部族の大多数はラオ語を離せないそうだ。私たちを案内したリーダーは当然ラオ語も話すだろう。英語も堪能でアメリカのシアトルに何年か住んでいたと話している。
高床式で藁葺の屋根の家に住み、豚、鳥、犬は放し飼いだ。電気は来ている。水は井戸、ガチャポンが2基ある。鍛冶屋もある。ナイフを作っているところだった。
奥のほうにはトタン葺きのもうちょっとましな家もある。背は全体に小柄。やはり栄養不足か。子供は皆裸足。大人は草履ばき。直径7,8cmの竹筒に薬草のようなものを入れ、火をつけてタバコのように煙を吸っている。
誰かが病気の時はどうするんだ、と聞くと、シャーマンが直す。シャーマンが難しいといえば病院に連れて行くと答えていた。病気だけでなく何か事あればシャーマンの意見が重要視されるのだろう。
帰り際運転手がリーダーにお金を渡している。貴重な現金収入なのだろう。その他現金収入は少量のコーヒーと何かの木の皮。木の皮はタイ人がキロ20円で買っていくそうだ。何に使うかは分からないと言っている。
次がやはり少数民族村であるがウィーヴィング(weaving)ヴィレッジと呼ばれている。先ほどの少数民族村よりもうちょっと広い家に住んで、日本の昔の縁側っぽい板の間で機を織っている。どこの家でも同じに女性が機を織っている。

ウィーヴィング レディー
この村のすぐそばに滝がある。クワンシーの滝で履いた水中靴をまた履き水の中へと入る。少しでも迫力が増す写真を撮りたいと思って。
帰ってきてからガイドブックを見ると、この村は昔からの村ではなく機織りで生計を立てている村を見本にして、新たに建てられた観光用の民族村とのこと。滝のそばに作り、滝、森、民族村と遊歩道でつながっている。駐車場横には土産物屋もある。

迫力が出たかどうか
17時頃旅行社に帰着。事務所の中に入り、明日コーンパペンの滝に行きたいと申し込む。旅行社はミニマム2人、まだ他には誰も申し込みはない。ツアーの申し込みは19時までだからまた19時頃に来てくれと言う。
コーンパペンの滝はパクセから100数十km離れたシーパンドーン地域にありメコン川本体に掛かる滝で幅300m落差15m。この地域には沢山の滝があるが迫力はコーンパペンが一番という。
ホテルの隣にレストランがあり、メニューにはスパイシーの文字が並ぶが私にも食べられそうなので、ここで夕食を取り19時に旅行社へ出かける。
返事はやはり他の申し込みはなかった、ワット・プーへ行くツアーはどうですかと言う。100数十kmをトクトクで行くわけにもいかないし、昨日の運転手は車をチャーターすると500ドルくらいだろうと言っていた。500ドルかけてもなあ、でもラオスはこれが最初で最後だろうから思い切ってチャーターするか、など考えは巡るが、やはり諦めてワット・プーの半日観光に申し込む。
1月11日 ワット・プー遺跡
ワット・プーはラオスで2番目に指定された世界遺産(1番目はルアンプラバンの街全体)。ホテル出発8:10で遺跡には9時頃の到着。バスには昨日も一緒だった白人カップルもいる。
受付棟を出て2つある大きな長方形の池の間の道を進む。左右に石積みの建屋の跡が現れる。なおも進み階段を登っていくと石積みの寺院跡に出る。跡と記したが中には仏陀を祀り、まだ人々は実際にお参りをしている。
アンコールの遺跡を見てしまうとどうしても貧弱に見えるがどうしようもないことなのだ。

象の岩
ホテルでのんびり
13時頃にはホテルに戻る。ラオビールにも飽きたから何かないかと、何とかマートへ行ってみる。ワインは置いてあるけど高い。3,000円〜4,000円する。
ビールは同じメーカーではあるけれどラオダークビールとラオビールゴールドというのがあるので、ダークビールは小瓶、ゴールドは大瓶で購入する。
ポテトチップはと探すがない。そら豆を炒って塩、ガーリックで味付けしてパックされたものがあるので購入。
ビールの後プールに入ってみる。ジャグジーみたく気泡が勢いよく出ている。
パソコンもいじってみる。臭いけど虫よけスプレーをたっぷり噴霧して。
円安が進み株価も上がっている。半分になってしまった株価が2/3まで回復している。いつになったら買値を上回るのだろう。チャートを見ると買値がここ数年の最高値になっている。
米国リートの投資信託も少し持っている。こちらも円安方向に行っているからいい具合だ。
円安方向に行って困る業界もある。例えば石油元売りなどは仕入れ値が上がってしまうがガソリンなどの価格に転嫁できる。国民みんなで我慢すればよい。
円高になって電機業界のパナソニックやシャープが大赤字になり従業員を名指しで退職するように仕向けている。
しわ寄せが個人に向かってくる。これはもうやりようがない。やはり企業が利益を出し雇用を守って、欲を言えば雇用を増やしてくれるような状況がほしい。
でもパナソニックが松下銀行と言われ1兆5千億円の預金を持っていたのに、わずか2,3年で2兆5千億円の赤字を出し1兆円の借り入れをしたというのには驚いた。
1月12日 カジノ・サヴァンヴェガス

サヴァンヴェガスの派手な外観
ホテルの予約はホテル予約サイトのアゴダを使って4,111円。チェックインするときに1,000バーツのデポジットを取られる。部屋は3階、上がっていくエレベーターはシースルーになっていてカジノが見える。カジノは3階まで吹き抜け、カジノの周り2階、3階部がホテルの部屋になっている。

エレベーターから見たカジノ
私の好きなブラックジャックは4台一塊になっていて、ここだけ。やはり圧倒的にバカラが多い。ブラックジャックのミニマムは200バーツ、バカラは500バーツになっている。
ダンサヴァンにはなかったが、ここのブラックジャックにはパーフェクトペアがある。通常のゲームとは別に所定の場所に賭けて、2枚配られるカードが色違いの同数字なら5倍の配当、同色の同数字なら10倍の配当、同形の同数字なら30倍の配当というものだ。
午前中に少し遊んでお昼になったのでディーラーにレストランはどこか聞くと指さして教えてくれる。そちらに行くとVIPルームになっている。何人かが高額でバカラをやっている。端のほうを見るとバフェ式に、蓋をかぶせてあるが料理が並んでいる。蓋を開けてみるとおいしそう。適当に皿にとって食べる。ビールやワインも取れる。こちらでは何も言わないとビールやワインに氷を入れて持ってくる。
食べ終わる頃になって黒服の女性がやってくる。ここはVIPルームです。ここでプレーしている人のためのレストランです。これから会員になってここでプレーしてくれるのなら食べていても構いません、と言う。
ノーノー、私は貧乏だから会員にはならない。向こうで聞いたらここを教えてくれたんだ。
それなら550バーツ払ってくれ、と言う。持っていた1,000バーツのポーカーチップを渡すと現金で450バーツのお釣りをくれる。
VIPはVery Important Personの略だと聞いたが、私は年金生活に入ったらVPP(Very Poor Person)とでも肩書きをつけようか。
通せんぼ
ここサヴァンナケートは1泊だから午後街へ行ってみる。ホテルとタイ国境の橋までの無料バスは何台もあるが街へ行くバスはない。カジノの駐車場にトクトクが何台か停まっている。街までいくらで行くかと聞くと、往復で1,000バーツと言う。
高いのでホテルに戻り、入り口にいるホテルの人に街まで行きたいと言うと200バーツでワゴン車を手配してくれる。運転手にはマーケットへ行けと指示している。
マーケットは2階建て。1階は衣類や食料品。地面の上には置かずに台の上に置いている。2階は貴金属売り場。だが店舗は半分も埋まっていない。
歩いているとおばさんが椅子に腰かけて足を出し何かやってもらっている。菅笠にマスクをし、表に出ているのは目と手という格好をした女の子が、私にもやるように言うが断って早足で逃げる。
マーケット内をあちこちぶらぶらして車を降りた場所に戻ろうとすると、さっきの目と手だけを出した女の子が足を踏ん張って両手を広げ通せんぼをする。
仕方なしに付いていくと椅子に座って靴を脱げ、靴下も脱げと言う。タライに水を入れ足を洗い出す。何をするのかと思っていると足の爪を切り始める。これが本業なのだ。200円。爪を切ってからヤスリをかけ、足の甲もブラシをかけてくれる。
他に客がいないから同業者9人が私を取り囲む。後ろに廻った女の子は肩をもみ始める。200円と言うからポケットに入っていた130円程を渡し、これしかないと言う。これが最後のキープ。

覆面ガールズに囲まれて

1ドルの笑顔
送ってきてくれたワゴン車には2時半に迎えに来るように頼んでおいた。帰りは300バーツ払うからと言って頼むと、ツーサーティOKと言って帰ったのだが、来ない。すっぽかされたのはこれで2回目だ。
3時になりガイドブックに出ている繁華街へと歩いていくが、商店がぽつぽつとあるだけ。土産物屋とか観光客を意識したものは何もない。トクトクを捕まえホテルに戻る。200バーツ。
夕方になると、昼間は無料だったビールが有料になっている。350cc缶2本で100バーツ。夜になるとこのバドガールみたいに制服を着たビール売りの女の子はいなくなってしまう。自分でバーまで買いに行かなければならない。
ブラックジャック本来のゲームではたいしたことはなかったが、パーフェクトペアで同形がよく出た。100バーツチップを置いているから3,000バーツの配当だ。2,000バーツチップ1枚に500バーツチップ2枚をくれる。2,000バーツチップがどんどん貯まる。やめた時には7枚になっている。他のチップも含め16,000バーツになっている。半分ほどが儲けだ。
1月13日 バンコク
サヴァンナケートの空港でバンコクまでのEチケット出すと、バンコクの先には行かないのかと聞く。いや東京までだと返事すると、そちらのEチケットも出せと言う。スーツケースは東京まで行くと言う。
これはすごい。JALとラオ航空は同じアライアンスではないからバンコクでスーツケースを取るつもりでいた。
バンコクでトランジット専用のコーナーはと探すがない。係員に聞くと外へ出ろと言う。アメリカと同じで全て一旦入国しなければいけないのだ。JALは夜中の23時過ぎ出発。まだ昼間の13時前。何とかトラベルの前で何かないかと見ていると、バンコク市内ツアーはどうかと言う。英語ガイドが付いて専用車で4時間ほど。4,000バーツ。これはぼったくりだと思うが、バーツは沢山ある。寺院1軒、土産物屋1軒。本当にぼったくりだ。
マッサージはどうかと聞くから、時間はたっぷりとあるから行くことにする。浴槽に入っていないからバスタブにも入りたいと言う。ジャグジー付きで2時間半で4,000バーツ。頭も洗ってもらう。ガイドはマッサージに入った時点で帰り、運転手だけが待っていてくれる。21時頃バンコク空港に到着。
第56報終わり

地球の歩き方から拝借

ラオス旅行日程表