
コスタリカ
2012年1月3日~1月12日
1月3日 成田空港
ユナイテッド航空(UA)の受付で手続きを終え、さあ出国というときに最初の関門でつかまってしまった。手荷物検査で、ちょっと中を見せてもらっていいですかと言われ、当然いいですよとうなずく。
リュックサックの中から非常時用袋を取り出し、その中からナイフを引っ張り出す。
そんな物入れてあったっけ。
最近ハイキングに凝っていて何かの場合に備えて、傷薬、虫刺されの軟膏、胃薬、包帯、シップ薬、ヘッドランプなどをひとつの袋にまとめて入れてある。そこにナイフも入れていたのだ。すっかり忘れていた。非常時用袋を中も確かめずにリュックサックに入れてきてしまったのだ。
係員はちょっと待っててくださいとどこかへ行く。しばらくしてポリスを連れてくる。ポリスは「隠し持ってたとかしたのですか」と恐ろしいことを言う。係員は当然否定してくれた。そして刃渡りなど計りだすので、「アメリカへ行きます。向こうでトラブルになると困りますから、差し支えなければ自宅へ郵送させてくれませんか」と頼む。
係員に連れられて外に出て郵便局で自宅に郵送。再度出国をやり直す。免税店をうろうろする時間はなかったが飛行機に乗るには問題なかった。2時間前に空港に来ることは必要なんだね。
サンフランシスコ、ヒューストンを経由してコスタリカのサンホセのラマダホテルには22:00過ぎに到着。まあ予定通りだ。
1月4日 モンテヴェルデへ
8時半にワゴン車が迎えに来る。先客は5人。7人の客でモンテヴェルデへと向かう。

モンテヴェルデへあと21kmと言う標識を見ながらわき道へ入ると未舗装道路。でこぼこ道を上下左右に揺れながら登っていく。モンテヴェルデの街を通り過ぎ、山の中の細い急坂の道を登っていく。
こんな道を通ってどこへ行くんだろうかと思っていると、坂の途中にペンションみたいなホテルがある。ホテル・サンセット。
夕日がきれいなのかな。ここで若い女性1人が降りる。
別のホテルでアベックが1組降りる。その後私たち夫婦がホテル・エル エスタブロ(El Establo)。残り1組のアベックが別のホテルへと行く。マイクロバスにはTourismoと書いてある。乗り合いタクシーだ。
ホテル・エル エスタブロ
エル エスタブロはMountain Hotelと銘打っている。レセプション棟から急坂を10m程登ると第1号棟がある。もう少し上に第2号棟、・・・第9号棟まである。私たちの部屋は第8号棟。第8号棟は3階建てで30室ほどある。
レセプションで、車で来たか聞くからNoと返事をするとシャトルバスで行くように言われる。歩いては行けそうにない。
入ってすぐ左側が洗面所、その先がバスルーム。大きなバスタブそして少し離れてシャワーブース。バスタブの上にはシャワーがないので身体を洗うにはバスタブから出てシャワーブースに行かなければならないのが不便。
入って洗面所をやり過ごして奥の左側に大きなベッドが2つ。どういうわけか大きな1つのベッドに枕が4個。枕だけ合計8個ある。ロッキングチェアーも2つ。
窓を開けベランダからの眺めは最高、のはずだが細かい雨が降っていて第7号棟の屋根程度しか見えない。

斜面を削って建つ第8号棟
コーヒーツアー
レセプションのすぐ下のレストランで昼食。スパゲッティーとピザ。昼食後はフリータイムなので、ホテルのコンシェルジュに頼んでコーヒー園ツアーに行く。やはりホテルにマイクロバスで迎えに来てくれる。
コーヒー園のレセプションには20人近い人が集まっている。客は2班に別れ案内人の後に付いて行く。英語班とスペイン語班に分かれているようだ。
サトウキビ畑、コーヒー畑を通って小屋に。青い実から焙煎前のコーヒーになるまで3種の機械を通る。その実演だ。
外には牛車がある。普段は荷物を運んでいるのだろうが、今日は人を運ぶ。無理をすれば6人が乗れる。当然乗り心地は良くない。小石に乗り上げただけでも大きく傾く。
着いた先はサトウキビを搾る作業場。搾り機を回すのは牛車を引っ張ってきた牛。牛も大変だ。
隣の部屋でピーナッツ、砂糖、サトウキビの搾り汁を混ぜてのかき混ぜ競争をしてこのツアーは終わり。

コーヒー園のツアーマップ
サクラツーリスト
サクラツーリストの代表の下村昌也さんからホテルの部屋に電話があり、モンテヴェルデに来ているので一緒に夕食を食べましょう、ご馳走しますと言ってくれる。
日本の大手旅行社の団体を率いてモンテヴェルデに来ているとの事。
今回のコスタリカ旅行は2人でレンタカーで廻ることはせず、サクラツーリストに航空券以外の諸手配を頼む。サクラツーリストのホームページには日帰りツアーから10泊11日のツアーまで沢山のツアーを設定している。その中からコスタリカ大周遊6泊7日を選んで申し込む。モンテヴェルデ、アレナル火山、トルトゥゲーロを廻るツアーだ。
サンホセの空港に迎えに来てくれた人がサクラツーリストのバウチャー1式渡してくれる。その運転手に1枚渡し、泊まるホテルに1枚渡し、モンテヴェルデまで行く運転手にも1枚渡し、と言う具合に上から順番にバウチャーを渡していけばよいようになっている。2人だけで申し込んだから車は混乗、色んなツアーも混合で英語ガイドとわがままはきかないが仕方がない。
安いのにスムーズに動いている。
連れて行ってくれた所はイタリア人の経営するレストラン。野菜、スジ肉の煮込み料理。ジャガイモ、人参、里芋、キャベツ、バナナ、何だか分からないが地元の野菜。みなやわらかく煮込んである。
日本人団体さんも同じレストランだ。そして同じ料理を食べている。
ワインも頼むがこれは自腹で支払う。料理、コーヒー、タクシー代をご馳走になってしまった。
ホテルに戻ってもまだ19:30。シャトルバスはすぐには来ない。
とにかく寒い。どこに行くにも合羽は手放せない。赤道のちょっと上にある国とは思えない。

イタリア風煮込み
1月5日 モンテヴェルデ自然保護区ツアー
7:30にホテル出発。時間通りにバスは迎えに来る。このために5:30起床、6:30朝食とする。
ツアーのガイドはロドリゲスさん。白人のアベックと4人でロドリゲスさんの後を付いていく。
インフォメーションセンターの前から4本のトレイルがある。(2往復か?)標高は1,560m。トレイル2本で2時間ほど。
見えた鳥は黒いのが2回。ハチドリ2回。ロドリゲスさんは双眼鏡を首から提げ、三脚つきの望遠鏡を担いで歩いている。(他のガイドも同じ)
時々停まっては双眼鏡を覗き更に時々三脚をセットする。覗いてごらんと言うから覗いてみる。黒い鳥がいる。当然名前を言っているが覚えられない。
私が見てもどこに何がいるのかさっぱり分からない、よく見つけるなあ、さすがプロだなと思うが、どこにハチドリの巣があるのか、あの木の枝にはときどきあの鳥が止まっていると覚えているのだろう。
インフォメーションセンターから2〜3分のところにハチドリの餌場がある。砂糖水を入れハチドリの嘴が入れやすいように穴を加工してぶら下げてある。7,8箇所ぶら下げてある。ハチドリにも種類があり、少し大きめで青みがかった物が1羽飛んできたがなかなか餌場に止まらず行ってしまい撮影は出来なかった。

ハチドリ
スカイウォーク
昼食、ホテルでの休憩後14:30からスカイウォーク。ジャングルの中のトレイルで8本の吊り橋がある。吊り橋は鉄製で揺れてもたいしたことはない。誰でも通れる。
ガイドブックには空中散歩と称して吊り橋を渡ると書いてあったので、旅行前に奥さんに本当に渡れるのか聞く。渡らなければならないなら渡れるわよと開き直っていたが、そう心配した物ではなかった。誰でも渡れる。
聞き間違いかもしれないが国や州のものではなく私企業の経営みたい。ガイドはやはり双眼鏡をぶら下げ望遠鏡を担いでいる。
巨大な樹の上を1本のワイヤーロープが通っている。何かと聞くとキャノピーツアーと言う。滑車を付けてワイヤーロープにぶら下がりすべっていくものだ。身体の荷重は滑車から下っているベルトで受けて、手は滑車の横のバーに掴まる。
帰りはどうすんだと聞くと、サークルになっていると言う。何回か滑れば元の場所に戻ってくるようだ。晴れていればやってみたいのだが。
いつもこのように雨ばかりかと聞くと、Cloud Forestだからと言う。下から見れば雲に見えるんだろうね。熱帯雲霧林とガイドブックにはあるからね。
1時間半ほどのトレイルであったが鳥はハチドリだけ。

蘭の一種

セントロ
16:30にはホテルに着いてしまう。1人でダウンタウンに行ってみる。タクシーを呼んでもらい運転手にダウンタウンと言っても分からない。運転手を連れてレセプションに戻って行くとコンシェルジュはセントロと言ってくれる。
T字路で上のバーに当たる道100mほど、立のバーに当たる道50mほどが繁華街。この50mほどが水平な道。あとは全て坂道。こんな所にも日本食レストランがある、MUSASHI。
外から覗くと寿司各種に焼き飯、五目焼き飯のメニューが見える。
カウンターの中にはアジア人でない人が立って働いている。
スーパー2軒。こんな山奥だが魚も置いてある。当然だが種類、数は少ない。
1軒のスーパーは店内で土産物屋とつながっている。共に平屋だが間には階段がある。土地が平らでないからだ。とにかく坂道だらけ、それも急坂ばかり。車がなければどうしようもない。
夕食はホテル内のレストラン。山側の池のほとりのレストラン。こちらの方が雰囲気は良い。奥さんはシュリンプのから揚げで私はツナのステーキ。ちょっと甘い気がしたけどまずくはない。ワインも1本。85ドル。
請求書を見てクレジットカードを渡す。ボーイは一度レジに行くがすぐに戻ってきてチップをくれと言う。請求書にはチップを記入する欄がある。びっくりするがチップの習慣があるなら仕方ない。5ドルと書こうと思ったが少ない気がして10ドル。でも合計95では半端か、思い切って15ドルにしちゃおう。合計も100ドルと記入する。
1月6日 タバコン温泉
7:20出発の予定が7:50に変更。混乗車で悪路を2時間、ボート、またバスを乗り継いで11:30前タバコン温泉リゾートに。まだチェックインは出来ないのでスーツケースを預けて温泉に。
(温泉とホテルとは車で3分ほど離れている)
サクラツーリストの指示通り水着は手荷物になっている。

温泉が流れている
わあ、すごいなとあちこちに行ってみる。やはり川上のほうが温度は高い。すごいなとは思っても1時間もすれば飽きてくる。
2時近くになってからホテル内レストランで食事。レストランの前は温泉プール、ジャグジーもある。
でもアレナル火山はどこにあるのだろう。ここもやはり細かい雨が絶え間なく降っている。
ドアボーイにも聞く。いつも雨か。Rain Forestだからね。
散歩に行ってみる。ホテル前の道路を右に行き温泉のほうへ行く。
温泉の先、橋の下から人が歩いてくる。行ってみると数人が川に浸かっている。温泉の川がタバコンを通り過ぎて流れているのだ。
ここは当然無料。
1月7日 トルトゥゲーロへ
5:10出発。チェックアウトをするが請求書がおかしい。温泉の方のレストランで2回食事をしたようになっている。考えてみるに、タバコンに到着してから温泉に行き食事をしようとレストランに行ったが、まだ早く後10分待ってくれと言われ中に入れなかった。このときにリストバンドの部屋番号を控えられたらしい。
10分待っているのがいやで温泉に入ってしまった。途中レストランを覗くが混んでいるようなので入らず、ホテルに戻ってからホテル内のレストランで昼食を摂ったのだ。この分の請求もきちんと入っている。夕食は温泉のレストランで摂ったので請求に入っている。2回の食事なのに3回分が請求されている。
説明しても埒が明かず若い職員が一人だけでどうにもならない。迎えの人はさっきから待っている。
調べて分かったらクレジットカードに返すからということで、請求どおりにクレジットカードで支払いする。
あとはサクラツーリストの下村さんに任そう。
7時半頃グァピレスという街に到着。ここで朝食、そしてサンホセから来た人と合流する。ここからは今晩泊まるマナタス・ホテルのバス。ガイド付だ。
バナナプランテーションの間を通り車は進んでいく。同乗者はイングランドから来たという中年夫婦。鳥類図鑑や双眼鏡を持っている。バードウォッチャーだろう。トルトゥゲーロに3泊だそうだ。
ガイドがバスを停めるように言う
木の上にナマケモノがいると言う。皆でバスを降り観察をする。
うちの奥さんは小さい双眼鏡で観察している。私もカメラを持ちながら見ている。
奥さんが、あっ手を伸ばしている。あっ葉っぱを掴んだ。と実況中継をしている。
きゃ〜あっ、と言う声と共にボキッ、バリバリ、ドスンと音がしてナマケモノは落ちてしまった。樹上生活動物でも落ちるんだね、初めて見た。

落ちる前のナマケモノ
11時頃ボート乗り場に到着。ジャングルの中の川をボートは飛ばす。12時頃トルトゥゲーロ村到着。
船着場から歩いて5分もかからずに大西洋(カリブ海)。海岸は広くはない。いつの夜か海がめが産卵に来る海岸だそうだ。いまはただ普通の海岸。
30分自由行動。土産物屋など見て廻る。個人が手作りのアクセサリーなど売っている店も何軒かある。プチホテル売ります、なんて看板も出ている。
マナタス・ホテル
トルトゥゲーロ村から川の反対側へ5分行ったところにマナタス(MANATUS)・ホテルはある。14:30からボートツアーだと念を押されてから部屋に。各部屋はコッテージ風に独立しているが4戸が1ブロックを形成していて、全体で3ブロックある。12部屋あるということだ。

ベッドには4方薄いカーテンが付いている。コスタリカ全体にいえると思うが、蛙がすきなんだよね。ランプシェード、洗面所の手洗い場、いたるところに蛙の絵がある。
部屋にはエアコンもある。レセプション棟には2台パソコンがあって自由にお使いくださいとある。日本文字も表記されるので日本のニュースなどは見れるが、日本文字を打つことは出来ない。
レストランはオープンエアーのしゃれた造りになっている。料理もおいしい。プールもある。
気候は最高。暑くもなく、風は涼やかで快適だ。部屋のエアコンを入れると寒いので停めたくらいだ。
下村さんにこの話をすると、そりゃ異常気象ですね。トルトゥゲーロはいつも暑く湿度も高いですよ。エアコンのあるホテルはあそこだけで料金は他の3倍くらいするんですよ、との事。
働いている人は12部屋の割には多い気がするし、迎えに来るバス(ガイド付き)、ボートもホテル専用の物だから高くはつくよね。
ボートツアー
14:30ぴったりにホテルの船着場を出発。中年カップル2組、私らも入れると3組が乗船。ジャングルの中の支流に入るとゆっくりと進む。亀、灰色の鳥が多く見られる。猿もいる。
一番前に陣取った人はカメラのレンズを頻繁に交換して撮影している。奥さんの助手ぶりも手馴れた感じだ。2時間ほどのツアーだった。
ほとんどのボートはエンジン付きだが1艘だけ手漕ぎボートを見る。客は2人しかいないが大変だ。

ケイマン
奥さんはこのボートツアーが気に入ったらしく帰ってきてからも、良かったと言っている。
明日は8:30からとガイドが言っている。朝、昼1日2回ボートツアーを実施しているようだ。私たちはこの1回だけ。

イグアナ
ホテルの渡り廊下でバスで一緒だったイングランド人のエリス夫妻に会う。
ボートツアーにはいなかったが、ホテルの周りでオオハシを見たという。私たちはまだ見ていない。
ホテルの管理棟の横からジャングルの中の遊歩道へと行ける。
蛇や毒蛙、また擬態している動物が草などについていて人にどういう影響を及ぼすか分からないから、ジャングルの中に入ったり、草木に触ることは絶対に駄目と下村さんに言われている。
ぐちゃぐちゃ湿った中をサトウキビの茎みたいなものを踏みつけながら進む。100mも行かないうちに川。ホテルは川の中州にあるのだろうか。
奥さんが赤い蛙を見つける。全長1cm程度の小さい物だ。写真に撮ろうかと立ち止まると、わあっと蚊がたかってくる。これはかなわない。あわててシャッターを押し、逃げる。後で見るとピンボケだ。10分もかからないジャングル探検であった。

ピンボケ毒(?)蛙 どれだか分かりますか
ありんこもいる。蟻はどこにでもいるが、ホテルの連絡通路を横断している蟻は、木に登って葉を切り取り運んでいる。この葉を巣に運び茸の肥料にしているそうだ。そして茸を食べる。農業をするありんこなのだ。これも下村さんの受け売り。
その蟻のそばに獰猛そうな茶色い兵隊蟻みたいなのがいたが、ガードマンではないでしょうね。
1月8日 サンホセ散歩
ホテルを9:00出発。途中ボートからクロコダイルを見る。ガイドは中型と言うが昨日見たケイマンよりかなり大きい。
バス分岐所のグァピレスで昼食。ここまでは9人いたが、サンホセへ向かうのは4人になる。
ホテル・プレジデンテには14:15到着。マナタスのバスが最後まで送ってくれる。同乗のフランス人夫妻はまた別のホテルだ。
ホテルで貰った近隣の地図を片手にまず国立劇場(National Theater)。桟敷は3層。
階段もその手摺もみな大理石。それなりの雰囲気はある。
次は金博物館(Gold Museum)。銀行が経営しているよう。足環、腕輪、首輪、耳飾、ヘッドキャップ全て金で飾った原住民の大きな兵士像が飾られている。その他色々なコイン、コスタリカの今までのお札も展示されている。
下村さんの話では、コスタリカでは金は殆ど産出されなかった。翡翠が産出され、それをニカラグアが買いに来てコスタリカに金が入ってきた。スペイン人はコスタリカに金がないので早々に撤退して行った。だから他の中南米の国に沢山あるスペイン風の建物は殆どない。今となれば金が産出しなくて良かったのではないかと思える。
金博物館の面しているセントラルアベニューは歩行者天国。ホテルもこの通り沿いある。西に向かって歩いてきている。
西にさらに5ブロックも行くとセントラルマーケットがあるはず。行ってみよう。見えてきたがシャッターが閉まっている。
そうだ今日は日曜日だ。
お菓子屋が1軒店を開けている。コーヒー豆も何種類かある。奥さんは在庫量が一番少ない豆を見て、一番売れているんだろうからこれにしよう、と200gを5袋頼む。250でなければ駄目と言う。袋を出し250g入りだからと言う。OK。
待っている間に乾燥フルーツのミックスがかなり売れている。あの人もこの人も買っていく。これも2袋購入。合計40ドルというので出すと、現地通貨で2ドル分のお釣りを寄越す。チップに回そう。
米ドルだけで不自由は感じない。ただお釣りは現地通貨で来るので大きい札ではまずい。20ドル以下出来れば10ドル以下のお札を持っていれば、現地通貨は持っていなくとも何の問題もない。
ホテルを目指して歩いていく。歩行者天国の両側は当然商店だが靴屋が多い。なぜこんなに靴屋が多いんだろうか。
1.5m四方のビニールを歩道の上に広げて大きな声を上げている。ビニールの上には何もない。何か書いてある。小さな絵が沢山ある。DVDのカバー写真を何十種類も描いているようだ。どれか選べば他の場所から持ってくるのだろう。

サンホセ歩行者天国風景
サンホセは標高1,000mを越える高原地帯のせいか暑いということはない。半袖で快適に散歩できる。異常気象で快適なんじゃないでしょうね。
カジノ
17:00頃ホテルに戻り30分ほど休憩。
レセプションで一番近いカジノはどこかと聞くと、すぐ隣だと東側を指差す。行ってみると確かにCasinoと看板がかかっている。中に入るとスロットマシーンだけ。
またレセプションに戻り、テーブルゲームのあるカジノはどこかと聞くと、女の子はどこかに電話をかけ聞いている。一番近いのはラディソンホテルのカジノだがタクシーで行かなければならない。裏口にはいつでもタクシーが待機している。8ドル。
ラディソンホテルの裏側に遠慮がちにネオンサインが出ている。カジノは地下。入口でパスポートを見せるが必要ないと言う。
まずATMを探すがない。米ドルは20程度しかない、ここで日本円が両替できるとは考えにくい。
スーパーバイザーらしい背広を着た人に尋ねる。カジノ内にはATMはないとの事。シティーバンクの世界中どこでも引き出せるカードを見せるが反応は芳しくない。VISAのクレジットカードを見せるとOKと言う。テーブルで受け付けると言う。
ブラックジャックのテーブルはどこか聞くと、ブラックジャックはない、ルーミーならあると言う。ルーミーなる物は初めて聞くがそのテーブルへ行ってみる。ブラックジャックのテーブルと同じだ。クレジットカードで100ドル出して貰う。帰って来てからレートを見てみると1ドル=78.26円になっていた。これならシティーバンクより手数料が安いかもしれない。
エースと絵札が来ても音沙汰なし。確かにブラックジャックではない。ただの21扱いだ。でもディーラーの1枚目の札がエースだとインシュランス?と言う。
6,6と来たのでヒット。もう1枚貰う。また6。
隣に座っている青年が“ルーミー!”と大声を出す。右手で大きな拳固を作り私のほうに差し出す。仕方なしに私も拳固でタッチ。
3倍の配当が着いた。5ドルチップ2枚賭けていたので6枚の儲けとなる。
Would you like to drink? とかわいい女性が来るからジントニックを頼むと2ドル取られる。ただではなかった。
スペードの4と5が手持ち。当然ヒット。スペードの6が来る。
そうするとまた隣の青年が“ルーミー!”と大声を出す。左にすわった青年も同じに“ルーミー”と騒いでいる。また拳固のタッチ。タッチのあともまだ騒いでいる。俺が言わなきゃ分からなかっただろう、というように。仕方ない、おすそ分けをあげよう。5ドルチップ1枚ずつ。
1時間たった時点で手持ちは190ドル。半端だけど終わりにする。夕食がまだだったのだ、奥さんが待っている。
キャッシャーへ行くと100ドル、50ドル、20ドル2枚くれる。100ドル札はそのままにして50ドルを細かくしてもらう。タクシー代にするものでと言い訳しながら。
タクシーがなかなか来ない。やっと来てホテルに着くと20ドル欲しいと言う。行きは8ドル。“Ten! OK?” “OK”
まったくずうずうしいこと。
夕食
もうこちらの料理にも飽きたので日本食か中華の店に行こうと決まった。ホテルのレセプションで貰った地図に中華の店が載っている。日本食は名前を教えてもらったが歩いていく距離ではないと言う。中華にしよう。名前はTin Jo(ティンホと呼んでいた)。
ホテルを出て東へ2ブロック、南へ4ブロック行った右側だ。
だんだん人通りが少なくなってくる。近くてもタクシーの方が良かったね、と話しているうちに着く。客は入っている。どうも中華というよりアジアンテイストという感じ。2軒手前に建物を赤く塗った、どこから見ても中華料理屋という店がある。こちらに入ろう。客は誰もいない。失敗かなと思ったがそうでもなかった。
頼んで待っているうちにぞろぞろ入ってくる。
私は海鮮焼きそば、奥さんは五目焼きそば。ビール3本。久しぶりにおいしい焼きそばを食べた。値段は海鮮が13ドル、五目が8ドル、ビールが5ドル/本。ビールが小瓶で5ドルがちょっと高いか。全体で36ドル(消費税13%、サービス料10%込み)なら安いと思う。レシートにはDon Wangと書いてある。漢字は忘れた。
1月9日 ケツァール探鳥ツアー
サクラツーリストのコスタリカ大周遊だと今日飛行場まで送ってもらって終わりだが、最初からもう1泊付け加えてサンホセ市内観光をしたいと申し込んでいた。
サンホセ市内は見るところは少ないですよ、ケツァール探鳥ツアーを入れましょうよ。
ホテルに朝6時に迎えに来る予定が4時半に変更になった。朝早いほうが見える確率が高いからと。そしてたまたま今日空いたからと代表の下村さん自身が添乗してくれる。
セロ・デラ・ムエルテのロッジに6時頃到着。薪ストーブが燃えている。クッキーに、身体が温まりますよと砂糖湯みたいなものが出てくる。
下村さんの心遣いで長靴に履き替え、ロッジのマスターの案内で山に入る。標高2,650mCloud Forestと看板が出ている。心配したが霧は出てこない、晴れだ。
山道をゆっくり登っていく。やはり空気は薄い感じがする。
マスターは時々立ち止まり双眼鏡で周りを見回す。山登りではあるけれどもゆっくりしたペースで疲れはしない。他のパーティーも1組いる。

ケツァールの雌(望遠鏡をデジカメで撮る)
小鳥と違って結構長い間同じ枝に留まっていてくれて助かる。望遠鏡やビデオをセットしている時間が充分ある。
1度ロッジに戻り朝食。休憩後再度挑戦。今度はロッジの従業員の案内だ。不発。
下村さんはどこかに電話をしている。知り合いが今朝ケツァールを見たと言ってます。そちらへ行ってみませんか。
小1時間ほどかかってサンヘラルド・デ・ドタというところへ来る。山の中の谷間。知り合いの家に声をかけ果樹園に入らせてもらう。不発。

ケツァールの雄(ロッジのマスター撮)
途中で昼食をとりカルタゴへ。チュニジアのカルタゴ遺跡とは何の関係もない。植物園、大聖堂を見てサンホセへ戻る。
道々の下村さんの話。
コスタリカの面積は北海道より少し小さい。西に太平洋、東に大西洋(カリブ海)中央西寄りに山脈が走っている。山脈より大西洋側は雨が多い。そのため動植物は多様。国土面積は地球の陸地の0.03%だが植物の種類は0.1%を占める。
コスタリカに軍隊はない。1,948年に軍隊を廃止し非武装永世中立国になる。(でも非常時には徴兵する規定もある。侵略されて植民地になるわけにはいかないからね)
コーヒー、バナナ、観光で国は裕福。北隣のニカラグアから出稼ぎに来ている。またニカラグアの政情不安で発生した難民も引き受けている。
カジノ-2
昨日と同じルーミーに座る。昨日はジントニック2杯を飲み何だか身体が冷えてしまった。温まろうと思いウェイトレスを呼びホットウィスキーを頼む。
これが分からない。
ウィスキーは分かりますか。うなずく。では持って来てください。
ショットグラスで来る。なめると確かにウィスキーだ。
ホットウォーターを持って来てください。
これが分からない。ウォーター、これは分かるらしい。しばらくするとペットボトル入りの水を持って来たから。
ホットが分からない。スーパーバイザーも分からない。
コップを持つ仕草をして、あちちっと手を広げるが駄目。
ディーラーが1人来てラシャの上に指文字を書く。HOTと。
Oh Yes。やっとお湯が来る。コーヒーカップに入れられて。
結局今日は駄目。100ドル+100ドルの負け。さあ奥さんが待っているから晩飯にしよう。
日本食
明日からは毎日が日本食だけど、行ってみる?
タクシーに日本食レストランを知っているかと聞くと、Yes。
Go。タクシーは今日のカジノ往復から同じ人。
着いたところはアジアンテイストっぽい。運転手がメニューを取ってきてくれる。気に入った物はなし。
Next。クラウンプラザホテルへ着く。FUJIのネオンサイン。完全な日本料理屋だ、ホテルの2階の奥にある。
メニューを見て困った。寿司は本場の築地でときどき食べている。うどんは自分で作ったほうがおいしいだろうし(普段の昼食は自分で作るうどんが多い)、ここで冷奴を食べてもなあ。結局選んだのは奥さんが揚げ焼きそば、私は五目チャーハン。これなら昨日の中華に行けばよかったね。
1時間たってお店の人に名刺を見せタクシーを呼んでもらう。ロビーを出るともう来ている。1時間ここで待っていたようだ。
カジノ-3
ホテルに戻り、運転手には少し待っているように頼む。奥さんをエレベーターに乗せタクシーに戻る。さっきのカジノの帰り道、もっと大きなカジノが空港のそばにあると言っていた。カジノ・フィエスタ。
タクシーに乗り込み多少大きな声でGo to Fiesta!
1時間半経ったら迎えに来るよう頼んで入場。ゲートをくぐるとピーっと反応する。ポケットに手を入れて中の物を出そうとすると、そのままどうぞと入れてくれる。善良そうな顔を見て判断したのだろう。
すごい騒音だ。入ってすぐ右側がステージになっていて3m程高いところで3人グループが歌を歌っている、大音響で。ステージ前では若者が音楽に合わせて踊っている。
その前にスロットの集合体があり、集合体を掻き分けて行くとテーブルゲームがある。
面白い物がある。普通のルーレットはゆるいすり鉢状の盤を勢いよく回して、盤の回転方向とは逆に象牙(色)のボールをこれも勢いよく投げ入れて、自然に回転が止まるのを待ってボールの位置を確認する。
ここのルーレットは、盤ではなく籠。直径50cmほどのステンレスで編んだ球形状の籠だ。この籠の中に00、0、1〜36の番号を付けたピンポン球が入っている。客が賭けるのにチップを置くラシャは通常のルーレットと同じデザイン。
今日は結構客も着いていて外れたチップを色別に仕分けするのが大変。ディーラーは1人しかおらず、籠を勢いよく回してはチップの整理、籠の勢いがなくなると左手で籠を回し右手でチップを集める。そして両手で仕分け。回しては仕分け、回しては仕分け。ようやく仕分けが終わるともう籠を回さずに止まるまで待つ。籠のポケットに入った1個のピンポン球を取り出して番号を読み上げる。これが勝ち番号だ。
籠を回すのと仕分けを同時にやる忙しい仕草がおかしい。
私の戦果はといえば、やはりルーミーに挑戦したのだけれど、1時間半の健闘むなしく100ドルの負けとなってしまった。

ラディソンのカジノの1,000コロンのチップ
1,000コロンは米ドルだと2ドル。通貨単位のコロンはコロンブスから取ったとガイドブックには書いてある。ホットウィスキーのお釣りではあるが今回唯一の戦利品。
飛行機はユナイテッド航空を使ったが、帰りのサンフランシスコ-成田は提携先の全日空の飛行機だった。機内食は大変おいしく感じられた。やはり日本人には日本の航空会社がいい。(サンフランシスコで12時間待ち。誰もいない暗い待合室で寒かったから余計そう感じられたかも知れない)
でも外国の航空会社のほうが安いからどうしてもそちらを頼んでしまう。
私たちは2人とも60歳を超えます。値段の安さより快適さを求めます。少なくともサンホセのホテルはバスタブ付きにしてください、と最初にサクラツーリストにお願いをした。
モンテヴェルデ、タバコン、トルトゥゲーロではその地で最高のホテルを用意してくれて、サンホセでもかなり高級なホテルを取ってくれた。どのホテルもベッドはキングサイズが2台。
快適でした。
7泊8日のツアーのサクラツーリストへの支払いは3,240米ドル、もちろん円貨で指定の口座に振り込む。
あとはタバコンで多く支払った食事代を取り返してくれるかどうか楽しみだ。
1月23日にタバコンから返金を確認。
第53報終わり
日程表 | ||
1月3日(火) | 成田発 16:55 サンフランシスコ着 8:58 UA838 | |
サンフランシスコ発 10:47 ヒューストン着 16:38 UA230 | ||
ヒューストン発 17:57 サンホセ着 21:40 UA1565 | ||
専用車 ラマダホテル サンホセ泊 | ||
1月4日(水) | 混乗車 ホテル出発 8:35 モンテヴェルデ着 12:30 | |
午後自由行動 ホテル エル・エスタブロ モンテヴェルデ泊 | ||
1月5日(木) | 混乗車 ホテル出発 7:00 モンテヴェルデ自然保護区ツアー | |
混乗車 ホテル出発 13:50 スカイウォーク モンテヴェルデ泊 | ||
1月6日(金) | 混乗車、ボート ホテル出発 7:20 | |
アレナル火山(タバコン温泉)着 10:30 | ||
着後自由行動 広大な露天風呂 タバコン泊 | ||
1月7日(土) | 専用車、混乗車、ボート ホテル出発 5:10 | |
トルトゥゲーロ着 13:00 ボート 14:30 | ||
ジャングル内ボートツアー ボートツアー後自由行動 トルトゥゲーロ泊 | ||
1月8日(日) | ボート、混乗車 ホテル出発9:00 サンホセ着 16:00 | |
着後自由行動 ホテルプレジデンテ サンホセ泊 | ||
1月9日(月) | 専用車 ホテル出発 4:30 セロ・デラ・ムエルテ着 6:30 | |
ケツァール探鳥ツアー | ||
専用車 カルタゴ 植物園、大聖堂 サンホセ泊 | ||
1月10日(火) | サンホセ発 13:40 ヒューストン着 17:33 UA1490 | |
ヒューストン発 21:05 サンフランシスコ着 23:29 UA1149 | ||
1月11日(水) | サンフランシスコ発 11:10 | |
1月12日(木) | 成田着 15:25 UA9689 |

コスタリカ地図 千早書房より拝借
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