
チェコ
2012年9月15日~9月24日
ようやくユナイテッド航空(UA)のマイルが…
貯まった。
1999年1月にノースウエスト(NW)のただ券で夫婦でフロリダへ行って以来だから13年がかりということになる。1999年のときにNWの対応が悪かったので、旅行の後にUAに切り替えたのだ。
日系のJAL、ANAの貰ったマイルの有効期間は3年で、使わなければどんどん切り捨てられてしまう。
UAの場合は最近に3年から1年半と変更されたが、UAのサイトで1年半以内に買い物をすれば、貰ったマイルは蓄積される。
毎日飲む酢や焼酎などをUAのサイトを通して買っている。
13年たってようやく12万マイルが貯まりヨーロッパ往復ビジネスクラスが貰える。マイルを貯めるにも努力と忍耐が必要なのだ。
JALだと12万マイルでファーストが貰えるのだがシステムが違うから仕方ない。
UAのホームページでヨーロッパ往復の航空券が貰えるか半信半疑であったが、試しにチェコで9月15日から24日でインプットしてみた。
するとUAと提携しているルフトハンザ(LH)のチケットで取れた。電話でしゃべる必要もなく取れちゃうんだから便利だよね。
UAからのEチケットを見ると、成田(NRT)からデュッセルドルフ(DUS)へ行き、それからフランクフルト(FRA)、プラハ(PRG)へと飛ぶようになっている。費用は貯めた12万マイルと各空港の空港使用料の合計10,830円。
NRT-DUS間に便があったかなと思ったが去年の9月頃に出来たようだ。ただ券だから不便なのは仕方ない。
このEチケットが来たのが1月25日。私は海外旅行の計画は半年以上前に立てるのだ。
5月になってUAから連絡が来て、行きはDUSを経由せずNRT-FRA-PRGに変更になった。プラハにつく時間が6時間も早くなる。
9月15日(土)プラハ到着
17:10プラハ空港着。入国審査も税関もなにもなし。
所々に立っている係員にパスポートチェックはないのか、と聞くと、何もない早く行けと追い立てられる。
タクシーでホテル・ディプロマットへ。料金は400チェココルナ(1ck≒5円)。18:00に到着してしまう。
ディプロマットは8階建てのそこそこの大型ホテル。地下鉄A線の始発駅Dejvickaのすぐそば。
チェックインのときに中央ヨーロッパの各国毎、都市毎の無料ガイドブック “In your pocket” を探すがない。In your pocket は名所旧跡はもちろんのことレストラン、劇場etc結構便利なガイドブックなのだ。あと2箇所のホテルをチェックしたが、ない。廃刊になってしまったのだろう。
夕食をと考えたが、飛行機の中で食べ過ぎたかそんなにお腹はすいてない。少しぼけてはいるが、まだ早いから早速行ってみるか。
地下鉄駅には切符売り場がない。自動販売機だけで、それも硬貨しか受け付けない。これは参った。
ちょっと離れたところに物を売っているおじさんがいる。両替はしないと言うので水を買う。
今度は金額が分からない。料金表などない。まあ乗換えがあるから下から2番目の30ckの切符を買っておこう。買っておけば検札が来ても何とかなるだろう。あとでホテルで聞くと24ckだった。
MuzeumでC線に乗り換えヴィシュフラト(Vysehrad)で降りる。駅のすぐ西側にあるコングレスセンターの4階にはカジノ・ボヘミヤがある。プラハにはたくさんのカジノがあるがここは私のお気に入りだ。なんといってもビールなどを運んでくれるウェイトレスの愛想がいい。そして北側は大きく全面ガラス張りですぐそばのヴィシュフラト(城址)、プラハ城、タワーそしてプラハの町が良く見える。大パノラマなのだ。カジノだから写真が撮れないのが残念。
カジノ・ボヘミヤには1時間ほどいる。ビール500cc2杯飲んで、3,000ck使って2,900ckの戻り。まあまあだった。でもやはりビールはおいしいよね。

9月16日(日)カルロヴィヴァリへ
7時起床。ディプロマットの朝食は種類豊富で充実している。
ご飯、味噌汁まである。おしんこもある。ただ和食としてのおかずがない。鮭の焼いたのでもあれば言うことなしなのだが。
ホテル内にあるハーツ・レンタカーに行き9時出発。借りたのはベンツのB180。当然もっと安い車はたくさんあるのだけれどオートマチックを選ぶとこれになってしまう。
ヨーロッパカーなど他のレンタカーもあるが、サービスなどはハーツが一番。ハーツがここにあることがディプロマットを選んだ最大の理由だ。
カルロヴィヴァリのグランドホテル・ププには11時半に到着。川沿いを散歩。ほとんどの人が陶器製の温泉水を飲む入れ物を持って歩きながら飲んでいるが、私は飲む気がしない。
12時半頃川沿いのレストランで昼食。ビール2杯にピザ。
ピザはアンチョビ入りでしょっぱい。
モーゼル(Mozer)
昼寝後ボヘミヤ・クリスタルで有名なモーゼル目指して行く。
ガイドブックの住所をGPSに入れるが該当なしになってしまう。
ガイドブックの地図では枠外になって載っていない。GPSを着けてもらったので細かい地図は用意していない。さあ困った。
ガイドブックを良く見ると1番バスに乗っていく、と書いてある。1番バスの後ろについて、バスと一緒に停留所に止りながらモーゼルへと行く。
ショップへと入る。ガラス棚の中にたくさん飾ってある。上部を薄く金で縁取りしてあるワイングラスは2個で7,780ck。3,000ck以下のグラスなど置いていない。
しゃれた花瓶は1個17,300ck。8万円の上だ。

真ん中の花瓶は17,300ck
GPSをいじっているとGoogleの表示がある。Googleを画面に出しMozerと入れて検索し、第一行目のMozerをクリックすると地図が出てきた。これは便利だ。住所が分からなくてもたどり着ける。もうちょっと早く分かればバスのあとを付けなくても来れたのだ。
ラーズニエ(Lazne)5には温泉があるようなので、早速GPSに入れ行ってみる。ガイドブックの地図には出ているがププからは街のはずれ同士でかなりある。また一方通行が多いのでGPSが無難なのだ。
無事たどり着くが9:00〜17:00の営業で土、日は休みとなっている。今日は日曜日であった。
カジノ・ププ
カジノ・ププの営業は20時から。20時を待ってカジノへ行く。
ホテルの5階。まず夕食を、と思ったがレストランはない。バーがあるだけ。ビールを頼みナッツはないかと聞くと、カジノの片隅にテーブルがあってナッツや果物が置いてある。フリーとも言う。ビール、ナッツ、バナナの夕食になってしまった。(ビールだけは有料)
7、7と来た。もう1枚7が来たらビッグボーナスが貰えるか、と聞くとシャンパンだけと言う。ヒット、One more 7!
果たして7であった。ディーラーは鈴を鳴らしウェイトレスを呼ぶ。ウェイトレスはカードを確認しシャンパンを持って来て、ここで飲むかと聞く。
いや持って帰る。
以前クロアチアのザグレブでやはり7,7,7でシャンパンを貰ったときには抜いてもらった。シャンパンでもやはりアルコールは入っているので飲みすぎて懲りたことがある。なにせ飲みながらプレイしているのだから。
2000なくなって1000追加。元まで戻ったときもあったが最終的には1000残しで終わる。22時前。
温泉町には、歩いた限りスーパー、コンビニ、和食レストラン、中華はない。鉄道の駅の方は分からない。駅までは結構距離がある。

グランドホテル・ププ
9月17日(月) トレッキング 第1回
朝のレストランは中国人だらけ。毎日日替わりで団体が来る。街でも私がレストランやお店に入っていくとニーハオと挨拶する。
No! Japanese。
しばらく考えてやっと「こんにちは」が出てくる。
あと街の表示にはロシア文字が多い。東欧の旧共産圏の人たちは基本的にロシアが嫌いなはずだ。
今ロシアは石油のおかげで金持ち国だ。やはりたくさんの観光客が訪れるのだろう。好き嫌いは言っていられないよね。
8時半出発。寒い。気温は8℃との事、手袋が欲しいくらい。
ププの川沿い、少し上流の駐車場のわきよりルート17を登り始める。
温泉街は川沿いにある。背後は両側ともに小高い丘。そこに21番までのトレッキング・ルートが整備されている。
ルート17は大きく迂回してププの上方のケーブルカー頂上駅へと出る。駅横の塔からの眺めは良い。このあとルート17は街に戻るコースになっている。ルート13に乗り換えそしてルート11に乗り換える。途中誰とも会わない。ぽとっと音がする。どんぐりが上から落ちてきたのだ。街には10時半頃の戻り。
各ルートにはところどころの木の幹にペンキでルート番号が書いてある。交差点には矢印と共に番号が書いてあるから迷うことはない。各ルートとも距離が短いのが難点。
早いけど11時半頃より昼食。ポークソテーのアスパラ添え。ビールも2杯。
買い物もする。ボヘミヤ・クリスタル。ずいぶんと高い。11,000ckなどと書いてある。店員は6個の値段だと言う。そうか、といったんは納得するがそれでも6個で5万円の上だから高いのには違いない。
色つきワイングラス6色6個で3,200ckというのを2,900ckに負けてくれたので購入。
帰ってきて良く見ると色が全体に良くない。どの色もみな黒っぽい。もっと明るい方がすきなのに。奥さんには4つ割ってもまだ2つ残るからね、と言う。

トレッキングコース ルートマップ(ププにて入手。ピンクがププ)
トレッキング 第2回
昼食、昼寝の後14時前に出発。今度は川の反対側のNo19に挑戦。スタート地点まで20分ほどかかる。No19コースは途中ルートマップから外れてしまうが、木々のペイントで問題なく歩ける。
1時間ほど登ったピークにゲーテハウス(Goethe’s house)と名づけた塔があるが、登ることは出来ない。封鎖されている。

ゲーテハウス
カジノ コスモス・クラブ
17時頃ホテルを出発。ただブラブラだけでは時間が持たない。博物館にでも入ろうと思うが17時までで入れない。ラーズニエ III の川向こうにCASINO COSMOS CLUBという看板が出ているので入ってみる。スロットマシーンだけかと思いながら入ると、ブラックジャック、ルーレット、ポーカーが狭いながら2台ずつある。オープンは18時との事。
土産物屋などを覗いて時間をつぶし、18時にさっそく乗り込む。

カジノ コスモス・クラブの受付のお姉さん
ここはユーロ建て。ブラックジャックのテーブルにはミニマム5ユーロの表示がある。両替所に2,000ck札を出して“Change please”と言うと細かいコルナ札をくれる。こりゃ参ったなと思っていると、マネージャーが飛んできてユーロ建てのカジノだからユーロに換えなければ駄目だ、というようなことを言っている。まだ慣れていない人のようだ。2000ck=80ユーロ。1ユーロ=25ckに固定されているよう。1時間遊んで200ユーロになる。
夕食は川沿いのレストラン。オープンエアーで屋根は簡単なシート。道路の反対側にきちんとした店がある。調理は全てこちらでやる。
ビーフストロガノフを頼む。これはおいしかった。昼間食べたポークソテーよりずっとおいしい。
風呂に入ってからカジノ・ププへ行く。昨夜終わったときに1,000ckチップを両替せずにチップのまま持ってきてしまったのだ。両替だけともいかずにテーブルに座る。
倍くらいになった時もあったがディーラーが替わり落ち込む。
元で終わりにする。今度は現金にしてもらう。
9月18日(火)温泉
8時出発してトレッキング第3回。No3から登り始めNo5を少し歩いてからNo16へと出る。No16には展望台があるが見えるのは山ばかり。No21からNo10へ出て街へと降りる。10時半頃。予定通りラーズニエ V のすぐ横だ。
受付で温泉に入りたいと言うと、どのコースがいいかと価格表を見せる。一番上の一番安い物にする。15分で390ck。11時半からというので外の公園のベンチで待つ。
価格表には裏面も印刷してある。そこにはスイミングプール90分120ckと書いてある。これでよかったんだよね。
でもまあ何事も経験か。
大きな浴槽に湯をはり、コックをひねると下からエアーが湧き出てくる。15分入れという。質問する間もなく出て行ってしまう。スッポンポンがいいか、水着を着けたほうがいいか迷うが、無難に水着を着けて入る。
15分立つとタイマーのベルがなる。また係員が来て、下を脱げと言い、シーツにくるんでくれる。スッポンポンで良かったのだ。
それから毛布に包まってベッドに7分と言う。それからチャオだと言い手を振る。7分横になったら帰れということらしい。

ラーズニエ V 外観
このラーズニエ V はププとは温泉街の端と端。結構離れている。
そばのメインストリートには観光客は少なそう。
ようやく中華を見つける。看板の案内通りに入っていく。商店街の一番奥の2階。12時を廻っているのに客は誰もいない。従業員が食事中。営業中か?と聞くとそうだと答える。焼きそば、ビールを注文。食事中にテイクアウトの客が一人来る。
しばらくすると中国人の団体20人くらいが来る。これで商売が成り立つ。
焼きそば、ビール2杯で129ck。焼きそばは69と出ていたから
ビール500cc1杯が30だ。街で売っているエビアンと同じ。
コンサート
午後は15時前出発。博物館入場(60ck)。地層の断面や、鳥類の剥製、武器、ガラス、陶磁器種々雑多な物が展示してある。
間欠泉が吹き上がっている建物の一角に地底エクスカーションらしき物がある。申し込むが一人では催行しないと言う。開始時間の15時半までにはもう少し時間があるから待っていろとも言う。ぎりぎりになって二人申し込みがあって無事催行となる。
地底深く行くのかと思っていたが、階段で地下1階へ。岩から湯が染み出している様子やパイプの断面を見せ、いかに湯の中のカルシウム?分がすぐに溜まってしまうかなど説明している。
25分で180ck。
このすぐ横に教会がありチラシを配っている。アベマリア。ソプラノ、オーボエ、オルガン。16時からで390ck。
場違いかなとも思ったが、暇を持て余しているのだから入ってみよう。演奏1,2分前だから席は一番後ろ。頭の上で演奏が始まる。
パイプオルガンの前で演奏、歌うのだからどうしても聴衆の後方になる。気の効いた人は前を向きながらビデオカメラを後方に向けて録画している。最近はどこも肖像権とか無料録画についてはうるさいのだが、注意する人はいなかった。
チラシの下のほうに出演者が書いてある。ソプラノはMichiyo Keikoとなっている。日本人だろうか。

教会内部

出演者達
ネットで調べると、慶児道代:倉敷市出身、音楽短大卒業後、チェコに渡りプラハ音楽学院で学ぶ。現在はチェコ、スロバキア等で活躍とある。
私はもう65歳になるが、今でも初めて見る苗字がボロボロ出てくる。日本には苗字がめちゃくちゃ多いんだね。
演奏会は17時に終わる。ラーズニエ III の裏山に山羊の塑像のようなものが見える。展望台もありそうだ。たいした高さでないから今から行ってみよう。
30分もかからずに着いてしまう。飲食店がありマスターがにこやかにウェルカムと言う。笑顔につられついビールを頼んでしまう。
後から来た女性二人組みが隣のテーブルに座り、お互いに写真を撮り合っている。二人一緒に撮りますよと、撮ってあげる。

今回唯一の私の写真
カジノ コスモス・クラブ 第2回
丘を降りコスモス・クラブへ。マネージャーが喜んで迎えてくれてウェイトレスに何かささやいている。ウェイトレスはビール&ナッツ?と聞く。
Yes, please。How much?
ウェイトレスはマネージャーに言われたのでFreeと言う。昨日はビール1杯45ckだったのに。
ここのテーブルゲームは2台ずつあるのだが、1階にはルーレット、ポーカー、ブラックジャック各1台ずつある。
中2階にも各1台ずつある。
マネージャーは1階と中2階とを駆けずり回っている。もっと落ち着いてゆったりと歩けばいいのに。
ネットのサイトにCasino Cityというのがあり、世界各国のカジノの案内が出ている。カルロヴィヴァリにはカジノ・ププしか出ていない。コスモス・クラブはまだ載っていない。
それをマネージャーに指摘すると、まだ出来たばかりだからとの返事。
ディーラーの指先はまだ心もとない。カードを配る手つきも様にならず素人だなと思われてしまう。
100ユーロ使って185ユーロの戻り。
夕食は昨日と同じ。昼食を含めて3回目。Fishはどう?と言うので、トラウトの焼き物を頼む。これは失敗だった。おいしくない。イカのリング揚げにしようかと一瞬思ったのだが、油分を制限している身なのでトラウトにしてしまった。
ビーフストロガノフはあんなにおいしかったのに。コックはロシア人かな。ロシア人は多い、メニューに英語表記はなくても露語表記は必ずある。
9月19日(水)ロケト(Loket)
ププを8時出発。カルロヴィヴァリからマリアンスケ・ラーズニエまでは50kmもないはず。直行では早く着きすぎてしまう。途中古城に寄ってゆっくりと行こう。
以前世界旅行博に行ったときに貰った、チェコ共和国主な見所の地図の古城マークの地名をGPSに入れ、Googleで検索し道順を表示させる。
まずはロケト城(Hrad Loket)。ここは街全体(城も町役場も教会も)が川に包まれている。巾着のよう。巾着のお金を出し入れするところだけが地続き。

街全体図
お城はかなり立派。町役場の前の広場から坂を登って城へ入っていったが、川が外堀なら内堀に相当する池もある。橋を渡って入城。115ck。地下には複数の牢獄があり、隣には拷問部屋、処刑部屋がある。拷問部屋では捕虜のうめき声がテープで流されている。

ロケト城
ヘプ(Cheb)
ヘプ城(Hrad Cheb)には11時頃到着。入場料(60ck)を払って進むと跳ね橋がある。その先にお城があるのだがぱっとしない。ブラックタワーと呼べばかっこいいのだが、ただ薄汚れているだけにしか見えない。
城に比べて街は大きくきれい。市役所(City Hall)の前の広場も大きい。(ロケトはTown Hallだったので町役場と訳した)

ヘプ城 ブラックタワー

ヘプ広場 国旗が出ているのが市役所
マリアンスケ・ラーズニエ到着
マリアンスケ・ラーズニエには12時半頃到着。
ファルケンステイナー(Falkensteiner)ホテルに入ると室温が高いように思われる。受付でチェックインすると今日の昼食から食べられると言う。予約時には朝、夕食付きと書いてあったが昼食まで付いているとは思わなかった。思わずフルボード?と聞きなおした。(朝夕食付きはハーフボードで3食付くとフルボード)
早速レストランに行くがバイキングで冷野菜ばかり。肉類はミートボールが1種。ビールは350ccが70ckと高い。
トレッキング 第4回
14時頃出発する。まずガイドブックに出ているiを訪ねる。
トレイルマップがあるか聞くとなし。この先もうひとつのiにはあるかもしれない、と言う。
そちらに行ってみる。A3の大きさの紙を1枚“フリー”と言いながらくれる。ロープウェイの終点目指して歩く。このロープウェイはスキー客用で営業はしていない。
道の要所要所に案内がない。すぐに迷ってしまう。何とか頂上駅に着くが眺めは良くない。帰りもまた予定した道を歩けない。
もう少し標識を整備してくれれば助かるのだが。
小さな店が大きな店の間の奥に見える。水、ワインなど売っている。ワイン108ck、ビール500cc29ck。白ワイン1本、ビールはドイツ製2本、チェコ製2本購入。16時頃ホテル着。
ファルケンステイナー・ホテル
温泉に入ってみる。大きなプールが屋内外に3箇所。湯音は低く37〜8℃ほどか。あとひとつ塩風呂がある。うす暗くした室内にある。舐めてみたがそんなに塩辛くはない。どれも深さがあり立っていなければならないが、所々に座ったり、寝転んだりできる場所がある。

温泉プール
3食付だからどこにも行かずに温泉に浸かったり、日光浴をしていればよい。客は当然年寄りばかり、若い人はいない。だから昼食なんてあんな物でいいんだね。
部屋にはワインオープナーがない。レセプションに行くがやはりないという。仕方ない、ワインをぶら下げて買ったお店に行く。
おばちゃんにワインオープナーを借りコルクを抜いて、また少し突っ込んで戻ってくる。
ワインをジャンパーで隠してホテルに入ると、先ほどないと言った受付嬢が駆けてきて、ありましたと言う。
今栓を抜いてきたとも言えず、あとで来ると言ってごまかす。
このホテルは結構いいホテルだ。部屋は広くきれいだ。
料金は2泊で6,065ck(帰ってきてからクレジットカードのレートを見ると1ck=4.231円で25,660円)。

泊まった部屋、籠には温泉用タオルが入っている
カジノ・マリエンバード 第1回(マリエンバードはマリアンスケ・ラーズニエのドイツ名)
レセプションでカジノの場所を聞くと、車が迎えに来ると言う。またワンドリンク・フリーの券もあると言う。
20時頃だが客はほとんどいない。あとからポツリポツリ入ってくる。
ブラックジャックは2ユーロから。安くて安心する。
100ユーロを両替してスタート。手持ちが倍近くなったときにディーラーが交代。札の配り方が極端に早くなる。
こちらは年寄りだからもっとゆっくりと、と頼むがなかなか遅くはならない。2ユーロ賭けでずっと我慢。やっと交代。
ようしついてきた。4ユーロ賭け、たまには8ユーロも賭ける。
落ちてきたところでやめる。240ユーロになる。21時過ぎ。
9月20日(木) トレッキング 第5回
8時出発で山(丘)に入る。今日も寒い。歩いていても汗はかかずに鼻水が出てくる。
トレイルは基本的にノルディックのコースで道幅は広く、場所によっては簡易舗装されている。階段はない。標識は相変わらず不親切、眺めも良くない。11時頃ホテル着。
温泉に入るとセパレートの水着の人がいてびっくり。日本では若い女性の温泉浴はめずらしくないが、昨日は年寄りしかいなかったから驚いてしまった。何で若い女性がと思ったが、母親の付き添いで来ていたのだ。
私の部屋の番号は203。でもエレベーターでは3階のボタンを押す。レセプション、レストランは-1階、温泉プールは-2階。でも温泉プールのそばのエレベーターでは温泉プールはG階。
レストランは-1階でレストランのほうが温泉プールより下になってしまう。なんとも不思議だ。
オストロー(Ostroh)
マリアンスケ・ラーズニエから見てヘプは西北に当たる。その先にオストローがある。チェコ共和国主な見所の地図にはここにも古城マークを付けている。GPSで行くがあまりにも小さくて行き過ぎてしまった。
小さくても城で、地下には牢獄、拷問部屋、処刑部屋がある。処刑部屋には処刑する人、される人の等身大の人形が置いてある。館内には陶磁器、絵が飾ってあるが、絵は何とも変な絵だ。でも歴代城主の肖像画よりいいか。

オストロー城

こういう絵が何枚も飾ってある
カジノ・ジェトン(Casin Jeton)
オストローのもっと先、ドイツ領に半島のように入り込んだアッシュ(As)という村がある。ここにカジノ・ジェトンがある。
GPSにCasino Asと打ち込むとインゴ・カジノが一番先に出てきた。インゴと言う名前でなかったはずだが買収されたのかな、と思い行く。
カジノに入り遊び始めるが、ディーラーにここはアッシュかと訪ねると、いやここはフランツェンバード(Franzensbad)でアッシュではない。アッシュは15kmほど離れている、と言う。
ここはユーロ建てで100の負け。
車に戻り、アッシュのカジノはなんていう名前だったかなと考え、確かジェトンではなかったか、GPSにCasino Jetonと入れてみる。道順が出ました、レッツゴー。
駐車場に車を入れると、先に停まっていた人が来て、何か用かと聞く。
ここはカジノと思って来た。
Closed。

カジノ・ジェトン跡地
カジノ・マリエンバード 第2回
ホテルには17時半頃着。
今日の夕食はバイキングではなくメニューが決まっている。昨日の夕食時に4種の中から選んである。魚料理だ。他には山羊のチーズにトースト、肉、ベジタリアン。
食事後カジノに行く前に軽くお風呂に入ろうと、蛇口の栓を引っ張る。するとシャワー口から水が私をめがけて噴出してきた。通常は湯を張るための蛇口から出てバスタブに落ちる。シャワーから水が出たにしてもシャワー口は横のほうに向けてあるよね。シャワー口から出て客に向かって水が出てくるなんて信じられない。いたずらだとすると凄いいたずらだよね。
まてよ、ベッドチップ(枕銭)を置いてないから腹いせかもしれない。主義でベッドチップを置かないのではなく忘れちゃうんだよね、いつも。
そんなこんなでカジノでも面白くなく、そうそうに帰ってくる。40ユーロの負け。
やはりレセプションには文句を言っておこう。
清掃担当らしいお姉さんか、いやおばさんが部屋に来て謝り10分ほどで掃除の者を寄越すからと言い帰っていった。

清掃担当 お姉さんかおばさんか?
9月21日(金) プラハへ
8時出発でプラハに向かうもまた途中古城に寄る。Becov nad Teplouには9時に到着。開館は10時。待っていられない、外観だけ写真に撮り次へ。
なだらかな丘(ほとんどが牧草地で刈り取った後)の間を走りKrasny Dvurへ。途中見える木々は紅葉が始まっている。
駐車場に車を入れると40ck。入場料も含まれているよう。安いなと思ったが建物の中には入れず庭から眺めるだけ。
ホテル・ディプロマットには12時頃到着。レンタカーを返して地下2階の日本食レストラン桂へ。

買い物
午後は買い物にしよう。
まずは自分用のティーポット。地下鉄でガイドブックに出ているDum porcelanu Prahaへ。ポットは大きい物が多い。1Lはゆうに入る。500cc程度の2種を候補にしておく。まだ2時。
火薬塔、市民会館のすぐ横にショッピングセンターが出来ている。地下鉄2駅分はあるが歩いていく。
ショッピングセンターはファッション、コスメ、飲食関係がほとんど。この中にカジノがオープンしている。場違いな所にある。とにかくプラハにはカジノが多すぎだ。夜中に入っていないが、私が行く時間ではどこもガラガラなのに。どうしても淘汰されるだろう。
旧市街で休憩。道端のテーブルについてメニューを見るとビール500ccが70ck。なかなか注文取りに来ない。
席を立ち100mほど離れた店の席に着く。今度は早く来る。500ccが50ck。少し安くなる。通行人を眺めながら飲む。
まん前のお店に日本文字が見える。日本語でお買い物が出来ますと。何とかクリスタルで大きなお店だ。名前の通りにクリスタルが主体だが3階に陶磁器も置いてある。でも高い、手が出ない。
天文時計の前に人だかり。16時に5分前。1時間毎のカラクリを見るためだ。しけたカラクリは昔と同じ。同じで当たり前なんだよね、街も600年前から変わっていないんだから。
スーパーのテスコに行きチーズ、生ハムを購入。各6個ずつほど。チーズが結構重い。
17時頃Dumに戻る。プラハにはクリスタルのお店は数え切れないほどあるが、陶磁器のお店は少ない。結局最初の店に戻ってきた。
ブルーオニオンの絵柄が有名だが、形状からブルーチェリーの絵柄の物を選び購入。ポット1個、カップ、ソーサー2組で909ck。
カジノ・ボヘミヤ 第2回
重い荷物2つぶら下げてカジノ・ボヘミヤへ。今まではずっと歩いていたが今はもう地下鉄。Dumからボヘミヤまでは地下鉄で1駅だが距離は長いし荷物は重いしで歩くわけにはいかない。
カジノ・ボヘミヤからの眺めの良さは前に書いたが、次にいいところは飲み食いが只ということだ。
15日に来たときにビールを頼み“How much?”と聞くと
“Free”と返事が来た。
ビールが本当においしいんだよね。2,000ckなくなったときに夕食にする。ショーケースを覗きパンに生ハム、チーズを載せた物を1つに温野菜。テーブルで食べていると隣に座ったおじさんがローストポークをおいしそうに食べている。ウェイトレスに
“The same please.”と頼み、ついでに白ワインも頼む。
大きなグラスになみなみと白ワインを入れて持ってきてくれる。1合以上あるね。
トータル5,000ck負けてしまった。カルロヴィヴァリで稼いだユーロはもうとっくにない。でもよく飲んだ。ビール500cc3杯に白ワイン2杯。
只でアルコールをたくさん飲ませるのもひとつの戦略だよね。
カジノ・ボヘミヤは地下鉄ヴィシュフラト駅の西側。東側のホテル・コリンシアタワーにもカジノがあったはずだ。
まだあるかなと思い覗くとあった。客は誰もいない。受付嬢に荷物を預け入場。
ここはユーロ建て。ユーロはもうない、チェココルナも少ない。
クレジットカードで100ユーロ用立ててもらう。手数料に2%欲しいと言う。OK。102ユーロの買い物をした形になる。
受付嬢が何か飲み物は?と来る。白ワインを頼むと、小さいグラスの下のほうに少し入れて持ってくる。“11Euro”と言う。
いやーびっくりしたね。今まで散々ただ酒を食らっていたから、只が当たり前と思ってしまったんだね。
結局200負け。
くそっ、あんなところに行かなきゃ良かった。あそうだ、昔もあそこでは損をしたんだ。と一晩中反省する。
9月22日(土) 市内観光
6時起床。雨が降っている模様。8時半に出発したが雨はもうあがっている。プラハ城へと歩いていく。30分ほどで到着。
大聖堂などへの入場券を買い、日本人の小団体の後に着いていく。チェコは4回目だが大聖堂に入場したのは、最初に団体旅行で来たとき以来。もうすっかりと忘れている。
プラハ城の城壁を利用して、内向きに1階は土産物屋、当然奥行きは狭い。2階の細長い廊下には甲冑など展示してある。
カレル橋を渡り旧市街広場の天文時計の塔に登る。エレベーターもあるが歩いて登る。ここの天文時計は相変わらず人気が高い。毎正時には骸骨が紐を引いて鐘を鳴らすと上方の窓が開き、12使徒が顔を見せておしまい、というなんてことないカラクリなのだが。でも出来たときにはたいした物だったんだろうね。
バーツラフ広場には露店が出ている。ケバブの店やワインの店。当然ガラスの店もある。ボヘミヤガラスで出来た爪やすりを購入。今チェコ土産として人気者らしい。小さい物で29ckだったと思う。2本購入。
路地でパフォーマンスをやっている。吊っているようなワイヤーなどは見当たらない。何か仕掛けがあるはずだけど分からない。

路上パフォーマンス
ムハ美術館へも行く。ムハは1860年生まれ、1939年没のチェコ人。アールヌーボーを代表するイラストレーター、ポスターなどで世に認められるとある。大聖堂の左側3番目のステンドグラスはムハが描いている。一言で言うと少女マンガ。美術館内部は撮影禁止であったが窓ガラスに描いてあった物を撮影する。

ムハの絵
カジノ・ボヘミヤ 第3回
あのおじいさんは今日も来ている。私は3回目だが3回ともあのおじいさんを見ている。いつもテーブルに座って食事をしている。夕食はいつもここなのだろう。
今日の肉料理はパプリカにミンチを詰めて煮てある、おいしそうだ。私もたくさん食べよう。
ビールを飲み、白ワインも飲んで快調だ。
隣に座った人はなかなかツキが来ない。ポケットから出てくる札は1,000ckから2,000そして5,000と上がってくる。
どんどんつぎ込んでるとツキも廻ってくるようだ。大きく賭けて勝ち始める。でもまだ元にはならないんじゃないかと思うが、彼はやめる。
21時近くになって手持ちは1,500。2,000が元だ。せめて4,000くらいは欲しい。勝負に出るが負ける。
9月23日(日)帰国
4時起床。5時にプラハ空港到着。6時発のフランクフルト行きに乗らなければならない。
ルフトハンザのカウンターでEチケットを出すと、受付嬢は考えている。Eチケットはプラハ、フランクフルト、デュッセルドルフ、成田となっているから。
まずフランクフルトへ行けと言う。その先はフランクフルトで決めてくれと言う。
フランクフルト空港内のルフトハンザのカウンターに行くと、フランクフルト発成田行きの便に1つ空席があるからそれに乗れと言う。5時間待ちだ。
フランクフルト空港も広い。長い通路を歩き始めると電気自動車が停まる。どうしたんだろうかと思っていると、運転手が乗れと言う。客席がひとつ空いている。断ってもしつこく乗れと言う。どうしても乗せたいらしい。他の乗客も運転手の味方をしている。仕方なしに乗る。でもやはり楽だった。
以前東京の地下鉄に乗ったときに、座っていた青年が急に立ち上がり席をどうぞと言う。誰に言ったのかなと周りを見るが誰もいない。私に対してだったのにはびっくりした。もうそういう年齢なのか。
ビジネスのラウンジにはたいしたものは置いていない。でもアルコールはある。さすがドイツだと思ったのは、生ビールのサーバーがあることだ。種類を違えて2本ある。自分で操作しなければならないが、これはうれしかったね。おかげで飲みすぎてしまう。
チェコ旅行は4回目でもう大体廻ったから充分だなと思いもしたが、ビールのおいしさは捨てがたい。ビールを飲むためだけでもチェコには来る価値があると思う。
第55報終わり

地図はチェコ共和国 主な見所の地図より拝借
2012年9月 チェコ旅行日程表 | ||
9月15日 | 成田発 9:45 フランクフルト着 14:30 LH711 | |
フランクフルト発 15:55 プラハ着 17:00 LH1398 | ||
Diplomat Hotel Prague 1泊 | ||
Evropska 15,Prague 06,Prague,16041 Tel +420 296 559 212 | ||
9月16日 | レンタカーでカルロヴィ・ヴァリへ移動 | |
Grandhotel Pupp 3泊 | ||
Mirove namesti 2 Karlovy Vary,36091 Tel +420 353 109 111 | ||
9月19日 | レンタカーでマリアンスケー・ラーズニェへ移動 | |
Falkensteiner Hotel Grand Spa Mar 2泊 | ||
Marianske Lazne,35301 Tel +420 354 929 397 | ||
9月21日 | レンタカーでプラハに移動 | |
Diplomat Hotel Prague 2泊 | ||
9月23日 | プラハ発 6:00発 フランクフルト着 7:20 LH1403 | |
フランクフルト発 8:55 デュッセルドルフ着 9:45 LH74 | ||
デュッセルドルフ発 13:00 成田着 7:30(24日) LH716 |