スペイン(マドリッド、バルセロナ)

2008年1月3日~1月12日  

宝川温泉
 去年はワールドカップ年。11月に数試合見に行くつもりで、夏には海外に行かず温泉にした。家族4人で。でも詳細が決まって、旅行会社から来たダイレクトメールを見て驚いた。あまりにも高いので。ハイライトの準決勝、決勝を見るツアーは90万円を超す。これに1人部屋追加料金を加算すると100万円を楽に超えてしまう。現地に行くのは諦めてテレビ観戦を決め込んだ。
 温泉は群馬県水上の宝川温泉。源泉を4つ持っていて湯量は伊香保温泉の総湯量をしのぐという。4つの内3つは混浴。女性はタオルを身体に巻きつけ入っている。1つは女性客専用。日帰り客も結構いる。
 おかしかったのは、森林浴コースというのを自前で持っていて、森林浴に行くにはどこから出発したらいいですかと尋ねたときに、“この木戸をくぐって行って下さい。あとそれから念のためにこれを持って行ってください。”と鈴つきの杖を寄こしたことだ。
“えっ、熊除けなの。”
“いえ、動物除けです。”
 ここは熊を数匹飼っていて料理には熊汁などというものもある。 
 帰りには吹き割れの滝に寄ったがなかなかいい滝だった。山の中腹に滝を見ながらの散歩コースがあったのがなおいい。
鈴付き杖を持っていざ出発
散歩コースからの吹き割れの滝
飛行機はブリティッシュ・エアウェイズ
 たまったマイルを使ってどこへ行くか考えてスペインにした。
ただのときはビジネス。計画途中に奥さんが“私も行く。”と言い出した。マイルは1人分しかないし、私だけビジネスで奥さんはエコノミーというわけにもいかない。“50万円出して。あとは全部俺が払うから。”ということで話はまとまった。
 飛行機はブリティッシュ・エアウェイズ。日航のマイルではあるがBAでも使える。BAだとロンドン止まりではなくスペインにも行ける。
 でも現実には、成田―ロンドン、ロンドン―マドリッド間のただ券の空席を確認してから、
“ちょっと待ってね、あとでもう一度電話するから。”
と言って、同じ便の1人分のビジネスチケットを購入してからまた電話をすると、
“ロンドン―マドリッド間はもう一杯になりました。”
と断られてしまった。半日も経っていないんだよ。ロンドン―マドリッド間はまた1人分チケットを購入しなければならない羽目になってしまった。
1月3日
 予定通り23:30頃ホテル・エンペラドールに到着。グラン・ビアという大通りに面しているが部屋は道路から離れていてすごく静か。ただエアコンの設定温度が高く、暑く寝苦しかった。スイッチを切ってもすぐには温度は下ってくれない。
予定通り23:30頃ホテル・エンペラドールに到着。グラン・ビアという大通りに面しているが部屋は道路から離れていてすごく静か。ただエアコンの設定温度が高く、暑く寝苦しかった。スイッチを切ってもすぐには温度は下ってくれない。
1月4日 まずはJTBへ
 ホテルから歩いて5分くらいのところにJTBのマドリッド支店がある。BAのチケットはマドリッド着のバルセロナ発だ。マドリッド―バルセロナ間の交通手段のチケットを手配してもらわなければならない。
 カリャオ広場(Plaza del Callao)横のJTB事務所のビルはすぐに見つかって中に入ると、ガードマンを兼ねた受付がいる。JTBに行くと言うと、パスポートを要求し顔写真を確認してナンバーを控えている。そして9フロアーと言う。やはり治安はよくないんだ。
 墜ちる確率と駅でのスリ、置き引きに遭う確率を考えてマドリッド―バルセロナは飛行機を頼む。(50ユーロ/人)JTBのガイドブックに出ているトレド半日観光、セゴビア半日観光も頼む。トレドは私たちの他2名、セゴビアは私たちだけ。
“7名以上ですとバスを仕立てるのですが、それ以下は地下鉄と長距離バスで行くようになります。当然ガイドは付きます。”と。
トレド(55ユーロ/人)は今日の午後。セゴビア(65ユーロ/人)は明日の午前に予約する。ついでに明日の晩のフラメンコ・ツアーも夕食付きの物(70ユーロ/人)を頼む。
市内徒歩観光
 一昨年の世界旅行博のスペインブースで貰ったマドリッドのパンフレットに市内観光ルートとして徒歩で周るモデルルートが6コース載っている。1コース1時間くらいと思う。このコースを順番に歩いてみようと思っていたのだが、奥さんがあっちに行きたい、こっちに行きたいと言うのでめちゃくちゃになりそう。
 とりあえず最初のコースを歩いてみた。カリャオ広場から南下してマヨール広場(Plaza Mayor)へ行く。ここが第1コースの出発点。ガイドブックには赤い壁の集合住宅に囲まれた1619年建造の四角い広場。各住宅の1階部分にはバルや土産物屋が軒を連ねる。かつては闘牛、異端尋問や絞首刑、国王の宣誓式から婚礼までありとあらゆる見世物が行われた。とある。
 北西に位置する門を出てサン・ミゲル市場へ。ここは工事中で中には入れなかった。南下してマヨール広場の南西のクチイェロスの門を見ながらさらに南下。セラーダ門広場から右に曲がって行くところを、奥さんが“もうちょっと真っ直ぐ行くとサン・イシドロ教会がある。そこへ行きましょう。”と。サン・イシドロ教会は別ルートに入っているのだけれど、この先どうなるか分からないから行く事にする。王宮横の、今日の散歩コースの終点になっているアルムデナ大聖堂が出来るまではここが大聖堂だったというだけあって、十字架を担いだキリスト像も、キリストを抱いたマリア像もかなりの物。金の装飾がすごい。次に寄ったサン・ミゲル教会は質素に見えた。
 修道院のヘロニマス・デル・コルプス・クリスティの横を通り80度程の角度を曲がりビーヤ広場へと出る。ビーヤ広場の前が市庁舎。あれ、この建物はどこかで見たことがある。そうだNHKテレビの“世界ふれあい街歩き”だ。そうすると今曲がってきた80度まがっている道は肘通りだ。あった、肘の絵を描いた陶板の案内板が。旧市街では通りの名前を陶板に絵と共に記してある。
肘通りの案内板
 あとはマヨール通りを右にアブランテス宮を、左に枢密院を見ながら西に進むとアルムデナ大聖堂に着く。大聖堂の前には三角屋根の中に生まれたばかりのキリストを抱いたマリア、キリストに贈り物を持ってきた東方三賢人の像が飾ってある。この構図は市内あちこちで見られる。1月6日が東方三賢人の日で贈り物をする日だそうだ。
 夫から奥さんへ、やはり圧倒的に多いのは親から子供への贈り物。デパートでは1月5日は夜の12時まで店を開けているそうだ。最近ではクリスマスの習慣も少しずつ入ってきて、12月25日と1月6日に大喜びをする裕福な家庭の子供も見かけるようになったという。
 大聖堂はやはり大きく立派。ステンドグラスなども多用してある。ここでもマリア像はキンキラ金。民衆を圧倒するような作りになっている。
マリア像
 第1コースはこれで終わりだが、大聖堂の北側は王宮。王宮は入場希望者が列を作って待っている。今日はパスしよう。
 大聖堂、王宮の前の通りを北上しすぐの交差点を右折するとグラン・ビア通りにぶつかる。このグラン・ビア通りとの交差点の左側がスペイン広場(Plaza de Espana)。広場の中に白い細長い仮設らしき建物がある。入ってみると手作り品の市場のよう。1間×1間半の店、場所によっては1間×2間の店が100程度ある。革製品の店で次女への土産にブックカバーを購入。
 スペイン広場にはドン・キホーテ、サンチョ・パンサの銅像、作者のセルバンテスの石像がある。
昼食はイベリコ豚
 グラン・ビア通りを右折し東方向へ行くと5分ほどでホテル・エンペラドールに着く。右折してすぐ左側に三越がある。中に入るも店舗も狭くたいした物はない。イベリコ豚の生ハムを日本に送ります、と張り紙がしてあった。100gパック2個で10,500円。あまりの高さにびっくりした。
 数十m歩くと肉屋がある。ちょっと覗くとショーケースにはイベリコ豚の生ハム、ソーセージがあり、後ろの壁にはイベリコ豚のモモ肉がぶら下がっている。奥にはテーブルが何脚かあり食事も出来るようだ。
“あんなふうにして売っているのね。”なんて外へ出てから話したが、時計を見ると12時を大幅に過ぎている。
“そうだ、ここでお昼にしよう。”と話がまとまり再度店に入りテーブルのほうへ行くと、
“良くぞ戻ってきてくれました、どうぞどうぞ。”という感じで店主が迎えてくれた。
壁に貼ってある写真から、イベリコ豚の生ハム、ソーセージ3種、チーズのセットを貰う。ビールも注文すると、パンもいるかと聞くのでそれも頼む。
肉屋のショーケースとイベリコ豚の足
 イベリコ豚の生ハムはもちろんおいしい。ソーセージもおいしい。でも思ったより量が多い。奥さんが何枚も食べないので残りを全部引き受けたら、胃の中が油だらけ。うっ、苦しい。全部で32.5ユーロ。
イベリコ豚セット
トレド観光
 グラン・ビア通りをスペイン広場方面へ行き、そのまま真っ直ぐ行くとスペイン広場を過ぎてからプリンセサ通りと名前が変わる。
スペイン広場から歩いたら10分程度のところ右側にあるウサ・プリンセサ(Husa Princesa)ホテルが集合場所。タクシーで行き14:10に到着。
 ガイドの武田さんともう一組の客も来てすぐに出発。地下鉄、長距離バス(ほぼ1時間)を乗り継いで16:00頃トレド着。バスターミナルはトレドの街のすぐ北側。
 タクシーに乗り南下し少し城壁に沿って走ってから左折。橋を渡ってから川沿いにさらに南下し見晴らしのいい高台へと出る。ちょっと見物。
トレドの街を背景に
タクシーはそのまま進みトレドの街を3/4周したところでまた橋を渡りトレドの町へと入っていく。サント・トメ教会前で下車。
 エル・グレコの宗教画を見る。“グレコの特徴は細長い体(9〜10頭身)、繊細なかつはっきりとした指の描き方にあります。指を細かくはっきりと描くと手間がかかるじゃないですか。手間がかかるから高くくれと描き賃を高くしたようです。”と武田さん。
 グレコは名前から想像つくようにギリシャ人。本名は他にある。トレドに来て売れるようになっても作品へのサインはギリシャ文字でしたので、あのギリシャ人という意味のエル・グレコと呼ばれるようになったとガイドブックにある。
 次はカテードラル。ここがスペイン・カソリックの総本山、とやはり武田さん。宝物室には何個かあるイザベル女王の王冠のうちの1つと聖体顕示台がある。聖体顕示台は年に一度お神輿みたいに皆で担いで練り歩くそうだ。王冠には宝石もちりばめてある。共にきらびやか。
 マヤだかインカだか忘れたが、スペイン人がその国の王様を捕らえ部屋に閉じ込め、国民にこの部屋を埋め尽くすだけ(面積ではなく体積)の黄金を持ってきたら王様を釈放すると約束した。そんなに黄金はないと思って言ったのかもしれない。国民はあちこち駆けずり回り黄金を集め差し出したが、黄金だけ取って王様は殺してしまった。こういう黄金できらびやかに飾られているのだろう。隣国ポルトガルとは比ではない。スペインのほうがずっときらびやか。まだこの時代、富とは略奪するものだった。富は生産でも得られる、と分かるのは産業革命以降。今は地下資源(油)に金融。まあ金融も怪しくなってきたけど。
 サント・トメ教会、カテードラル共に写真撮影禁止。以前はノーフラッシュならOKだったんですけど、みんなフラッシュたくから禁止になってしまったんですよ。と武田さん。白人でも誰でもカメラを構えているのを見かけると“No Camera.”と注意している。私も知らん顔して撮るわけにはいかない。
 帰りは歩いてバスターミナルへ。何分もかからずに到着。ホテルには19:30頃到着。
昼のイベリコ豚がまだ残っている感じで夕食はパス。もう寝る。
1月5日 セゴビア
 ホテル8:00出発で昨日と同じウサ・プリンセサへ。8:00ではまだ暗い。夜が明けたなと感じられるのは9:00頃。
 ガイドさんはもう来ていて私たちだけなのですぐに出発。同じく地下鉄と長距離バス(1時間15分)を乗り継いでセゴビアへ。バス乗車中は大雨。着いたら上がっていたがそれ以降時々霧雨。
ローマ水道橋と城壁
 カテードラルは有料になっちゃったんですよ、ついこの前までは無料だったんですけど、と言いながら通り越してアルカーサル(城)へ。城内見物。この城はディズニー映画“白雪姫”の城のモデルになったところだそうだ。
 ガイドの話で印象的だったのは婆ちゃんの話。日本人の婆ちゃんがツアー旅行に参加。朝早く目が覚めたので暗かったけど散歩に出かけた。アラブ系らしい男の3人組に殴る蹴るの暴行を受け、財布、パスポートを取られたという。
 ガイドブックには首絞め強盗などの話も出ている。後ろからいきなり首を絞め気絶させて物を盗るというものだ。これではひとつ間違えば殺されてしまう。
 私も悪いやつは夜遅くに活動するから朝は大丈夫、など言って朝早くから散歩をしているがやめなければいけない。
買い物、昼食
 13:30頃からレアル・マドリッドの直営店でユニフォームを買い、スーパーでオリーブオイル、イベリコ豚の生ハム、チョコレートなどの買い物。ラベルに唐辛子の絵が入った赤いオリーブオイルがあった。1本購入。会社での昼食の野菜炒めに使ってみよう。
 糖尿病のため会社での昼食は自分で作っている。野菜が主体。それもキャベツ、玉葱、きゅうり、ほうれん草の葉物ばかり。それと豆腐などの植物タンパク。米、パンなどの炭水化物は取らない。でもこれは昼だけで朝晩は普通に食べてます。
 昼食は大吉。グラン・ビア通りを東の方へ(ホテルからだと歩いて15分位)行き、アルカラ通り(Calle de Alcala)と合流する少し手前にあるロエベ本店のひとつ裏通りにある。私は焼きそばにビールを2杯、奥さんは焼きうどんにビールを1杯。おかみは?十年前にはかなり美人だったと思われる人。
“トレドやセゴビアにはもう行かれたんですか。
日本人で、昔ガイドで今タクシーをしていて、親切に案内してくれる人がいるんですけどね。”と言っていた。29.35ユーロ。
 昨日は32.5、今日は29.35。30ユーロと考えると1ユーロ≒170円で計算すると5,000円を超えてしまう。昼飯代にしては大金だ。まあビールを飲んでいるにしても高いと思う。帰ってきてから友人に話をすると、以前にはスペインは食事代が安いほうだったんだけどな、と言っていた。スペインがユーロを導入したのと、日本円がドル以外の通貨に対して安くなっているのが響いているのだろう。
 大吉の営業時間は13:30〜16:00、20:30〜24:00。ちなみに三越の営業時間は10:00〜13:30、15:00〜20:00。昼食も夕食も遅く、会社は昼休みをたっぷりと取る。もちろん昼休みを取らない商店もある。
プラド美術館
 チケットを買ってから奥さんのリュックサックのファスナーが少し開いているのに気がついた。指摘すると、
“そういえばさっき変な気がしたのよね。歩きながら何か後ろがおかしいから振り向くと、白人の女の人が本を見ながら私の後ろにいるのよね。少ししてからまたおかしいから振り向くと、また下向いて本を見てるのよね。”
 ルーマニア人の女スリが多いとは聞いている。でもリュックには水とガイドブックしか入っていないから諦めてどこかへ行ってしまったようだ。
 ゴヤの裸のマハ、着衣のマハが並んで飾ってあった。グレコ、ルーベンスもある。とにかく広い。
フラメンコ
 20:20出発でJTBが予約してくれたコラル・デ・ラ・モレリアへ。
王宮方面だからホテルから出て道を渡りタクシーを停める。行き先を告げると“No.何とか。”と言う。
仕方がないから降りて反対側へ戻りタクシーを捕まえるもまた“No.”乗車拒否にあってしまった。
 地図を見ながら王宮を過ぎ、アルムデナ大聖堂も過ぎ橋を渡って、右側にあるはず。地図ではこの太いバイレン通りに面しているように見えるが、路地を入ったところかもしれないと思い、注意して見ているとやはりバイレン通りから路地を右に入った左側にあった。ネオンサインが出ていたからすぐにわかった。
テーブルは一番端っこ。ステージを正面に見て左側の奥。Lの字を引っ繰り返した左端。おまけに太い柱がある。頼んでもらった食事は野菜たっぷりのサラダ、スープ、メインはサーモン、デザート。ワインは赤1ボトル。
柱が邪魔
 10:00からショー。女性4人に男性3人。男性は2人がギター。1人が手拍子。女性はかわるがわる踊る。
 次に男性が1人で出てきて踊る。
 最後はおばあさんが1人で出てくる。このおばあさんがトリ。終わってからアンコールの拍手もあった。アンコールでは男性も参加。11:30修了。
1月6日 王宮へ
 日曜日には王宮が9:00にオープンするというので時間を合わせて出発する。でも休み。ガイドブックには公式行事がある場合には休みと書いてある。今日は公式行事の日なのだろう。
 ソフィア王妃芸術センターに行こうと地下鉄の階段を降りるも、奥さんが地下鉄はいやだと言い出した。地下鉄の駅を掃除する人がストライキに入って1週間経ち、階段から駅構内はゴミだらけ。それに嫌気をさしたらしい。歩いて行く。 
 王宮から東へ向いプエルタ・デル・ソルに出て、ここから南下してアトーチャ通りに出て東へと向う。エンペラドール・カルロスV世広場を右に曲がって右側にある。大通りのアトーチャ環状線に回りこみ、入り口はどこだろうかと探していると、Book Shopと書かれたガラス戸の内側にいたおじさんが顔の前で手を振っている。私が顔の前でバッテンを作ると、うんうんとうなずいている。ここも休みのようだ。
 エンペラドール・カルロスV世広場のすぐ北東にある王立植物園に入る。2ユーロ/人。この植物園のすぐ北側はプラド美術館。冬なので花は咲いていず、葉の落ちた木ばかりで面白くもなんともない。
 王立植物園の東側にあるレティロ公園(Parque del Retiro)へ行く。ここは広い。植物園の10倍以上。池ではカヌーを漕いだり足踏みボートで遊んだりしている。池の周りでは売店がオープンし始めたところ。大道芸人も準備を始めている。
昼食はパエリア
 ガイドブックに“パエリアといえばまず名前が上がる店”という書き出しでラ・バラッカが載っている。場所はロエベ本店の裏、大吉の隣の隣。この通りには他にも“炉端”、“花なんとか”というレストランもある。ラ・バラッカの昼の営業時間は13:00〜16:00。5分ほど前に着くがもう2組の客が待っている。(日本人ではない)
 13:00ピタリに照明がつき、予約なしでもテーブルに案内してくれた。メニューに日本語あり。座ったあとからも何組かの予約客が来る。
 注文したのは当然パエリア。色々ある中でシーフードパエリア。ビール、コーヒー。
 おいしいんだけどご飯に芯がある感じ。日本人はご飯に関しては、柔らかいすぎるだの、ちょっと硬いかななどと非常にうるさく芯のあるご飯など論外だが、こちらの人の米に対する感覚は日本人とは全然違うのだと思う。当然オリーブ油など入っていて腹持ちはいい。合計54.65ユーロ。消費税7%が付いて58.48ユーロ支払う。
小分けしてもらったパエリア
カジノ-1
 カジノ・グラン・マドリッドの住所はAutovia A6(Madrid-La-Coruna)KM.29 Torrelodones,Madrid,Madrid。高速道路A6に面していてマドリッドのどこか中心部から29km離れているというのが住所から想像できる。Madrid,Madridは千葉県千葉市みたいなものだろうか。タクシーで30分ほど、40ユーロ。
 奥さんは食べすぎたと言ってホテルで留守番。もっとも最初から行く気はないんだけど。 
 タクシーを降りて階段を上がると左側にクロークと受付。受付で入場料3ユーロ取られるはずだが、ホテルでカジノの営業開始の時間を聞いたときにカジノのパンフレットに判を押しこれを持って行けと言う。このパンフレットのおかげで入場料は無料になった。クロークの反対側に入り口がありセキュリティーがいる。受付でも提示したパスポートがまた必要。
 入り口を入ってから階段を降りる。降りきった正面の壁一面に大きなタペストリーが飾ってある。白、グレー、銀糸、金糸で織り上げたもの。宗教画ではあるが立派なものだった。
 階段降りて左右に分かれる。右側はスロットとテーブルゲーム。ブラックジャックは5ユーロからのテーブルもある。ルーレットはアメリカン・ルーレットと名づけている人手でチップを集める小型のルーレット。
 左側にはスロットはない。ブラックジャックは10ユーロから。ルーレットはフレンチ・ルーレットと呼んで熊手でチップを集めるタイプ。天井は黒に小さい電球を散りばめ夜空をイメージか。こちらのほうが高級そう。
 当然右側の部屋に入り、ミニマム5ユーロのテーブルに座る。中国人らしき人が自分の場所と他の人の場所にバラバラと賭けている。大事なお金を人任せにしていいんだろうかと思う。負けてばかりで100ユーロ札を6回ほど交換していた。21:00頃まで遊んで100ユーロの負け。
 パエリアがまだ残っていて夕食はパス。奥さんはもう寝ていた。
1月7日 ソフィア王妃芸術センター
 王宮は今日も休み。15〜16世紀のタペストリーが沢山あるというのに残念。一昨日並んでおけばよかった。
 ソフィア芸術センターには今日はタクシーで行く。また大通り側に行き入り口を探していると、通行人が入り口は反対側だと教えてくれた。石造りの古い建物にモダンなシースルーのエレベーターが2機付いている。こちらが入り口だったんだ。昨日も営業していたかもしれない。
 ピカソ、ダリ、ミロのオンパレード。ピカソのデッサンでは牡牛の頭を持つ人が女性にのしかかっている構図が複数見受けられた。ピカソは性的にも屈折していたんじゃないか。ここにある絵を見ていると、まともな人は芸術家にはなれない、と思う。でもプラド美術館より見ごたえはある。
ここも撮影禁止。
昼食はどん底
 スペインは革製品が有名。ここ数年靴を買っていないので自分用に1足と、カンペール(Camper)へ行く。大混雑。贈り物の日は昨日で終わったのにものすごい人。地下が男性用。売り子2人で対応しているからなかなか番が回ってこない。カジュアルシューズしかなかったけれど無事1足購入できる。
 それからどん底へ。こちらはプエルタ・デル・ソルからサン・へロニモ通りをプラド美術館の方(東の方)へ行き、カナレハス広場を過ぎ1本目の路地を右に入った左側。私はかき揚げうどん、奥さんは焼きそば、ビールを1本ずつ。うどんは乾麺だった。
“大吉のほうが味はよかったね。”と奥さん。
何かデザートはどうですか、というので抹茶アイスを貰う。合計税込みで30ユーロ。何回も言うけどこれで5,000円。円よもっと強くなってくれ。
 男の人が(現地人と思われる)小学校低学年くらいの女の子を連れて入ってきた。女の子はサーモンの刺身。男性は握りずしの盛り合わせを食べている。共に箸を使って醤油をつけて。もうこういう光景は珍しくないけど小さい女の子が上手に食べているから。
カジノ―2
 ホテルで昼寝をして目が覚めたら19:00。それから出動。
 マドリッドのカジノはずっと1軒だけだったが最近もう1軒出来た模様。グーグルの地図で見るとマドリッド中心部からはかなり南のほう。40km以上はありそう。行ったのは当然昨日と同じグラン・マドリッド。今日は行ったり来たりで2時間ほど遊んでも元。客は結構入っている。
 帰りにクロークのところで毛皮のコートを出してもらった婆さんのチップの出し方が堂に入っていた。コインの投げ方がいいんだよね。年季を積まないとああいう投げ方は出来ない。
 夕食はカジノ内で食したビール1杯にチップス1皿。
1月8日 バルセロナへ
 JTBマドリッド支店で取ってもらった飛行機は11:30発で12:45着。料金は50ユーロ。ガイドの武田さんの話では“そりゃまたずいぶんと安いですね。”との事だ。
 タクシーに住所を書いた紙を見せながらホテル・バルシノへ行ってもらう。14:00頃着。バルシノは王の広場の前の大通りのライエタナ通り(Via Laietana)から王の広場の2本南側の路地を西に入った左側にある。ホテルも小さく部屋も狭い。3.5×6m位か。他にバスルーム。床は部屋までも大理石。天井は白に近いクリーム系。壁は薄いブルーグレー系。共にペンキ塗り。これでも4つ星。ガイドブックにはGran Hotel Barcinoと書いてあった。部屋は道路に面していてうるさい。路地でも結構うるさいものだ。
市内観光
 王の広場の1軒おいて西側にはカテードラル。その北側は大きなノバ広場で広場の東端はライエタナ通り。
 広場からライエタナ通りを渡ったところに市内観光のバス停留所がある。停留所の前のイタリアンでパスタとピザで昼食を摂り、それからバスに乗り込む。1日券は20ユーロ/人。パンフレット、イヤフォン、各所入場券の割引券をくれる。イヤフォンは8ヶ国語位に対応している。もちろん日本語もある。割引券は数十箇所の観光施設の割引券の束になっている。行った観光場所の部分をちぎって差し出せば5〜10%の割引になる。
 何回かやっているうちにもうめんどくさくなり、チケット売り場で束の表紙を見せ“うん。”とうなずけば束のまま差出し、係員に所定の部分をめくってちぎってもらっていた。小額ずつではあるが結構役に立った。
 ガウディの作ったカサ・バトリョ(Casa Batllo)、カサ・ミラ(Casa Mila)やカタルーニャ美術館、スペイン村の前を通り、ミロ美術館があったので奥さんの希望により下車する。相変わらずわけの分からない絵ばかり。
 モンジュイックの丘はすぐそこ。歩いて行く。バスの解説ではモンは墓、ジュイックはユダヤ人。ユダヤ人の墓が沢山あったところだそうだ。ケーブルカーに乗り頂上へ。ここからはバルセロナの街を一望できる。
 市内観光バスには2日券もある。26ユーロ/人だ。これを買ってこまめに乗り降りして観光すれば一番よさそう。私たちの乗ったのはブルーラインで街の中央部を回る。他にもレッドラインが街の北部のサグラダ・ファミリヤ(Sagrada Familia)、グエル公園(Park Guell)などを回り、グリーンラインは南東部の海岸沿いを回る。どのラインにも自由に乗れる。私たちは1日券を買ってしまったので明日また40ユーロ出してバスに乗るわけにはいかない。タクシーのほうが安くつくだろうから。
カジノ-3
 19:00より着替えてカジノへ。カジノはオリンピック港に建つホテル アーツ・バルセロナにある。タクシーで5分ほど、5ユーロ。
カジノ・バルセロナの入り口(たぶん裏口)
 アーツ・バルセロナに泊まればいいんだろうけど、宿泊費が500ユーロ/泊もする。バルシノは3泊で61,200円。
 ここでも自分で賭けないで人に乗ってくる人がいる。隣に座った中国人らしき青年は自分の場所に賭けないで私に乗ってきた。
 ディーラーの札が2、私の2枚の合計が13。私の選択はヒット。これに文句を付けてきた。ディーラーの札が7未満の場合はステイ(カードを引かない)するのが一般的なのだが、2の場合は小さすぎてディーラーはなかなか21オーバーしてくれない。嫌なら自分のところに賭けて自分で選択しろ、と言ってやった。この青年はしばらくしていなくなった。
 それからがついてきた。というよりディーラーがつかなくなってきた。こちらが21オーバーしなければ、ディーラーが21オーバーばかりしてどんどんポーカーチップが貯まる。100ユーロが500ユーロになった。ディーラーが替わって手持ちが400ユーロになったところで終わりにする。
 タクシーに乗り“オテル バルシノ”と言っても場所を知らない。マドリッドではどこから乗っても“オテル エンペラドール”と言うとすぐにスタートしたが。これは困った。着替えたとき住所を書いてある紙を持ってこなかった。てっきりタクシーが知っているものと信じ込んでいた。
 部屋のカードキーに書いてないか見るとグループ名(バルシノは何とかグループの一員)しか書いてない。ガイドブックには旧市街の内のゴシック地区と書いてあったし、王の広場のすぐそばだから、“Gothic Area”と叫んだり“King's Square”と叫んだりしたが分かっていないようだ。とにかく“Go!”来たように行けば帰れるんだから。
 海岸通りを西に行きどこかで右に曲がればホテル方面へ行くはずだ。海岸通りは大きな通りで道の真ん中は公園。西行き、東行きが一方通行のようになっている。これが曲者であった。右に曲がるところの道路際に見覚えのあるモニュメントが建っている。“ここを真っ直ぐ。”と言ったが、車は右に曲がる車線に入ってしまっていて真っ直ぐには行けない。そのまま右に曲がりUターンできるところを探しているうちに、見覚えのある市内観光バスの停留所があった。運転手の感のほうがあっていたのだ。
夕食
バルシノの前にお店があり冷蔵ケースに水が入っているのが見える。水を2本買い横のショーケースを見ると、サラダや色々な野菜を調理したものが並んでいる。ベジタブルショップでパンを焼くから好きなものを挟んでいけ、と言う。2つ購入。
 部屋に戻ると予想通り奥さんはベッドで横になっていた。ベジタブルパンを買ってきたけどと言うと、ビールを飲んでせんべいを食べたからいらないと言う。1人のときはせんべいなど買わないのだが今回はせんべいが好きな奥さんがついてくるので特別に購入。
1月9日 サグラダ・ファミリア観光
 ガイドブックによると、サグラダ・ファミリアは貧しい宗教団体サン・ホセ協会のための教会として1882年着工。最初の建築家が1年で辞任。その後をガウディが引き受ける。当初は平凡な教会だったがガウディがプランを練り直し独創的な教会堂となっていった。完成は100年後か200年後か分からない。
 入場するとすぐ右側にエレベーターがある。上まで行き1人分の巾の回り階段を降りてくる。あちこちで工事中。工事中の建物でこんなに観光客が来るのも珍しい。普通だったらその前に危険だからといって中に入れてくれないよね。
サグラダ・ファミリア全景
いたる所で工事中
グエル公園観光
 次に行ったのはグエル公園。グエルはガウディの最大のスポンサー。バルセロナの街を見下ろす北東部の小高い丘に60戸の住宅を建ててイギリス風の庭園住宅にする計画だったが2個しか売れずに計画は失敗。後にバルセロナ市に寄贈され公園となった。
 ガウディの特徴は屋根でも壁でも直線が少ないこと。これは金がかかるよね。売れた1戸の屋根も波打っている。ここにタイルを細かく割って貼り付けてある。公園のベンチもそう。Rの背もたれに破砕したタイルを貼り付けてある。住宅内部の椅子、飾り棚などにも独特のものがある。
売れた1戸。左端は公園のベンチ。
昼食
 ガウディ作の集合住宅2軒、カサ・バトリョ、カサ・ミラを外部から観光。途中ロエベの支店があったので入る。奥さんが自分用の財布が欲しいと見るも、270ユーロから370ユーロ。高くて買うのをあきらめた。あとでホテルそばの路地の名も無き小さい店で27ユーロの財布を買っていた。娘のお土産にロエベは買えても自分用には買えないものだ。
 JTBマドリッド支店で貰ったガイド冊子に出ていた和食レストラン“山鳥”へ行く。途中UDONと書いたヌードル専門店もあった。キムチ焼き飯と寿司盛り合わせを頼む。キムチ焼き飯は釜飯で味は、油分が多かったが、よかった。寿司盛り合わせはいまいち。
 ホテルで昼寝後近辺の散歩。カテードラルを始めゴシック地区の旧市街を散歩。カテードラルのマリアはブラックマリア。旧市街は迷路のよう。ガイドブックに出ている修道院の菓子やチーズの直売店のカエルンをようやく見つけるも休みであった。チョコレート屋さんのファルガスは開いていた。
 ホテルから歩いて5分ほどのピカソ美術館は休み。
 天気は曇り時々晴れ。気温は15℃程に上がっている。しのぎやすい。曇りが多いが傘を持って出たのはセゴビアに行ったときだけ。
迷路のような旧市街
カジノ―4
 17:00よりカジノへ。昨日と違うテーブルへ行くも100ユーロの損。同じテーブルへ移動する。しばらく遊んでいると酔っ払いが来て遊び始めた。これでディーラーはすっかりペースを乱し、どんどん21オーバーする。このテーブルでは100ユーロが875ユーロになった。今日は675の勝ち。
 私は最後の椅子に座っていたが最初の椅子に座っている人はマキシマムの500ユーロをどんどん賭けていたから儲けもものすごいものだっただろう。私は多いときで40ユーロ。それでも675勝てたのだから。
 カジノには色々な人が来る。今日印象的だったのは、私の隣に座った女性が自分の所を空き家にして両隣に乗ってきている。他の人がその空き家に賭けようとすると“No.”と大きな声で拒絶する。何かの縁起を担いでいるのだろうか。
 兄弟で来ているらしい弟は、負けては兄からクレジットカードを借り、1,000ユーロずつ仕入れてくる。
 今日のタクシー運転手もオテル・バルシノを知らなかった。でも今日はホテルのレセプションからホテルの名刺を貰ってきていて問題なく到着。
1月10日 海洋博物館、コロンブスの塔観光
 ホテル前の路地を西方向へ行くと5〜6分でランブラス通り(La Rambla)にぶつかる。ランブラス通りは真ん中にかなり巾の広い歩道を持ち(この歩道にはキオスクなどの店舗もある)、両側がそれぞれ2車線の一方通行の車道になっている。バルセロナを代表する通りだろう。ランブラス通りに出て左折して最初の路地を右折すると左側にグエル邸があるはず。これも世界遺産だが工事中で入れなかった。
コロンブスの塔
 ランブラス通りをさらに南下して10分も歩かないうちにコロンブスの塔の前に出る。その手前右側が海洋博物館。海岸沿いの散歩で時間調整してから海洋博物館へ。
 これは14世紀に造られた王立造船所の跡を利用している。実物大の奴隷がこぐ船が展示されている。1571年のレバントの海戦でトルコ艦隊を撃破した船とガイドブックに書いてある。その他色々な船の模型、当時の地図も飾ってある。地図には地中海辺りはかなり細かく正確に書いてあるが、アジア地域となるとあやふやになってくる。いたし方のないことではある。
 コロンブスの塔に登ってみる。この細い柱にエレベーターが入っている。2人乗り(オペレーターは別)。階段は無い。海側ライオン像の横に地下に降りる階段があり、そこからエレベーターが発着する。オペレーターはダスティン・ホフマンそっくり。背の低さといい、大きな鼻と言いほんとにそっくり。エレベーターを降りてから奥さんと顔を見合わせて、そっくりだったねえと同時に言った。降りたくなったらドアー横のボタンを押す。1回で十分と書いてあった。 
 海のランブラス(Rambla de Mar)という板張りの橋を渡ってショッピングセンターの横を通り水族館へ。今流行のトンネルもある。
 昼食はホテルのそばのレストランでパエリアと野菜焼き。野菜焼きは人参以外のトマト、きゅうり、とうもろこし、アスパラガス、赤ピーマン、マッシュルームはおいしかった。
 昼寝後はガイドブックから市内北西部にあるグエル別邸をタクシーで目指す。
運転手がここだと言ったのは隣のぺドラルベス宮殿(Palau Reial de Pedralbes)。ここはグエル公爵の邸宅を1924年に王宮として再現。現在は陶器美術館、装飾美術館になっている。陶器美術館にはピカソやミロの作品もあるというのでこちらに入る。出口近くに数点ずつあった。
ピカソの壷
 グエル別邸はというと、よくガイドブックを読むと、グエルの週末の邸宅だったところでかつては広大な庭園に囲まれていたがその邸宅は現存しない。塀や門などがぺドラルベス宮殿の隣のカタルーニャ工科大学の中に残っている。と書いてあった。
カジノ―5
 さあ最後のカジノといっても行ったり来たり。増えもしなければ減りもしない。ディーラーが替わって今まで取られていた女性。何とかこの人から取って帰ろうと思い100ユーロを賭ける。
 1回、2回と引き分け。3回目私の手札は13。ヒットすると7が来て合計20。彼女の札は8。これで勝っただろうと思ったが、彼女の2枚目は5。合計13。もう一枚彼女は引かなければならない。私は安心していたが、引いたのは8。合計21だ。負けてしまった。
 やはり帰ろう。今日はこの100ユーロの負け。
最後の晩餐は一休
 ホテルには20:00頃に着く。奥さんとピカソ美術館に行く途中にあった日本料理屋の一休に行く。間口1間半で奥行きも4間位の小さな店舗。カウンター3脚。2人掛けのテーブル2卓。4人掛けも2卓。日本人青年が迎えてくれた。
 まずワインと刺身盛り合わせを頼む。待っている間にも客は来る。現地の人ばかり3組来てすぐに店はいっぱい。刺身盛り合わせを見て驚いた。マグロ、サーモン、しめ鯖、タイ。マグロの刺身は厚さ5mm、巾10mm、長さ30mm。これが3枚。サーモンも小さいもの3枚。しめ鯖にいたっては2枚。タイは2枚がくるくる丸めて立ててあった。こんな小さな刺身は初めて見た。さっきの日本人青年が作ったもよう。写真を撮っておけばよかったけれど、帰りの荷造りをしてしまいカメラもしまってしまった。
 奥さんと顔を見合わせて、これではガイドブックに載せてもらえないね。握りとかはやめてうどんにしよう。うどんには薄く切ったナルト巻き、天カス、コーン、細切りねぎが入っている。高速道路の立ち食いうどんと同じだねと言うと、奥さんは向うの方がましだわと言う。
 刺身盛り合わせ7ユーロ、ワイン500ccで3.2ユーロ、うどん2杯で10ユーロ。これに消費税が7%プラス。
 一休の女将らしいスペイン人のおばさんが流暢な日本語でここらも危ないから気を付けて帰ってくださいと言う。どのように気を付ければいいんだ、襲われたら抵抗しないようにとガイドブックに書いてあるけど。
 あまりお金を持ち歩かない。パスポートも持って行かない。食事に行くときは50ユーロ位かなと思ったら100ユーロ持っていく。襲われたらおとなしく有り金全部持っていってもらう。この程度しか考えが浮かばない。でも私の場合はカジノではパスポートは必要だし、軍資金だって必要だ。この場合は往復タクシー利用ということになるだろう。
平成20年 スペイン旅行日程表
1月3日(木)   成田 13:05 ロンドン 16:20 BA8
ロンドン 18:50 マドリッド 22:10 BA7057
ホテル・エンペラドール 5泊 Gran Via 53 Madrid Spain

1月8日(火)マドリッド 11:30バルセロナ 12:45 JK438
ホテル・バルシノ 3泊 C.de Jaume 16 Barcelona Spain

1月11日(金)バルセロナ 9:00ロンドン 10:15 BA7076
ロンドン 14:35 成田 11:05 BA7
第43報終わり
ワールドガイドより拝借

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