
スロベニア
2011年5月3日~5月13日
5月3日 A380
中継地のフランクフルトまではエアバス社のA380。初めてだ。総2階建て。大きさを調べてみると全長73m、全高24.1m、翼幅79.8m。座席数はエコノミー420、ビジネス98、ファースト8となっている。1階はすべてエコノミー、2階がビジネス、ファースト。
大きさ、座席数ともボーイングのジャンボ機と似たようなもの。ただジャンボ機はもう生産終了。また一人旅。
5月4日 レンタカー
リュブリャナ市内のハーツレンタカーに予約を入れてある。 9時の予約だが8時過ぎに散歩がてら場所の確認に行く。もう店は開いている。親子2人で営業しているよう。9時の予約だが早くてもいいかと聞くとOK。
ホテルへ戻りチェックアウトしてスーツケースを転がしながら店に入る。歩いて2〜3分のホテルを選んである、と言うよりも繁華街の中にあって周りはホテルだらけ。
父親は他の客の相手をしていて、息子が担当してくれる。他の客の車に父親はGPSを着けている。
私もGPSが必要だと言うと、父親はロッカーからGPSセットを取り出し取り付けてくれ、試行するが“Doesn’t work”と言ってはずしてしまった。もう他には無いらしい。
車は現代の1.4L、オートマチック。当然ながら左ハンドル。エンジンの回転もスムーズだし音も静か。私の軽四のスズキツインより乗り心地は良い。フロントガラスの左上方にシールが貼ってある。これは有料道路の走行許可証。ETCみたいなもので料金所でいちいち止まる必要は無い。
まず目指した先はKrvavec山(1,853m)。オーストリア国境近くの山岳地帯、スロベニアではアルプスの南側になるのでサニーアルプスと呼んでいる。ここにはロープウェイがある。
有料道路をVodice(ボディチェと呼んでいたよう思う)で降り一般道を北上する。途中小さな飛行場の横を通る。こんなところに地方空港が?と思ったが、よく考えたらリュブリャナの国際空港だ。今のところこの程度の大きさで充分なのだろう。
1時間程度でKrvavecのロープウェイ乗り場に着くが動いていない。冬のスキー客用なのだ。残念。
動いていればさらに東側にある2箇所のロープウェイにも乗ったのに。
ブレッド(Bled )
ブレッド湖畔のペンションVila Preserenには11時過ぎ到着。
カジノ付きのホテル・パークに泊まりたかったのだが2.5ヶ月前の予約では満員であった。カジノへの近さ、湖畔など考えてここにする。
地図を見ると、リュブリャナ-ブレッドは離れているように見えるが、小さな国(四国と同程度)なので縮尺が小さく実際には車で(有料道路もあるので)1時間ちょっと。
早速ブレッド湖一周に挑戦。左回り。道は良く整備されほとんどが簡易舗装。高低差はまずなし、いろんな人が歩いている。
乳母車を押している人が多い。日本でももうちょっと子供を生んでくれればいいのに。私の年金を払ってくれる人を増やしてほしんだよね。でも今から生まれたんじゃ間に合わないか。

まずは国旗の中の紋章にも使われているトリグラフ山(2,864m)
途中コンビニ風の店でパンと水、生ハムの真空パックの80gを買い昼食とする。昼食も含め所要時間は2時間15分。

ブレッド湖内の島の教会と絶壁の上の城
ブレッド城に昇ってみよう。100mの断崖の上に建つという。最近は煙と何とかは高いところに行きたがる、と言われるが、なるべく高いところへ上がるようにしている。景色が良いし運動になるから。
ペンションの裏手に上り口がある。途中工事をしている。階段など歩行路の整備だ。工事中のところを昇っていっても何も言わない。日本だと、危険だから駄目と必ず言われる。(外国人のせいかも知れない)20分位で到着。
裏側に駐車場有。ちゃんとした舗装道路もあるのだ。

城からの風景
3時近くになりペンションに戻りチェックインしようと玄関のドアーを開けようとするが開かない。湖側にまわりレストラン兼バーに行きチェックインを申し込む。玄関の鍵は常に掛かっているとのこと。
中からは自由に外へ出られるが、外から中に入るには常に部屋の鍵で玄関を開けなければならない。
部屋は2階の突き当たり。狭く小さい窓が1つだけ。当然ながらバスタブなし。こんなところに4泊もするのかとがっくりする。が値段が値段だけに仕方ないか。4泊で448ユーロ。
3時半頃にボートに乗って島の教会に行こうと思い立つ。
ペンションのそばの船着場に係留されているボートには、夫婦と子供2人の家族が乗っている。私も乗り込む。12ユーロだそうだ。
なかなか出ない。少し冷えてきた感じがしてきたのでペンションにセーターを取りに行く。戻ってくるとボートは空っぽ。4人家族がいなくなってしまった。
船頭に聞くと、向うのほうが早く出ると思うと言いながら300m程先の船着場を指差す。
仕方なしにそちらに移動して人の乗っているボートに乗り込む。夫婦と子供2人、私。その後夫婦に子供1人、そしてまた夫婦に子供1人が乗り込んでくる。
まだ動かない。船頭は通る人すべてに声をかけているがなかなか乗ってこない。
ようやくアベックが乗り込んで出発。よく見ると最初に乗り込んでいた夫婦に子供2人は、ペンションのそばのボートに乗っていた人だ。私が降りたと思い、ボートが動きそうに無いのでこちらに移動してきたか。
ボートは手漕ぎで片道25分。島での時間は30分。
ドアーを開け教会内部に入ると、高い天井から紐がぶら下がっている。強く引っ張ると鐘が鳴る。誰でも自由に鐘を鳴らせるのだ。
鐘を鳴らせば願いがかなうとかでアベックにはもってこいだ。
本当に小さい島で、1周しても教会を見てまわっても30分で充分で、皆時間前にはボートに戻っている。

教会内部宗教画

教会内部宗教画
カジノ・ブレッド
ペンションのレストランで夕食。焼きイカ(足を除いた部分が5〜6cmと小さい)に野菜の付け合せ。白ワイン3杯(1杯が100cc)。21ユーロ。
まずくはないがフライドポテトが大量に付いているのが気に入らない。油物は大敵なのだ。
カジノ・ブレッドはパークホテルの経営だが別棟になっている。
ペンションからは歩いて5分もかからない。
湖側とは反対側に玄関がある。こちら側は1段階高く玄関は2階になる。受付でパスポートを提示し、顔写真を撮られて階段を下って1階へと行く。スロットマシーンの間を通って奥にテーブルゲームがある。ブラックジャックのテーブルは2ユーロと5ユーロがある。当然2ユーロのテーブルに座る。
女性ディーラーのうち1人はいわゆるスラブ系の顔をした美人。30歳前後か、多少肉付きが良く化粧も薄いから亭主持ちであろう。もう1人はテニスプレーヤーのマルチナ・ヒンギス(ちょっと古いか)に少しだけ似た背の高い、ミニスカートの似合う娘。“Cool!”と言うと嬉しそうにしている。
ブラックジャックで100、ルーレットで50負ける。1時間半くらい。
帰り道後ろから人の駆け足が聞こえる。抜いていった人は若い女性。夜9時過ぎ(もう暗い)のジョギングだ。
5月5日 ビンガル渓谷(Soteska Vintgar ビントガルとは聞こえず)
ペンションを8時過ぎに出発。ビンガル渓谷を目指すつもりだが大通りに出て多分左だろうと思い左折する。地図は去年の世界旅行博で貰った1枚のスロベニア観光マップのみ。
左折してすぐ右側のホテルの前で自動車に荷物を積んでいる夫婦者がいる。この人に聞いてみよう。
「ここのホテルのフロントはすごく親切なの。そこで聞いてごらんなさい。」という感じで奥さんが教えてくれる。
フロントの男性はこの地方の地図を出し、線を引いて渡してくれる。泊り客でもない私に対し本当に親切だ。ホテルの名はアストリア。
曲がる所を1度だけ通り過ぎるがすぐ修正してビンガル渓谷入口に到着。4ユーロ。1.6kmの遊歩道だ。渓谷の歩行路はほとんどがボード貼りになっている。
1.6kmを25分かけて歩く。ほぼ平坦。朝早いせいかほとんど人と会わない。
1.6km先にも反対側の入口がある。この頃になって結構な人が入ってきている。こちらは売店も兼ねている。この先向かうトリグラフ国立公園の地図を購入。7ユーロ。
帰り道昨日ボートで一緒だった夫婦に子供1人のうちの1組に出会う。簡単に挨拶。

ビンガル渓谷遊歩道
VRATA
ビンガルの後は、スロベニア観光マップに出ているBovec(ボベツと聞こえる)のロープウェイを、懲りずに目指す。
でも地図を見ていると、トリグラフ山目指して行き止まりだが、VRATAと書いてある道がある。まずそちらに行ってみよう。
有料道路に乗りスロベニア最後のインターチェンジで一般道へと出る。そのまま有料を走るとオーストリアに入ってしまう。
一般道脇には自転車専用道路もある。この自転車専用道路は充実している。オランダと同じだ。ローラーブレードも通行可のよう。夫婦ともローラーブレードを履き乳母車を押している人がいる。
これには驚いたね。郊外でなければ出来ないね。
Mojstranaと言う村で左折。砂利道をどんどん進む。他の車とはすれ違わない。
通行止めのバーの前が広く開けている。ここに駐車しバーまで歩いていくと、どこどこまで何キロ、徒歩で何時間という表示板が数枚木に打ち付けてある。

別の角度からのトリグラフ山
昼食はそこらのベンチで摂る。パンはペンションの朝食のときに数枚をくすねて、ナプキンに包んでリュックに入れてある。生ハムは昨日の残り。
Mojstranaのスーパーで水を購入する。1.5L入り31セント。いたるところに湧き水があるのだから安いのだろう。
Bovec
来た道を戻りMojstranaを左折し、Kranjska Goraをまた左折してBovecへ向かう。Bovecはスロベニアの北部の最西端、北でも西でも十数キロでイタリアになる。
私が生まれ育った相模原にむかし七曲という坂道があった。Kranjska Goraを10kmも行くと七曲どころか五十曲がりの坂がある。ヘアピンカーブばかりに番号を符ってある。90度程度のカーブでは番号は付いていない。

五十曲がりの最高地点 岩山の景色ばかりが続きます
Bovecのロープウェイはやはり動いていない。今日買った国立公園の地図にはBovecの先にビューポイントマークが書いてある。行ってみよう。
橋の横に駐車場があり隣にはレストランもある。橋からの眺めはまあまあ。振り向くと山の中に滝が見える。レストランのテラスでソフトドリンクを飲んでいる人に行き方を尋ねる。

Bovecの滝
ロープウェイには乗れなかったけれど、滝があったので滝愛好家としては満足。スロベニアには、こんな辺鄙なところにも家がある、と言う感じで民家がある。ドアーを叩いて聞くわけにはいかないが、庭とか道路に人がいれば聞くことが出来る。結構助かっている。
カジノ・ブレッド 2日目
受付を過ぎ階段を降りた右側にカジノのレストランがある。
7時過ぎ。誰もいない。厨房のほうに向かってハローと声をかける。出てきたマネージャーにメニューを頼むが、英語表記が無い。
スロベニア語、イタリア語、ドイツ語の3種だ。
ビーフを頼む。ビーフステーキで良いかと言うから、OK。
あと何とか言っているから、付け合せのことかと思い
“What ever ,but no fried potatoes.”
白ワインも当然頼む。
これがおいしかった。値段も安く、ワインをお替りしたのに18ユーロ。20渡す。明日も来よう。

おいしかったビーフステーキ
5Wにeverを付けるのは便利でいいね。Which everやWhen ever。
肝心のカジノは、途中から素人軍団がブラックジャックに入ってきて流れがおかしくなり退席。ブラックジャックでは30ユーロの負け。
ポーカーに移る。キプロスと同じよう。こちらが良い手でもディーラーに役が出来ないと、参加料(たいていの場合ミニマム)と同じだけの払い戻ししかない。
でも結構時間を潰せる。10時になったところでやはり30ユーロ負け。今日はこれで終わり。
5月6日 ボーヒン湖
8時前出発でボーヒン湖へ向かう。ブレッド湖から30kmほど。湖そのものはブレッド湖の3倍。
ここのロープウェイは稼動していて、8時30分発の始発に乗る。私のほかはロープウェイや山の上の施設の従業員らしき人。
少し歩いてみる。雪もまだ少し残っている。建物も所々に建っている。リフトは山頂方向にずっと伸びている。やはりスキー客目当てだ。
駅のほうに戻ってくると次のロープウェイで着いたのだろう若いきれいな女性が歩いてくる。トリグラフ山はどれか聞くと、ロープウェイの施設の影になっているから向こうへ廻って行けと言う。

トリグラフ山をバックに

サヴィツァの滝
もう結構な観光客が出ている。階段を上り下りするのに時々待って相手をやり過ごさなければならない。
昼食はボーヒン湖畔の芝に座って食べる。パンはやはりペンションの朝食から調達。好物の生ハムはボーヒン湖入口にあるスーパーで購入。でもパック品が無くスライスして貰う方式。3日分と思い “100g please.” と言ったのに、馬鹿姉ちゃんは135gもスライスして。2.3ユーロ。
ボーヒン湖畔を歩く。地図を見ると一周道路があるようだが距離がありすぎるので、30分行って戻ってくる。
ビューポイント
トリグラフ国立公園の地図にはビューポイントが書かれている。ボーヒン湖東2〜3kmの946mの山には四方見晴らしが良いマークが付いている。でも車道は無くボーヒン湖かボーヒン町へ行く途中から歩いて登っていかなければならない。諦めよう。
10km程度ブレッドに寄ったところに半分だけのビューポイントマークがある。車道が書いてあり標高は1,003m。こちらにしよう。
途中分からなくなり車を整備していた人に聞く。左折するのが早かったようだ。もっと先の道を左折し教会を過ぎたらまた左折すれば良いと言う。もうここらも山の中で道は狭くUターンするのも大変。
行き止まりに車2〜3台のスペースがあり、その先の家の庭に若者が3人たむろしているので、ビューポイントに行くのだが駐車してよいか確認する。
5分ほど歩くと狭い舗装道路に出て民家に突き当たる。この車1台分しかない舗装道路はこの民家専用なのだろう。この民家の人かおばさんが畑仕事をしている。聞くと、家の裏側に出て草の中の道を行けと言う。
最後に階段を数段登って到着。

ビューポイントからの眺め ボーヒン湖も見える
カジノ・チボリ
まだ時間が早いので、有料道路のインターチェンジのそばのカジノ・チボリへ行ってみる。入場料5ユーロ。(カジノ・ブレッドは入場料を取らない。)
5ユーロ分のチケットとドリンク券をくれる。中に入るとスロットだけ。奥にテーブルゲームがあるのかと行くと、鏡で広く見えても行き止まり。
受付へ戻りカジノはこのワンフロアーだけか、テーブルゲームは無いのか聞くと共にイエス。貰ったチケットを返し外に出る。
車だからビールを飲むわけにも行かないし、コーラなどソフトドリンクは飲む気がしない。5ユーロ損した。
カジノ・ブレッド 3日目
レストランで今日は魚を注文する。何がいいか聞くので、頭に浮かんだのはTrout。後はお任せ。でもTroutってタラだったかな、まあ何でもいいか。白ワインを飲んでいる間に出てきたのは黒っぽい皮に平べったいある程度幅のあるもの。多分ヒラメじゃないかと思う。ヒラメはソイルだかソウルではなかったか。
皮をはずして食べていたが、待てよ味の付いているのは皮でないかと思い、はずした皮をパンの上に置いて食べてみる。これはおいしかった。昨日以上だ。残念ながら今日はカメラを置いてきてしまった。
今日は13ちょっと。15ユーロ支払う。値段も安いよね。
カジノで50ユーロを両替し2ユーロのブラックジャックで遊ぶ。半分になったところでポーカーに移動。一進一退を繰り返しているうちに、スラブ系美人が5ユーロのブラックジャックのテーブルを開ける。こちらに移動。ここではツキにツイて強気で行くのが全部成功。ディーラーが交代して落ち着いたときには550ユーロになっていた。今日はこれで終わり、500ユーロの勝ち。
5月7日 Nova Gorica(ノヴァ・ゴリツァ)へ
ボーヒン鉄道というのがある。ブレッド湖を通ってボーヒン町も通ってユリアンアルプス(トリグラフ山のある山岳地帯全体の呼称)の裾野の川沿いを走ってノヴァ・ゴリツァへ行く。1,904年にオーストリア・ハンガリー帝国によって建設されたとある。
今は夏の間隔週土曜日に運転しているとガイドブックには書いてある。動いていれば乗ろうかなと思ったが、帰りも当然同じルートで帰ってこなければならない。
ヘミングウェイが「武器よさらば」を書くきっかけとなった第一次世界大戦の激戦地コバリドにも行ってみたかったのでやはり車で行くことにする。
あらためて昔に購入したゲーリークーパー主演の武器よさらばのDVDを旅行前に見たが、物語が冗漫で最後まで見ていられなかった。
ボーヒン鉄道沿いの道を走るが狭く当然曲がりくねっている。2時間ほどでノヴァ・ゴリツァに着くかと思っていたが3時間ちょっとかかってしまう。

ボーヒン鉄道
ノヴァ・ゴリツァは結構大きな街。第二次世界大戦後の1,947年にゴリツァの街はイタリア領ゴリツィアとなる。その後ユーゴはすぐ東側にノヴァ・ゴリツァの街を建設する。ベルリンほど有名ではないがやはり分断された街で「鉄のカーテン」の象徴となる。
ユーゴがソ連の支配を離れ、スロベニアが独立しても国境は残っていた。2,004年スロベニアがEUに加入して国境を隔てていた壁が撤去、2,007年スロベニアがシェンゲン協定に加盟してようやく国境検問所が廃止される。
検問所跡はあるが誰もいず行き来は自由。
ノヴァ・ゴリツァを素通りしてイタリア領にあるゴリツィア城へ向かう。城は見えるのだがなかなか行き着かない。聞いて狭い道を入って行き何とか駐車する。でも駐車禁止っぽい。
城を目指して歩いていくが、城へつながる道が分からない。あきらめノヴァ・ゴリツァに戻る。
公園で昼食後、歩いてきた若者にカジノの場所を聞く。複数個所あるらしい。一番大きいのを教えてもらう。
すぐそば、見えるところにある。
ここは大きい。テーブルゲームも多い。帰ってから調べてみると89台とある。
接しているイタリア人を目当てにしているのだろう。イタリアにもカジノはあるが一番近いところはヴェニス。他はサンレモ、スイスの飛び地にあるカンピオーネ、北イタリアのセントヴィンセント。数自体少ない。
1時間も遊ぼうかと思っていたが、ブラックジャックのミニマムは10ユーロ。ここはいっぱい、空いているのは20ユーロのテーブル。これではしょうがない、ぐるっと一周して帰る。
Kobarid(コバリド)
ノヴァ・ゴリツァから小1時間ほどでコバリドに着く。博物館の横の道路上のパーキングに車を入れ、地球の歩き方に出ているコバリド歴史の道を逆にたどっていく。まずナポレオンの橋を渡ってソチャ渓谷沿いに歩いていく。ナポレオンの橋は、ナポレオンがオーストリア軍を追ってこの橋を渡ったからそう呼ばれるとある。

コジャックの滝
コジャックの滝は岩の割れ目から水が落ちている。写真で見るより高さもあり3箇所のうちでは一番きれいだと思う。

板張りの道

塹壕跡
まだ登りは続く。ようやくトノツォフ城に到着。でもここは基礎の石が残るだけ。規模も小さい。後はどんどん下るだけ。歴史の道からはずれ車道に出てしまい博物館へと戻る。2時から4時15分までの2時間15分のハイキングだった。
帰りは、来た道を戻ると4時間以上かかりそうなので、一昨日来たBovec(コバリドから20分程度)を通り五十曲がりをまた通って帰る。ブレッドには7時前到着。
五十曲がりのそばの街Kranjska Goraはオーストリア国境に近い。ここにもカジノがある。寄ってみたかったが通過。やはり夜は一杯やりながら遊びたい。
カジノ・ブレッド 4日目
レストランでは今日はポークを頼んでみる。野菜サラダを食べながらワインを飲んでいる。
ここのサラダバーは8種類の野菜がある。4行2列に並んでいる。その上をすっぽりとプラスチックカバーで覆っている。ボタンを押すとカバーは全体に持ち上がり野菜を取れる。なかなか考えている。もちろんセルフサービスだ。
出てきたのは大量なマッシュポテトの上にビーフのソテーが乗っている。ポークではなくビーフだ。毎回スモールサイズと強調しているが今日はポテトの量が多い。
今日も13ちょっと。5ユーロ札がなかったので20ユーロ渡し後は思い切ってチップとする。
スロベニア・クロアチアのツアーに参加してブレッドに宿泊するときには、カジノのレストランで食事をすることを勧めます。でもツアーだと夕食も含まれているか。
今日は今までとちょっと違う。ブラックジャックのミニマムが5ユーロと10ユーロだ。ポーカーも5ユーロ。なぜか聞くと土曜日だからだそうだ。
昨日500の勝ちだったから気が大きくなってしまい250も負けてしまった。
隣の男性はブラックジャックで10、20賭けて遊んでいて、ここぞと思ったら200、300賭けている。これが結構当たって手持ちのチップは山のよう。
私がポーカーで少し遊んで戻ってくると山はない。ポケットから500ユーロ札を出し両替している。
さっきの山はどうしたと聞くと、向こうへ行ってしまったとディーラーを指差している。
湖畔のベンチは全部埋まっている。若いカップルだけでなく年取ったカップルもいる。9時45分頃。
5月8日 シュコツィヤン鍾乳洞
ここはスロベニア唯一の世界遺産。9時過ぎ到着。鍾乳洞見物はガイド付きツアーに参加して行う。15ユーロ。今は10時、1時、3時の3回/日。入場券を購入し掲示されているこの近辺の地図を眺めていると、トレイルが2本示されている。売店で地図を購入。
10時にチケット売り場前に集合して5分ほどかけて鍾乳洞入口へ。ここでスロベニア語と英語に班分けする。英語組は10人程度か。とにかく鍾乳洞の中をどんどん下っていく。小型だが地底滝もある。滝愛好家としては写真を撮りたいところだが禁止されている。ガイドがすぐそばにいるので無視して撮るわけにはいかない。段々畑みたいな鍾乳洞もある。トルコのカッパドキアの超小型版だ。
大きな穴の底で鍾乳洞見物は終わるが、その後穴の底のトレイル(1.5時間)がある。この分のチケットも鍾乳洞のチケット売り場で売っていてそれがなければ参加できない。
私はそのチケットの存在にも気が着かなかったが、一眼レフと三脚を持ってきていた女性も同じで大変悔しがっている。
現地でもチケットを売れば結構売れるのにと思う。
かなり下ってきただけに帰りの登りが大変だなと思っているとケーブルカーがある。あっという間にインフォメーションセンターに到着。

この絶壁の底でツアーは終わる
昨日までと同じ昼食後、トレイルに出発。トレイルは2本あるが長いほうは5時間、短いほうは1.5時間とガイドが話していたので、短いほうを選ぶ。
でも購入した地図がおかしい。分からなくなり現地人らしい人に地図を見せながら聞くと、私が歩いていると思っている道とは違う、こちらの道を歩いていると言う。別の組に聞いても先ほどの人と同じ事を言う。仕方なしにインフォメーションセンターまで戻る。レストランの従業員に聞いて私が間違っていないことを確認する。
再出発してカーブを曲がって歩き続けるがやはりおかしい。地図の曲がる道の描き方がおかしいのだ。地図には鋭角で曲がるように書いてあるが、実際の道は鈍角に曲がるためそこを選ばなかった。曲がるべき道を通り過ぎていたのだ。
車道に出る。地図上のどこにいるか確認したかったので小道から出てきた車を止め地図を見せて聞くも、分からない。
スロベニアの人には方向音痴が多いようだ。
感で、この道を入っていけば教会のほうに行くな、と思い進んでいくとその通りだった。
教会の横の池の前から下に降りる道がある。降りていくが底までは行けないように鍵が掛かっている。まあ行けたら有料トレイルをしている意味がないからね。結局最初考えていたトレイルは逆に廻ったことになる。1.5時間のトレイルは3時間に延びてしまったが、歩くことが目的だからまあいいか。
ポルトロージュ
5時前後にポルトロージュの宿グランドホテル・メトロポールに着。ポルトロージュの街に入って海岸沿いを走っていたらすぐに目に入る。
部屋にはバスタブがない。五つ星なのに。フロントに行きバスタブ付の部屋はないのか尋ねると、シングルの部屋はすべてシャワーのみと言う。差額を払うからと言う気も起きずそのままにする。
海岸沿いのレストランで夕食。スパゲッティを食べていないので食べたくなり、メニューの写真を見ながらミートソースらしきものを頼む。出てきたのはソースがかかっているのだが、パスタは穴の開いていないマカロニみたいな物。あまりおいしくない。
また量も少ないようなのでイワシの焼いたものも頼む。今度は思った通りのものが出てくるがあまりおいしくない。
ポルトガル南部で食べたイワシやクロアチアのザグレブのイワシはおいしかったけど。
グランド・カジノ 1日目
カジノはホテルのすぐ横、別棟になっている。客は少ない。
ミニマムはブラックジャック、ポーカー共に5ユーロ。
ポーカーの場合、自分の手が良くてもディーラーに役がないとゲーム参加料の5ユーロしか貰えない。これを手役なりの配当を貰うためインシュランスがある。ここでは1ユーロ。
5枚の手札のうち4枚がハート、1枚がダイヤ。参加料と同じ5ユーロを払ってダイヤを交換して貰う。ハートが来てフラッシュ。
ディーラーは役なし。
5ユーロ寄越すから、インシュランスを掛けていると言うと、交換した場合は駄目と言う。結局120ユーロの負け。
損してだんだん覚えてくる。
5月9日 ピラン
朝ポルトロージュの北側のアドリア海に突き出ているピランへ行く。街の入り口はバーで塞がっている。カードを抜くとバーが上がって有料駐車場みたい。街の先端(西端)まで行き東へ向かって歩き始める。
石造りの建物の間の道は人一人通れるくらいで左折、右折が多く迷路状態。
旧市街の東端には城壁があり登れるようになっている。城壁最後の階段は勾配がきつく梯子のよう。
1枚の踏み板は半分が幅の広いところ、残り半分が斜めに切り取られている。そのすぐ上の踏み板は幅の広いところと切り取られているところが逆になっている。それが交互に続いている。
足を挙げやすく梯子状階段を登りやすくする工夫だ。
今日も天気はよくアドリア海越しにイタリアが見える。最初は信じられなかったがイタリアだ。いずれアドリア海クルーズに行きたいと思っている。クルーズ船からはイタリア、スロベニア両方が見えるわけだ。

アドリア海越しのイタリア
街を出るときに6ユーロ払う。有料の市内観光は初めてだ。隣の街コーパルへ行こうと思ったが、今日は日曜日で50mの鐘楼には登れないというのでやめにする。
3年前にクロアチアに行ったときにはプーラに泊まり近辺を観光している。ポルトロージュのすぐそばだ。10年ほど前までは同じ国ですぐそばの街だから似ているのも当然だ。
ポルトロージュの宿泊は失敗だったかもしれない。スロベニア東部の温泉地のほうが良かったのかなあ。
趣向を変えて、地球の歩き方に出ている塩田に行ってみよう。ポルトロージュとピランの間の小さい村ベルナルディンから船が出ていると書いてある。
船が出ている気配がないので聞いてみる。
今は船は出ていない。海沿いの道を30kmも行けば塩田に出る。
なーに、ポルトロージュを過ぎ3kmも行くと右側にセチョヴリエ塩田の看板が出てくる。入場料5ユーロ。塩も何グラムかくれる。ただただ広い。塩田につながっている大湿原には野鳥が飛来し自然公園になっていると書いてあるが、広くて野鳥などいても見えない。
働いている人は木製の板で水路の補修などしている。一人は雪道を歩くときに使うカンジキみたいな物を履いて塩田の中に入りスコップで何かしている。私には不純物を取り除いているように見えたが。お土産の塩はザラメのような結晶になっている物だった。

セチョヴリエ塩田
カジノ2軒
昼食は海岸沿いのピザ店。メニューには沢山のピザがあるが
最初に出ているマルガリータを頼む。どこへ行ってもピザは大きくて残すので、“Small size please.”と両手の幅を縮めるボディーランゲージと共に注文する。最後にレシートを見ると通常6ユーロのところに7掛けしてあって4.2ユーロのピザ代になっている。良心的な店だ。小さくしてあっても1/4は残してしまう。
昼寝後ホテルの地下の店でマッサージをしてもらってから出かける。
街で見かけたカジノ・リヴィエラ。海岸道路沿いにあり “Casino Riviera” と横っ腹に書いたアメリカ的なリムジンカーを前の道路に駐車させている。
パスポートを見せ顔写真を撮って入場。スロットマシーンと真ん中に電動式ルーレット2台。面積も全体に狭い。
受付でくれたドリンク券をビールに換え飲みながら見て歩く。
10分ほど経ってから “Not my day.” と受付に声をかけて退場。
隣村のベルナルディンにもカジノ・ベルナルディンがある。道路のいたるところに宣伝の看板が出ている。
歩いて行く。30分ほどかかってたどり着く。やはり海沿いではあるが小高い崖の上に2軒のホテルがあり、そのうちの1軒の地下にある。
やはりリヴィエラと同じ。スロットマシーンに電動式ルーレット。こちらも同じで只ビールを飲んで見物だけ。同じく “Not my day.” と言って帰る。
グランド・カジノ 2日目
ブラックジャックの席で隣に座ったおばちゃんは500ユーロ札を両替し、100ユーロずつ3箇所に賭けあっという間に全部負ける。毒気に当てられたわけではないが私も50ユーロ負ける。
ポーカーに場所を移す。男のディーラーの時にはついて結構ポーカーチップが貯まる。若い女性に替わると全くつかなくなった。
そういえば昨日もこの娘にはやられたんだ。
他の人の時には私のチップは増えるけど、あなたになるとどんどん減る、と苦情を言うと、もうじき他の人に替わりますと言う。
めがねを掛けちょっと細面で知的な顔をしている彼女は27,8か。でもちょっと少なめにTwenty five?と聞くと、何が25なのか聞き返す。Twenty five years young?
22と言う返事。失礼しました。
ディーラーとしてテーブルの前にいるときは上半身しか見えないけど、休憩になって部屋に戻っていくときには、後姿だけれど全身を見ることが出来る。ジーパンをはいたお尻は結構張っている。細い顔と何かアンバランス。
結局今日は150ユーロの負け。
5月10日 ポストイナ鍾乳洞
10時からのツアーに参加。まずお猿の電車に乗る(運転しているのは人間だよ)。2人掛け4列が1両。15両が1列車。10時からのツアーは2列車が必要だった。鍾乳洞内は通年8℃。それなりの格好が必要だが、列車に座っているとオーバーコートを持った人が歩いている。薄着な人に貸し出すためだ。
スロベニア唯一の地下鉄は2kmほどの距離を7分ほどで走り抜ける。
降りたところで班分け。スロベニア語、イタリア語、ドイツ語、フランス語、英語のポールが立っていてそこに集まる。英語班だけでも60人はいるだろう。
人が多く来るせいか階段はなし。すべてコンクリートで舗装されている。勾配部も滑り止めの溝を掘ってコンクリート。
撮影禁止だが皆お構いなしに撮っている。でも鍾乳洞内で生息している肌色の両生類プロテウスの展示場では、ガイドが絶対に撮影しないでくれと言うと、フラッシュも光らずシャッターの音もしない。45分ほどで内部ツアーは終わり、お猿の電車で戻る。
シュコツィヤン鍾乳洞よりずっと派手。客を意識し見やすくしているだけに客も多い。世界遺産にならない理由だろう。どちらが良いかは分からない。

蜂蜜屋のお姉さん
洞窟城
ポストイナから10km弱の所に洞窟城というのがある。地球の歩き方によると崖の上123mのところにあるという。また階段を登るかと勇んで行くが、駐車場からほぼ水平の道がある。
建物は5,6階建て。内部には武器の槍や棍棒の先に棘だらけの鉄球が付いたものが飾ってあったり、城主だった人、従者の人形が飾ってあったりする。最上階からは崖に出来ている洞窟(13km以上)とつながる階段がある。

洞窟城
レンタカー返還
リュブリャナへ戻ったらレンタカーを返さなければならない。もう1回点検しよう。ありゃりゃ、右側のフェンダーの下の縁が黒くなっている。ノヴァ・ゴリツァへ行くときにカーブの狭い道で右側のドアー辺りでガガアーと変な音がしたので、車を止めドアーやボディーを見たが何でもなかった。いつ付いたのかな。
有料道路のインターチェンジでリュブリャナの名が付くものが4箇所ある。適当に降りるとCity Center方面の看板が出ている。指示に従い進んでいく。
小さい都市だが一方通行が多くどこを走っているのか分からなくなる。信号で止まったときに通りの名前を地図上に見つける。よしもうすぐだ、と思ってもまた一方通行につかまりハーツレンタカーの周りを廻っている。
何とか到着。挨拶をしてから “I have a little problem.”
息子を車に連れて行き右側のフェンダーを見せる。息子は父親と相談し “No problem.” と言って修理代は請求せずに492ユーロの請求書を書く。現代の1.4Lとはいえ7日間で500ユーロ弱だから安いと思う。
また小さい傷は請求しないところがハーツのいいところだ。今回はフランチャイズだから負けてくれるかどうか心配だったけど。
3年前のクロアチアではヨーロッパカーを使ったが、ボディーの下のほうを覗き、あそこが黒くなっていると言って300ユーロ請求されたことを覚えている。
レンタカーはハーツが良い。
ユニオン・エグゼクティブ
リュブリャナのホテルは到着した日と同じユニオン・エグゼクティブ。スーツケースを転がしながら歩いていくと、ホテルの前は物々しい警戒。警察車両がホテルの端から端まで並んでいる。
ホテル側の歩道を歩いていると制服警官が向こう側を歩けと指示する。何か言っても聞きそうにないので反対側を歩き、ホテルの向こうの端でまたホテル側の歩道に移る。私服のSPみたいな人にこのホテルに泊まるのだけれどと言うと、あっさりどうぞと通してくれる。聞くとノルウェーの国王夫妻が泊まっているとのこと。
ようやくバスタブに浸かれる。久しぶりのバスタブなのだからゆっくりと浸かればいいのに、どうしてもいつものようにカラスの行水になってしまう。
すしママ
ホテルのフロントで聞く。市内のカジノで大きいところはどこか。カジノ・レフが大きい、でもテーブルゲームは無い。レフならクーポン券があるから持っていくと良い。5ユーロくれるしドリンクも1杯はサービスだと言う。
日本食レストランはあるか。三本橋の右側2本目の道路を入ると右側にある。と市内地図を出し、印を付けてくれる。
“One more please.” 中華レストランはどこか。これも地図に印を付けてくれる。
夕食はすしママ。日本人の板さんが寿司を握っている。刺身と握りを頼む。刺身はマグロ、しめ鯖、サーモン3切れずつ。
握りはマグロの赤身、イカ、タコ、サーモン、しめ鯖、海老、白身の切り身各1巻ずつに鉄火巻き。マグロの赤身やイカの握りなんて久しぶりに食べる。なんだかスーパーのパック入りの握り寿司みたい。仕方ないか、握りだけで15ユーロだし。
刺身もワインも入れて42ユーロ。

15ユーロの握り寿司
カジノ・レフ
カジノ・レフは五つ星ホテルのレフの隣の地下にある。
受付にクーポン券を出すと5ユーロの金券とドリンク券をくれる。
やはりスロットに電動ルーレットだけ。貰った金券では電動ルーレットは駄目でスロットだけしか使えないとのこと。
ビールを貰い、飲みながら金券をスロットに差し込む。驚いたことに0.01ユーロから賭けられる。0.1じゃないよ、0.01だから感覚的には1円だ。5ユーロだから500回賭けられるわけだけど、多すぎるので0.02に設定して遊ぶ。なかなか増えないがそんなに損してばかりでもない。
少し飽きてきてバーへ行きビールを頼む。ドリンク券はもうないので、いくらか聞くとサービスでよいと言う。
さっきの隣のスロットで遊ぶと今度は増えてくる。10ユーロになるまでやろうと思うがそこまではなかなか増えない。
隣にはおばさんが来て遊び始める。0.01ユーロで遊んでいるが、
出ないと画面をバンバン叩いてスロットを回している。びっくりしたね、こういう遊び方もあるんだ。
8ユーロになったところで終わりにする。ビール2杯と8ユーロの儲け。おばさんはすぐに私のいたスロットに移動している。
5月11日 市内観光
ホテルを出て三本橋方向へ行く。三本橋の手前の広場に銅像がある。Preseren(プレシェーレン)と書いてある。どこかで見たスペルだなと思い考えると、ブレッドのペンションの名前だ。
Preserenはスロベニア人なら誰でも知っている詩人だそうだ。ペンションはこの詩人の名前を借りたのだった。
三本橋を渡って突き当たるとちょっとした広場。突き当たりの崖の上にリュブリャナ・グラッド(城)がある。この広場に汽車の格好をしたバスが停まっている。市内観光だろうと思い乗る。3ユーロ。9時出発。まず行った先はグラッド。グラッド発は9時半と言うから15分しかない。ちょっと見物してから、まあ後で来るからいいか、と思い9時半発バスに乗る。
この後どこに行くのかなと思っていると、なんとまあ出発地点に戻って終わり。市内観光ではなくてグラッドへ行くだけだったのだ。

三本橋
市内観光だろうと思ったらそう思い込んでしまい、信じて疑わずに行動するから色々な間違いが生じるのだ。反省しなければ。汽車型バスも毎時ちょうどに広場を出発して、毎30分にグラッドを出発するから、1時間でも2時間でもグラッドで過ごして好きな時間のバスで戻ればよいのだ。
今度は歩いていく。広場を左へ進み青空市場の前の細い道を右折して登っていく。ケーブルカーもあるがひたすら歩く。
登りついたところは公園になっており城の門をくぐっても公園の続きみたいで無料。階段を登って塔に上がるとなると4ユーロ必要になる。さすが眺めは良い、360度視界は広がる。
小学生も来ている。引率の先生にトリグラフ山は?と聞くと、
他の山の陰になって、少しだけ白い頭を出している山を教えてくれる。
グラッドを降りるのに汽車型バスの運転手と会うと格好悪いということもあるし、歩きたいという気もあって、三本橋とは反対方向へ降りる。
下へ降りグラッドのある山をぐるっと廻って三本橋方向へ行くと、ホテルで教えてくれた中華料理屋の前に出る。11時半だけど入ってみよう。
中華料理屋
上海飯店という中華料理屋に入りビールと焼きそば。今回はようやく最終日に焼きそばにありつく。
若者が多く、皆店の奥に入って料理を抱えて戻ってくる。どうなっているのか見に行くと、8種類の料理にスープが置いてある。バイキングになっているのだ。値段を聞いてみると6ユーロ。
来るのは圧倒的に若者が多い。
食べ終わって三本橋方向へ行くとまた中華料理屋がある。名前は新上海飯店。ちょうど女の子が外にいたので、向こうの中華料理屋と関係があるのか聞くと、兄弟店でこちらが新店だといいながら名刺をくれる。上海飯店の裏には新上海飯店と印刷してある。
チボリ公園
ホテルで昼寝後チボリ公園へ行こうと出かける。プレシェーレン広場へ出て、三本橋を渡らずに右折して突き当りがチボリ公園。
まあとにかく街から西へ行くとチボリ公園に突き当たる。
公園の手前右側に国立美術館がある。入ってみる。客は誰もいず、私が入館するとあわてて各部屋の監視椅子に係員が座りだす始末。
突き当たり別棟には1組の客がいる。また本館に戻る。出口近くの部屋に女流画家の絵があり、Dutch Womanと名の付いた絵を上手だなと感じる。ただ女性の横顔を描いただけのものだが陰影の描き方が上手。芸術に縁のない私が絵を見て上手だな、なんて思うのは初めて。画家の名はIvana Kobilca(イワナ・コビルツァ)。売店ではIvana Kobilcaの絵葉書を売っていたがDutch Womanは置いていなかった。
帰ってきてからインターネットで画を出してみたが本物とは印象がぜんぜん違う。美術館では照明にも気を使い、各部屋照明の仕方が異なっていたと思う。

チボリ公園
夕食
マーボ豆腐を食べたいなと思い、三本橋を渡って新上海飯店へ行こうと汽車型バスの発着場を左に曲がり歩いていく。この辺りの道路は広く、道路にテーブル、椅子を並べパラソルを置き、オープンレストランが何軒も出ている。
若夫婦に子供1人がいる。夫婦はチキンを、就学前と見える子供はスパゲッティーを食べている。通り過ぎるが、おいしそうだな、どうしようかなと考えて、メニューだけでも見せてもらおうと思い、戻る。

ビールをご馳走してくれた2人組
ボーヒン湖のそばに住んでいると言う。ちゃんと行ったよ、サヴィツァの滝にも行ったよ、と返事すると喜んでくれる。1杯だけご馳走になり失礼する。
夫婦と子供1人の隣の席に座り、トラウトとスパゲッティーを注文する。ワインも忘れずに。スパゲッティーのソースは何がいいか色々言う中に聞き取れたものがある。ペッパーだ。ペッパーソースで頼む。
薄べったいパスタと別皿に茶色いスープが出てくる。隣の子供の食べているスパゲッティーナポリタンみたいな物が食べたかったのに。就学前の子供の食べている物を指差して“The same please.”と言うわけにもいかないからね。
魚はアルミ箔に包まれている。開けてみる。尾頭付きだ。鱒のよう。帰ってきてから調べてみるとやはり鱒だ。タラはなんと言ったかな。CodまたはCod-fishとなっている。覚えておかなきゃ。
まだ明るい。
来る前にお客さんの営業マンが言う。
「スロベニアには美人が沢山いるって言う話だよ。写真撮ってきて見せてよ。」
これを思い出しプレシェーレン像の下に腰掛けて何十枚かの写真を撮る。何枚かは写真集に入れよう。
明日は帰国日だ。
第52報終わり
日程表 | ||
5月3日 | 成田発 9:30 フランクフルト着 14:20 | |
フランクフルト発 19:00 リュブリャナ着 20:15 | ||
リュブリャナ 1泊 Grand Hotel Union Executive | ||
Miklosiceva 1 Ljubljana | ||
5月4日 | レンタカーで移動 | |
ブレッド 4泊 Penzion Vila Preseren | ||
Veslaska Promenada 14 Bled | ||
ブレッド湖1周、ブレッド城見学、ヴィントガル渓谷 | ||
ボーヒン湖、サヴィツァの滝、ケーブルカー | ||
ボベックまでのユリアンアルプスドライブ | ||
5月8日 | レンタカーで移動 | |
移動中にシュコツィヤン鍾乳洞見学 | ||
ポルトロージュ 2泊 Gland Hotel Metropol | ||
Obala 77 Portoroz | ||
ピランの街など散策 | ||
5月10日 | レンタカーで移動 | |
移動中にポストイナ鍾乳洞、洞窟城見学 | ||
リュブリャナ 2泊 Grand Hotel Union Executive | ||
リュブリャナ城など | ||
5月12日 | リュブリャナ発 12:40 ミュンヘン着 13:40 | |
ミュンヘン発 15:45 | ||
5月13日 | 成田着 10:10 |

スロベニア地図
その他写真集

























