韓国 雪岳山

2009年9月20日~9月23日  

9月20日 雪岳山(ソラクサン)へ
 13年ぶりの韓国。同行者は金物屋社長の高橋さん、金物問屋の常務の宇恵野さん。雪岳山は朝鮮半島の東北部、束草(ソクチョ)市にある山岳リゾート。束草市は日本海に面していて4〜50kmも北上すれば北朝鮮。やはり4〜50km南の江陵というところには昔北朝鮮の潜水艦が座礁した。
 シルバーウィークというのに直前(1ヶ月以内)に予約を入れたため、成田発14:05、インチョン着16:40という遅い飛行機になってしまった。
 レンタカーはハーツ。インターネットではGPSの装着は予約できなかったので電話で問い合わせる。GPSは装着できるが言語は韓国語しかないと言う。英語も日本語もだめ。でも絵が出るでしょと言うと、そうだという返事。GPSなしでは韓国では運転できない。何しろ道路標識にはハングルと小さいアルファベットしかないのだから。おまけに夜の運転だし。
 ハーツの係員にハングルで雪岳山のパーク・ホテルをインプットしてもらい18:00頃出発。GPSには目的地まで262.7kmと表示される。すぐに暗くなる。道路は大体片側2車線。中央分離帯の光除けの板の高さがあわずに反対車線のライトがまぶしく運転しづらい。4WDを借りたせいか。何とか22:00ちょっと前に雪岳山パーク・ホテルに到着。
雪岳山パーク・ホテル カジノ
荷物を部屋に置いて早速カジノ。
客は誰もいない。「日本の方ですか?」とマネージャーが日本語で聞いてくる。
「おなかがすいてるんだけどレストランはある?」
「ここはカジノですけど。」
「それはわかっている。どこのカジノにもレストランは併設されているから聞いているんだけど。」
「もうホテルのレストランも閉まっています。」
「カップヌードルでも何でもいいんだけど。」
「ホテルを出て2,3軒先にあるレストランはやっていると思いますが。あの〜ラーメンでよければここで出来ますが。」
カップヌードルを理解しなかったようだ。
「ラーメンでいいですよ。3人分お願いします。ブラックジャックをオープンしてください。」
 ブラックジャックを始めてしばらくたつとラーメンが届く。隣にはキムチも置いてある。このラーメンが辛かった。めちゃくちゃ辛い。キムチも食べると相乗効果で口の中が燃えるよう。ビールも頼む。高橋さんがキムチも食べるからですよ、と忠告してくれる。
 ブラックジャックはディーラーのペースで進んでいる。ディーラーは5とか6を持っていても小さい数字を何枚も引いて21にしてしまう。そんな馬鹿な。20でも勝てないなんて。
ある程度負けると、高橋さんがバカラにしようと言う。バカラに移る。
バカラはプレイヤーとバンカーとがあり客はどちらかに賭ける。カードを2枚又は3枚ずつ配り9に近いほうが勝ち。プレイヤーに置いて勝つと、賭けたのと同じ金額の配当がある。バンカーに賭けて勝つと、賭けた金額の95%の配当がある。
 この他に引き分けにも賭けられる。引き分けに賭けて当たると賭け金の9倍の配当が得られる。引き分けの場合にはプレイヤー、バンカーのどちらに賭けていても、そのままの金額が戻ってくる。
 30回ほどもやると、高橋さん、宇恵野さん共に手持ちがなくなる。宇恵野さんは明日の分、明後日の分と取って置かなくはならないから今日は終わりと言う。高橋さんも同じ。
 私は結構引き分けなど当ててまあまあの手持ち。でもどちらに賭けるか迷いが出てきてチップを置けない。慣れているブラックジャックへ移動するもディーラーの引きは変わらず良い。私も手持ちがなくなり今日は終わり。24:00頃。
 インターネットで調べたときは21:00からのオープンとあったが、念のため営業開始時間を聞くと午後3時と言う。
雪岳山パーク・ホテル
9月21日 権金城
 9:00頃ホテル出発で1km先の神興寺へ向かう。神興寺の手前にロープウェイのチケット売り場がある。25,000ウォン/人で5,6分乗り見晴台に到着。ここから10分も歩くと大きな岩がある。これが権金城らしい。ここからは束草の街もよく見える。
 ケーブルカーを降りた後は新興寺内を散歩。仁王さんも寺の破風も色使いが当然ながら日本とはぜんぜん違う。極彩色を多用している。
権金城から 上方束草(ソクチョ)の街と日本海
昼食
 神興寺から束草の街へ。なかなか駐車場がなく目的地の市場には到着せず。メインストリートには商店が多いが食べ物屋はない。裏通りに行けばあるかもしれませんよ、と宇恵野さん。
横丁を入ってみると生簀を構えた刺身屋が何軒もある。適当に入ってみる。
メニューには3種類の刺身が出ているが、何がなんだかわからないので、一番安い80,000ウォンのものを頼む。ビールも。刺身の前に小皿がいくつも並ぶ。キムチをはじめ13品。
刺身は鯛とヒラメの生き作り。ボリュームたっぷり。
高橋さんがご飯も頼む。ご飯を頼むと鯛とヒラメの頭と骨を持っていってアラ汁を作ってくれる。
高橋さんはステンレス製の茶碗のご飯を食べ終えてもまだ物足りなさそうにしているので、私のご飯をどうぞと渡す。
 今度はおじやが良いなと、おかみさんに頼んでいる。卵も入れてと、身振り手振りで頼んでいる。宇恵野、高橋の両氏は体も大きく食欲はものすごい。食べること食べること。これで92,000ウォン、7,000円というところ。
飛竜瀑布
 午後は二人に、滝を見に行ってきますからカジノで遊んでいてください、と言いまた神興寺へと出かける。
入場料を払い少し行くと飛竜瀑布の案内板が立っている。2.4km。
まず川沿いを歩いていく。少しずつ山に入っていく。鉄製の階段を昇ったりして徐々に上がっていく。
 滝の前の岩に腰を下ろし眺めていると落ち着く。やはり滝は良いな、早く引退して日本全国滝めぐりを実行しなくちゃ。
ん!滝の上に人影が現れた。
ロープを使って降りるよう。男女各3名。見てると手馴れた様子で降りてくる。女子1名が初心者のよう。
飛竜瀑布
飛竜瀑布
飛竜瀑布
飛竜瀑布
仙娥滝
 今年の夏休みは、奥さんの家族で温泉に行こうという言葉で、甲府の湯村温泉に行く。昇仙峡にも行き仙娥滝も見てくる。おまけですが仙娥滝の写真もどうぞ。
昇仙峡 仙娥滝
夕食
滝から帰り、風呂に入っていると宇恵野さんから電話。
「今日はカジノが休みだって話ですよ、どうします。一番近いカジノは2時間かかるそうですよ。」
「なあに、ヨセミテでは毎日1時間半だけど通ったよ。行こう行こう。」
結局カジノは諦めて夕食にする。
「ところでマツタケにはまだ早いですかね。」とマネージャーに聞くと、厨房まで走ってくれたが、「まだですね。あと1ヶ月くらいかかるようです。」
カルビとワインになる。
9月22日 GPS
 8:30頃の出発。ホテルの従業員にシェラトン・ウォーカーヒルをGPSにインプットしてもらう。最初に空港でインプットしてもらったのだけど、メモリーには以前使った人の行き先まで記憶されてあるので、どれがどこだかわからなくなってしまったのだ。
 走っていると韓国語でしゃべりだす。「チョンマゲ何とか〜」とチョンマゲを多用する。帰ってきてからインターネットで韓国語会話を呼び出してみると、一番近いのは「チョンマネヨ」の「どういたしまして」だが、最初からどういたしましてと言うはずはない。違う意味だろう。もっとも多く出てきた言葉はこのチョンマゲだ。
 時々GPSは警告音を出す。絵には制限スピードの80kmと実際に走っているスピード(例えば92km)を表示する。スピードを落し200mほど先にある制限スピードの表示板をよく見ると、表示板を支えているバーにカメラが着いている。スピード違反で捕まらないように警告しているのだ。昨晩も警告音が鳴っていたのだが暗くて理由がわからなかった。
 警告音が出てもカメラがない場合がある。カメラから出る電波をキャッチしているのではなく、カメラのある場所をプログラムに最初から組み込んであるようだ。そのせいで古くなったカメラを撤去した場所でも警告音が鳴っているのだろう。でもスピード違反で罰金を請求されるよりずっと良い。
シェラトン・ウォーカーヒル
 11:30頃到着。時間が早いため掃除が間に合わず、3階、8階、11階とばらばらになってしまう。
私は早速昼食へと、ホテル内の中華料理屋に入り私の定番の焼きそばを注文。韓国ビールも小さかったので2本。焼きそばは海鮮で名前のわからない高級そうな貝類も入っていたがなんと60,000ウォン。なんだか物価が一気に5倍になった感じ。
高橋さんに話すと、カジノの中のレストランならただですよ、との事。
以下も高橋さんの話
 「日本人に対してずいぶん丁寧になりましたよ。以前は中国人なんかもたくさん来ていましたが、マカオにたくさんカジノが出来て中国人は皆そっちに行っちゃうじゃないですか。これからシンガポールにも出来ますし台湾にも計画があるんでしょう。ですから客はやはり日本人だとわかったんでしょうね。」
 そう、私のブラックジャックのテーブルの客はすべて日本人。カジノ全体でも日本人以外の客を探すほうが難しい。
 「以前はちょっと勝つとチップ、チップと言って、うるさくチップを要求してたじゃないですか。今は何にも言いませんよ、チップを出せばありがとうございますと言って受け取りますがね。かなり日本人に気を使うようになりましたね。」
 「あと飲み物を運ぶ女性は皆契約社員なんですよ。すらりとして背の高い女性ばかりですよね。全員日本語をしゃべれて。ここは給料が高いからすごい人気だそうですよ。美人しか採用しないという話ですよ。」
 高橋さんはそう言いながらルーレットで50万円ほど儲けたようだ。宇恵野さんはやはりルーレットで20万円くらいの儲け。私はといえばブラックジャックで百万の損。でもウオンだから75,000円程か。
帰国
 ホテルのドアボーイに仁川国際空港をインプットしてもらう。
道路は結構込んでいて70分ほどかかって空港に到着。
キムチも塩辛も韓国のりももう飽きた。毎日飲んでいる朝鮮人参エキスも日本で売っているほうが私には合っている。
骨付きカルビを買ってみる。1kgで$52。免税店だから安いとは限らない。
機内で韓国の肉類は日本に持ち込み禁止です、と放送していたが無視。まだ食べていないが味はどうだろう。
第47報終わり
予定表

PAGE TOP