
オーストラリア ブリスベーン、ゴールドコースト
1996年2月22日~27日
今回は10人制ラグビーだ
今まで聞いたこともないし、もちろん見たこともない。JTBから届いたダイレクトメールを見ると、成田発は3泊5日で関空発は4泊6日になっている。せっかくオーストラリアまで行くのだから4泊したい。でも関空まで行く気はしない。日本旅行に連絡して成田発で4泊6日で組んでもらった。
フォワード5人、ハーフを含めたバックスも5人だ。スクラムは当然5人で組む。バックスのうち1人はフルバック的に動いて適時ラインに参加する。ルールは15人制と同じ。10分ハーフでハーフタイムは2分。決勝戦のみ15分ハーフだ。試合の進め方や動きは7人制と同じだ。ペナルティーは殆どフリーキックで回してくるが、セミファイナルあたりで力が似通ってくるとタッチに蹴って陣地を取りにきたり、ゴールを狙ったりする。
2月23日
現地時間4:15ケアンズ着。飛行機はほぼ満席だったがケアンズで半数ほど降りる。ブリスベーンに行く者も飛行機を降りロビーで待機。機内清掃、乗務員交代。ロビーにも喫煙室なし。5:40ケアンズ発。シートベルトのサインは消えたがノンスモーキングのサインは消えない。どうしてとスチュワーデスに尋ねると、ケアンズを飛び立った段階で国内線扱いになり全席禁煙になるとのこと。機内で南アフリカ(ワールドカップ)で一緒だった小林さんご夫妻、マレーシア(アジア大会)で一緒だった中村さんご夫妻とお会いする。共にJTBだ。JTBは成田発11名、関空発11名の参加だそうだ。
7:15ブリスベーン着。入国手続きに時間がかかったが9:00前にバリモアラグビー場についてしまう。まだ誰もいない。9:00よりラグビーグッズの店が開いたので入ってみる。ラグビーボールを1個購入。A$85(以下$)。うちの奥さんはジャージを1枚購入。$99。奥さんと二人だけで旅行をするのは新婚旅行以来初めてだ。24年振りということになる。
試合が始まっても2,3分の入りだ。そのため指定席ではあるけれど自由に動き回れる。スタンドでのアルコールは禁止。売店で買ってスタンド外のベンチで飲む分にはOKだ。客も少なくアルコールも持ち込めないのでいまいち盛り上がらない。香港セブンスとは大違いだ。香港では皆飲みっぱなしだ。ウェーブもしょっちゅう起きる。2,3分の入りではウェーブの起こりようがない。
成田空港で両替をしたがキャッシュで$1=¥92、トラベラーズチェックで$1=82と10円も違う。銀行の職員に何故こんなに差があるのかと聞くと、キャッシュは持ってくるのに手間がかかるからと言う。チェックを購入。キャッシュも少し買ったが現地では$1=¥80~86だった。小林さんは千葉銀行に頼んだら$1=¥95取られたと言っていた。
オーストラリアドルの場合は現地で両替したほうが有利なようだ。以前ハワイに行ったときには成田で両替した方が率はよかった。どこで両替したらいいかは難しい問題だ。チェックが一番いいじゃないかと思うかもしれないが、ブリスベーンで両替所に行くとチェックからキャッシュにするのに手数料を1割くれと言われたので両替しなかった。(このときは土曜日で銀行が休みだった。)
日本からは2チーム参加している。ジャパンと関西と。ジャパン、関西の予選の試合を2試合ずつ見たが、関西は1勝1敗、ジャパンは2敗だ。今日は全試合を見ると22:00過ぎまでかかってしまうので早めの17:30頃ラグビー場を後にする。ジャパンではセミイが目立ち、2試合目に出てきた小泉のタックルもよかった。関西ではツイドラキが目立った。細川も久しぶりに見た。

ネクタイ姿のマイケルジョーンズ
19:00夕食に町に出る。エアリアガイドに出ていたクイーンズストリートのサーディーズという店を捜すが分からずシズラーに入る。ミート、フィッシュ、サラダの店と看板にあった。フィッシュは揚げ物だった。
ステーキとシュリンプのフライのセットを頼む。ポテトが丸いとか何とか言っているので、OKと言ったらジャガバターが付いてきた。付け合せのフライドポテトの代わりだろうが、こちらの方ずっとおいしい。ワイン1本半とで$35.40。安いと思ったがチェーン店だからこんなものか。
その後カジノへ行く。ブリスベーンにカジノがあることを知ったのはつい最近だ。地球の歩き方に出ていた。地球の歩き方はあまり買わないのだが、ダーウィンが出ているガイドブックなので買った。他のガイドブックにはダーウィンはなかなか出ていない。
昔の大蔵省を利用しているとガイドブックに出ているように、重厚な外観の建物だ。メインロビーは3階まで吹き抜けになっていてそれらしい感じがする。メインロビーにはルーレット、ブラックジャック、バカラのテーブルゲームが置いてある。小さい部屋はビデオキノ、スロットマシーンになっている。金曜日の夜のせいかめちゃくちゃ混んでいてトイレに行くのもエクスキューズを連発しなければならなかった。
2月24日
9:00よりボタニックガーデンを散歩。マングローブの自生林の中など2時間ほど歩く。またメインストリートのクイーンズストリートへ行く。帽子屋でカウボーイハットを購入。ラスベガスではモスグリーンだったので今度はベージュにした。$90。チェックで問題はなく、お釣りもキャッシュでくれた。
昼食はピザ、ビール。ラーメン、うどんの店もあったがあまりおいしそうに見えなかった。
14:00にラグビー場に到着。ジャパンVS関西が始まるところだった。ジャパンがかろうじて勝つ。試合時間が短いせいか焦っているような場面が結構見られる。インターセプトも多い。またラックになると相手にボールを取られる確立が高い。
カンタベリーVSタイの試合では35-0とリードされていたタイが1トライあげると観客席からは大きな拍手が巻き起こっていた。皆きちんと見ている。セブンスでは抜かれたら追いかけないがここでは結構追いかけている。タイは必死で追いかけている。
セミファイナルのクイーンズランドVSオークランドの試合はミスも少なく(全体でノッコン1個だけ)引き締まったいい試合だった。前半は0-0。後半はクイーンズランドが先行しオークランドが追いつく展開だったが、オークランドはロスタイムでポスト真下のゴールキックをポストに当ててはずしてしまった。14-12でクイーンズランドが決勝に進む。
ファイナルのフィジーVSクイーンズランドの試合は見応えがあった。クイーンズランドがつないでつないで2トライ2ゴール先取。今までの試合はラックになると相手にボールを取られてしまうケースが多かったが、クイーンズランドはよく継続した。すばらしい2トライだった。
これに対しフィジーは個人技のトライで逆転し、差を広げていった。相手ディフェンス裏にショートキックし身体をかわしてボールを拾い走る。走る。横から来たディフェンスもキックでかわし走って拾ってトライする。60mくらいは一人で走る。双方の持ち味の出たいい試合だった。結果は43-14でフィジーが優勝。

ジャパンと関西の試合
ブリスベーンのザ・ヘリテージホテルはかなりいいホテルだ。散歩に行ったボタニックガーデンのすぐ横、ブリスベーン川沿いに建っていて景色もなかなかのものだ。川ではエイトやフォアーのボートの練習をしていたり、ジェットスキーで遊んでいる人もいる。ヨットハーバーも目の前だ。室内も広く調度品もいいものを使っている。風呂場は4坪ほどありバスタブとシャワールームが別になっている。ポータブルテレビまで置いてある。風呂場にテレビが置いてあるホテルは初めてだ。今日は決勝まで見ていたので遅くなってしまった。マクドナルドのハンバーガーとミニバーのビールで夕食。22:00過ぎるとレストランはどこも閉まっていた。
2月25日
9:00出発でローンパイン・サンクチュアリーへ行く。9割以上日本人。エアリアガイドに出ていたカモノハシはいなかった。眠っている動物が多かったがタスマニアンデビルだけは所狭しと駆けずり回っていた。売店にユーカリの飴があったので食べてみる。おいしかった。今回のお土産はこれにしよう。

コアラの前で奥さんと
JTBグループの小林さん、中村さんに会う。お二方ともファイナルには感動したと言っていた。
クーサ山展望台を回って11:30ブリスベーン発。12:30ゴールドコースト着。お決まりの土産物屋に連れて行かれたあとに昼食。ガイドのフィリップさんにおいしい日本料理屋があると言われ、連れて行ってもらうが休み。前の韓国料理屋に入る。フィリップさんもどうぞと誘うが遠慮して入ってこない。石焼ピビンパップ1、ユッケ1、キムチ1、ビール3で$40くらい。ここにはミユキさんという日本人ギャルが働いている。英語を勉強しに来たのか聞くと、そうだと答える。でも周りが日本人ばかりで全然上達しないんですよ、と言う。これが問題だ。生活費を稼ぐことは大事だが初志を忘れないで欲しい。
15:00コンラッドホテル着。フィリップさんはここまで。コンラッドもなかなかいいホテルだがザ・ヘリテージより風呂場は狭い、というよりこれが普通の広さだ。カジノつきのホテルだがミニバーもあるし電話もかけられる。ヘアードライヤー、湯沸しポットあり。スリッパ、歯ブラシなし。(これはザ・ヘリテージも同じ。)建物が円形に出来ているために入り口側より窓側のほうが少し広い扇形をしている。
15:30より早速カジノ。ルーレットはハーフサイズ、00はない。スロットはほとんどが$1。セント用はなくお金がすぐになくなりそう。最初にキノに申し込む。$2で同じ数字50回。客は半分くらいの入り。
一応何でもあり格別の特色はないがかなり広い。1階だけで韓国ウォーカーヒルの3倍はありそう。2階は1階の半分くらいの面積。ルーレットで$100、ブラックジャックで$200の負け。アルコールは有料で自分でバーまで取りに行かなければならない。
18:30出発で、着後に予約した夜行性動物見学ツアーに行く。食事つきで$140/人。10割日本人。ガイドはオージーギャル3人だが全員日本語がぺらぺら。いろいろなクイズを出し、当ったら食事のときのドリンクを1杯サービスとか、これは難しいから飲み放題だとか楽しませてくれている。クイズを出して動物、植物の名前、特性を教えている。カモノハシは意外と小さく、くちばしから尻尾の先までで25cmほど。絶滅が心配されるので人工的に飼育している。野生で目に付くのはカンガルーの仲間のワラビーばかり。土産物は絶滅しそうな動物の保護のための寄付にもなるというので、ブーメランとどこへいっても買うスプーンを購入。ブーメラン$70、スプーン$4.95。食事のときのドリンクはフリーであった。
23:00ホテルに戻る。キノの精算に行くと$44戻ってきた。また$100申し込む。こちらの紙幣は$5、$10、$20、$50、$100とあるが$100以外はビニールで出来ている。フィリップさんは洗濯しても大丈夫と威張っていた。
2月26日
昨晩申し込んだキノは$38の戻り。また申し込むが今度は奥さんに数字を選んでもらう。私よりクジ運がよさそうなので期待する。ここのキノは10個選んだ数字が全部当ると$1,000,000だ。まあ宝くじ並みの確率だ。
今日は1日フリー。マリンスポーツとカラムビン・バード・サンクチュアリーと両方行きたいが時間的に無理なようで、マリンスポーツを申し込む。高速ボート、ジェットスキー、パラセーリングを選ぶ。このほかにヘリコプター遊覧もある。この4種の中でいろいろ組み合わせできるが高速ボートは必ず入っている。何故かと思っていたらシーワールドの裏から高速ボートに乗って無人島に行く。そしてここがマリンスポーツの出発点になっているからだ。3種組み合わせで$155/人。
出発まで時間があるので海岸とショッピングモールのパシフィックフェアーへ行く。コンラッドのそばの海岸には誰もいない。はるか遠くに海水浴客が見える。コンラッドは町外れに建っているのだ。スポーツ洋品店やいろいろなところでワラビーズグッズ(オーストラリアのラグビーの代表チームの愛称がワラビーズ)を見るが、ジャージばかりでジャンパーがない。南アでスプリングボクスのジャンパーを買ったから今度はワラビーズジャンパーをと意気込んでいたのに残念だ。私にはジャージは似合いそうにない。

ゴールドコーストの海岸
昼食はモールの中の相撲という日本食屋で摂る。店内には壁際に簡単なカウンターと椅子があるが基本的にはテイクアウトで、モールの中のベンチで食べるスタイルだ。ブリスベーンのうどん、ラーメンの店と同じ名前だ。ラーメンが食べたかったので頼んだが出てきたのは見るからにまずそう。食べてもやはりまずかった。$6.5。
13:30ピックアップでマリンスポーツに向う。他のホテル4箇所に寄り合計10名。他の人たちは地球の歩き方を持っていて10%の割引を受けていた。私達も地球の歩き方を見て申し込んだのだけれど、予約したときもそれを言わず、バスに乗ったときも本を持っていず、割引は受けられなかった。
若い男性2名はケアンズで何日か過ごし、バスで30時間かけてゴールドコーストまで来たと言う。そしてまた明日バスで17時間かけてシドニーへ行くと言う。若くなければ出来ないことだ。
私は屋根工事業だが高いところは苦手だ。でも奥さんがパラセーリングを申し込んでしまった。100mのロープで引っ張り50mの高さまで上がると言う。2人乗りだそうだ。まあ落っこちても奥さんと一緒に死ぬならしょうがないか、と思い乗る。でも海の上だし、高い建物も遠いし50mという高さは感じられない。それでもパラシュートの根元の帯をぎゅっと掴んでしまう。いまさら力を入れても何にもならないのだが。飛行中にスコールが来た。前にいた奥さんは雨に打たれ大変だった。もう降ろしてくれてもいいのに、と思うが時間が来るまで降ろしてくれなかった。5,6分の飛行。

パラセーリング概念図
引っ張るボートはパラセーリング用によく出来ている。走っているボートからウィンチのロープを緩めパラシュートを上げ、ウィンチを巻けばパラシュートは降りてくる。離着陸はボートの上だ。
奥さんがマークをつけたキノは$28の戻り。あと1回申し込む。夕食はエアリアガイドに出ていたシーフードレストラン、キャプテンズテーブルへ行く。2人前のシーフード盛り合わせキャプテンズプラトーを頼む。この他にワイン2本、パン、サラダ、コーヒーで$214.5。シーフード盛り合わせのカニはしょっぱすぎた。“おいしいですか。”と聞くから“Very good.”と答えたが格別おいしいわけではなかった。初めての土地で言葉も不自由だからどうしてもガイドブックに出ているお店に入ってしまう。帰るころには、たくさんあった予約席は全部日本人で埋まっていた。
20:00頃より最後のカジノ。$100でルーレットをやったが昨日よりはついていて一時はかなり増えた、が1時間半もたったころには手持ちは$150に減っていた。ブラックジャックに移る。手持ちは0になった。$200追加して気合を入れる。22:30には$600になった。明日は早いのでこれで終わり。
ここのブラックジャックには賭け金を置く場所のすぐ上に7のマークがある。ここに$1を置き、配られた最初のカードが7だと$4の配当。次も7だと$50の配当。3枚目も7だと$1,000の配当を出すと書いてある。でもなかなか7は来ない。
月曜日だが客はかなり多い。人気のあるテーブルはブラックジャック、ルーレット、ポーカーだ。ディーラーも愛想がよく“いい発音ですね。”などとお世辞を言ってくれる。雰囲気のいいカジノだ。でもしつこいようだがアルコールが有料で自分でバーまで取りに行かねばならないのが難点だ。
2月27日
4:30モーニングコールで6:30出発。最後のキノは$40の戻り。やはり大当たりはなかった。空港で当レポートの読者のお土産にと、ユーカリの飴を捜したがどこにもなかった。飴の代わりにカンガルーの絵の付いたティーバッグを買う。値段は例によって秘密だ。
カジノでは日本円に両替してくれなかったので空港で両替。$1=¥76.62。売りと買いの差が大きすぎる。せめて2%ずつにでもしてくれないものか。往きと同じでケアンズで降ろされる。行くところもないので免税店に入ると、クリスチャンディオールの塗るだけで細くなるスヴェルトがたくさん置いてある。日本では大人気で品薄と聞いている。娘2人への土産は何も買っていないのでこれにしよう。2個購入。$55/個。
大発生しているんじゃないかと心配していた蝿は一匹も見なかった。最高気温も27℃で快適だった。反省点が二つ。酒の飲みすぎだ。半分に減らそう。欲しいものがあったらすぐに買う。またあるとは限らない。
第5報終わり

地図は出所不明