オーストラリア タウンズビル、ケアンズ

2003年1月3日~1月10日  

マイレージ
 日航のマイレージが40,000マイル貯まる。2002年中に使わないと失効してしまう部分がある。お金を払うときはエコノミー、只のときはビジネスでというポリシーを持っている私は、フィリピンのマニラで3泊、セブで3泊と予定を立てるが、マニラの爆弾テロのおかげでフィリピン行きは流れてしまう。40,000マイルで行ける日航のビジネス渡航先はあと韓国、マカオがあるが、韓国は寒くマカオはごちゃごちゃで行く気がしない。
 友人が14,5年前半年ほど英語留学していたオーストラリアのタウンズビルが良いよと言っていたのを思い出し、タウンズビルに行くことを決める。エコノミーしか乗れないが仕方ない。
 成田-ケアンズは日航の只券。ケアンズ-タウンズビルはカンタスが飛ばしているがレンタカーにする。インターネットで見るとハーツよりエイビスの方が安いのでエイビスに予約を入れる。
 宿はeトラベル(JALパックのインターネット部門)で調べると、タウンズビルのジュピターズ・ホテル&カジノが¥12,000/日、ケアンズのリッジズが¥10,400/日。タウンズビル5泊、ケアンズ1泊で申し込む。
 タウンズビルはケアンズの南350km。国道1号線を下っていけば良い。人口は本や記事によって様々だが9万人~15万人。タウンズビル市そのものが9万人、周辺も含めたタウンズビル地区の人口が15万人と考えればよさそう。クイーンズランド州の州都はブリスベーンだが、地元の人は北クイーンズランドの州都はタウンズビルだと思っているよう。
 日本との関係は、オーストラリアで初めて日本の領事館が置かれたのがタウンズビル。今年のラグビーワールドカップはオーストラリアで開催されるが、ジャパンの4試合のうち3試合はタウンズビルのディリーファーマーズ・スタジアムで行われる。
1月4日(土) ケアンズからタウンズビルへ
 インターネットで見たときにハーツより安いのでエイビスにするが、車はカローラ。(パースでハーツから借りた車はカムリ。)オートマチック、エアコン付きだがオートクルーズは付いていない。一人旅だから大きさは充分と言えるが、広い国を運転するときにはオートクルーズがあると便利。セットしてしまえばスピードの出し過ぎということもない。
 借りるときにエイビスのお姉さんはケアンズ周辺の地図を出し、ケアンズの北にあるポートダグラスの上あたりで線を引きその上側に×印を書く。これより北には行くな、雨季で道路が水没していると言う。タウンズビルに行くのだと言うとタウンズビル市内の地図もくれる。
 5:30ケアンズ空港出発。半分ほど行くと道路脇にMurray Falls 20⇒と書いた看板があるのに気付く。右にある横道を入り20km行くとマレイ滝があるという看板だ。今までも数箇所の滝の表示が出ていたが、半分ほど来てようやく余裕が出来、寄ってみようという気になる。
 途中全然車とすれ違わないので人がいるのかなと思うが、着いたところはキャンプ場になっていて10台近い車の人がキャンプしている。運転している時はエアコンがあるからまだいいけど、降りるとさすがに暑い。
冬支度のまま上着、セーターを脱いだだけだから。もう大変。車の陰に隠れて夏物に着替える。
 アボリジニのおばさんがハーイと声をかけてくれる。娘らしい人と孫らしい男の子と3人でテントを張っている。滝を見に来たと言うと、すぐ横の細い道を指差し登っていけと言う。
アボリジニの家族
また水を持っているかと聞くから、ないと言うと、ペットボトルの水に蛇口の水を足し私にくれる。
 このキャンプ場には水の出る蛇口とかまどが所々にある。皆そのそばにテントを張っている。水は地下水と思うが正真正銘のミネラルウォーターだ。
 細い道を10分も歩くと滝の上に出る。木で簡単な展望台を作ってある。滝の落差は20m程か。それほど高くはない。来た道を戻っていくと、今度はコーヒーとクッキーをご馳走してくれる。
 色々話をするが娘さんの「ケアンズは嫌いだ。雨が降るから。」というのが印象的だった。そういえばケアンズのそばには熱帯雨林というのがある。
 今日は良く晴れている。今は雨季のはずではと聞くと、おばさんは「雨は降らず、ドライ、ドライ、ドライ」だと言う。教育関係の仕事をしていて4泊のキャンプだそうだ。
 オーストラリア最大の落差を誇るワラマン・フォールズ(Wallaman Falls)はインガム(Ingham)の街で国道1号線から離れ、かなり奥に入りそうなので行くのは帰り道にしよう。山ははるか彼方に見える。
 インガムの街を過ぎ25km程行くとJourama Fallsの標識が見える。国道から6kmと近い。入って行くとキャンプ場があり(ここには誰もいない)、掲示板がある。もっと奥に滝見物用の駐車場がありそこから滝まではいくらもないように見える。
 歩いていく。細い道、石ころだらけの道らしき所、チェーンを渡してあるせせらぎ、そしてまた細いつづら折りの山道を登り、ようやくLook Out(展望台)に到着。いやー大変だった。30分程のトレッキングでくたびれてしまう。
Jourama Falls
 苦労してようやく到着するのだが、水量が少なく滝としての景観は落ちてしまっている。水量があれば落差もあるのでマレイ・フォールズよりずっと良い景色だろう。
 タウンズビルのジュピターズ・ホテル&カジノには14:00着。
夕食 The Pier
 お昼は道路脇の店で買ったバナナ4,5本で済ませているのでおなかが空き、ちょっと早いけどホテル前のシーフードレストラン ザ・ピアーに入る。18:00前。予約なしだとカウンター席と言われるが、マネージャーの計らいでテーブル席に案内される。このレストランはマリーナの中に突き出している。長方形だが四辺のうち短辺一辺が道路に面しているが、あと三辺は海に面している。北側は海を挟んでカジノのホテル、南側には少しの海を挟んでフラット。
ザ・ピアー
 オイスター(生)1ダース。海老のボイル、ガーリック味。ワイン2杯。それにパンを少々。$50。
 南側フラットは3階建て。高層建築物はホテルくらいしかない。
この3階の一室にFor Leaseの看板が出ている。ウェイトレスにいくらするのか聞いてみる。マネージャーと話してきて四百何十ドルとか言う。500に70倍(1AU$は70円弱)すると¥35,000。安すぎる、おかしいな、週家賃かもしれない。さらに4倍して¥140,000。こんなものか。
ウェイトレスが紙に書いて持ってきてくれる。$475.00per week。
フラット名と不動産屋の電話番号も書いてある。間取りとか、家具付かなど聞きたいことはあるのだが、私の英語力を考えると電話をする気になれない。そして引退するのはまだ8年も先のことだ。でも海に面していて繁華街にも近い、何よりカジノに歩いて2~3分だ。引退後の有力な避寒地候補だ。
カジノ-1
 ホテルロビー入ってすぐ右に曲がるとカジノ。思ったより広い。ブラックジャックが7台、ポーカー1台。これがひとかたまり。喫煙テーブルを挟んでルーレット2台、ビッグホイール1台、大小1台。周りにはレストラン、バー、トイレ、キノ、スポーツベット、両替所そして300台程のスロットマシーン。VIPルームもあるが詳細は不明。
 ブラックジャックはミニマム$5と$25の2台がオープンしている。$5は満員、$25のテーブルではご婦人2人が真剣な面持ちでプレーしている。ホテル入ってカジノと反対側にATMが置いてある。ご婦人の1人はブラックジャックのテーブルとATMとを行ったり来たりしている。
 チェックインした時にホテル受付でウェルカムドリンクの券を3枚くれる。1枚はカジノのバーのもの。バーへ行きチケットを差し出し、ホワイトワイン プリーズと言うと、これは2杯目が只になるチケットだと言って$3.85請求される。仕方なしに支払うと1杯のグラスワインと券をくれる。こちらが正真正銘の只券のよう。
ワインを飲みながらルーレットをやってみる。でもうまくいかずに$200負けてしまう。ようやく$5のテーブルに空きがでたので座り、$100をチップに交換して始める。しばらくすると日本人カップルが来る。北海道から来てやはりレンタカーで廻っていると言う。
タウンズビルには南北に走る国道1号線の他に、西のアウトバックに向かう道もあるので、オーストラリアを周遊する人たちはここで1泊することが多いよう。
 アメリカの世界最大のカジノ、フォックスウッズの話をすると旦那の方は「俺も行ってみようかな。」と言う。2時間程遊んで数百ドル儲けて帰っていく。
 タウンズビルで日本人に会ったのはこの時だけ。でもインターネットで見るとタウンズビルの英語学校の生徒の3割は日本人だし、街にはタウンズビル日本人医療サービスという看板も出ている。会わないだけで結構いるはずだ。22:00頃終わりにするが手持ちは$200。今日は$100の負け。
1月5日(日) 市内観光
 ザ・ストランドをゆっくり走る。ザ・ストランドはマリーナの横から東西に伸びる1.5km程の海岸沿いの道。北側は道路を挟んで海。高級住宅街だ。フラットも結構ある。南側は道路数本はさんでキャッスル・ヒル。頂上まで車で行ける。キャッスル・ヒルそのものは赤い岩の禿山に木がちょぼちょぼでお世辞にもきれいとは言えない。
ザ・ストランドのフラット
キャッスル・ヒルからのタウンズビル
 郊外のモールに行くが日曜日のため休み。
 市内に戻ってきて水族館、IMAXシアターへ行く。同じ建物にあって共通券を売っている。$27.6。水族館は当然ながらシドニーの方が大きく、飼っている鮫もシドニーの方が大きい。IMAXは中米ココス島周辺の海を題材にしてThe Island of Sharksを上映している。でもやはりタウンズビルだからグレイトバリアリーフを題材にして欲しい。スクリーンは1/4球型(真上から正面まで)。迫力のある映像だが椅子にもたれて上を見ているうちにうとうとしてしまう。
 昼食は久しぶりのシーフード・ヌードルスープ。$9.3。¥700位だから日本と大差ない。
 昼寝をと思い部屋に戻るが、よく寝ているせいか寝られず、プール横のジャグジーへ行ったりカジノへ行ったり。昨日からの持ち越しのチップ$200は$325になる。
夕食も中華
 昼の中華の斜め前にもう少し高級そうな中華がある。名前はダイナスティー。こちらへ行ってみる。オイスターは1種類のみ。オイスター・ウィズ・ブラックビーンソースというもの。火を通しているが半生でピリ辛の黒いソースがかかっていておいしい。出てきたのは半ダースだが1ダース頼めばよかった。これは$10ちょっと。シーフード焼きそばは$20.5。ワイン3杯で計$53。オーストラリアの消費税は内税だが10%近い。
 店内には10以上のテーブルがあるがウェイターはここの主人らしき人1人。やせ気味。先客は6人。私の後カップルが入ってきて、もうてんてこ舞い。駈けずり廻っている。料理が遅れ気味なので私のワインは3杯になってしまった。
 あとから肉付きのいい女性が来てレジに座る。奥さんか。やせたのと肉付きがいいのと対比がおかしい。
カジノ-2
 夕食後22:00頃までカジノ。持っていたチップは全てなくなり今日は$200の負け。
 ここのブラックジャックには色々なおまけがある。本来の賭け金を置く場所のすぐ上に更に賭け金を置く場所がある。ここにはお金を置いても置かなくてもどちらでも良い。置いた場合にはおまけのプレーに参加することになる。
おまけその1。パーフェクトペアー
 配られた2枚のカードが同じ数字だと配当がある。色違いの同数だと5倍、同じ色だと10倍、同じ型(例えばハート同士)だと30倍になる。ここでの賭け金の制限は$1~$25。
おまけその2。ブラックジャック
 配られた2枚のカードがブラックジャック(Aと10札または絵札)だと配当がある。型は関係ない。ブラックジャックの場合通常の賭け金も1.5倍になるが更におまけが付く。ディーラーの差し出す大きなボタンを適当に押すと倍率が表示される。5倍から15倍まで。
おまけその3。セブン
 配られた1枚目のカードが7なら3倍の配当。2枚目も7なら色、型によって異なるが高配当。更に3枚目も7ならもっと高配当。1枚目が7でなければ2枚目が7でも配当なし。
 これらのおまけを併用しているテーブルはない。どれかに限定される。当たると楽しいものだが、ブラックジャック本来のプレーに支障が出るような気がする。次のカードを引くべきか引かざるべきか。
新聞
 日曜日の新聞は色々な広告が出ていて楽しいものだが、ノースクイーンズランド版となっているのに広告の全てはブリスベーン。タウンズビルの不動産の広告を楽しみにしていたのだが。
" 1月6日(月) ワンデイ・トリップ"
 グレイトバリアリーフ1日ツアーに参加。$109。3時間かけて陸も島も何も見えないところに行く。でも海の中の珊瑚礁には名前が付いている。John Brewer Reef。酔い止めの薬を配っているので貰って飲むが酔ってしまう。昨日申し込むときに、明日は波が荒そうだが船酔いは大丈夫か聞くから、Maybe I’ll be OK.
(このツアーは毎日ではなく月、水、土催行なので今日行っておきたかった。)数年前ケアンズからグリーン島へ行ったときには多少気分が悪くなった程度だったが、今回は完璧にアウト。ビニール袋を離せなくなってしまう。
海から見たキャッスル・ヒルとジュピターズ・ホテル&カジノ(ホテル左側の建物はエンターテイメント・センターでプロバスケットチーム タウンズビル・クロコダイルズの本拠地)
 海の上にも3時間程。スキューバダイビング、シュノーケルと皆色々やるが、私はグラス・ボトム・ボートに乗るだけ。海の透明度はいまひとつ。日本で水中カメラを買って持ってきたが活躍の場はなかった。水中カメラは船の乗り場、船の中でも売っている。
 ウェットスーツを着けたあんちゃんが酔ってゲーゲーやっている。でもめげずに海に飛び込んでいく。皆結構荒い海の中に入っている。船の周りを自由に浮かんだり、潜ったりしている。
ボート付属のフロートから海へ
 ホテルで紅茶を飲みながら休憩。しばらくすると落ち着いた感じがするので、軽く夕食をと外に出るがとたんに吐き気を催す。部屋へ逆戻り。20:00から寝る。カジノも休み。
1月7日 チャーターズタワー(Charters Towers)
 朝30分ほど弱い雨。ここタウンズビルはめったに雨は降らず、年間300日は晴れといわれている所。雨季のせいか少し雨が降る。
 タウンズビルの南西100kmちょっとの所にあるチャーターズタワーに向かう。街を出るとすぐにマウント・スチュアート・ルックアウト(Mt.Stuart Look Out)があるので行く。通る車はないがマウンテンバイクに乗る高校生らしき若者2人、30代と思しき男性1人を追い抜く。頂上に鉄塔がありその周りを柵で囲ってある。柵の外側が遊歩道でLook Outになっている。遊歩道は舗装されている所と岩のままの所とあるが、ぐるっと1周していて360°見渡せる。ホテルの部屋からキャッスル・ヒル越しに見える、鉄塔のある山がこのスチュアート山だ。
 チャーターズタワーは1,800年代後半にゴールドラッシュで賑わった街というが今は何もなし。それでもiはあり、行くとパンフレットをくれる。街の地図を貰い、メインストリートを歩き、Paper Shop(本や新聞、カレンダー等紙製品を売っている店の名前)で北クイーンズランドの地図を買い、バフェランチを食べ、街はずれのRotary Look Outに行き、戻る。
 帰り道遠くでかなりの幅で白い薄い煙が上がっている。水煙だとするとすごい大きな滝があるということになるが、そういった物はなく多分山火事の煙だろう。
山火事の跡は至る所にある。
 道路では結構動物の死骸を見かける。犬よりちょっと大きい程度だからワラビーか。馬が道端で草を食べている。柵から出て来てしまったらしい。(馬、牛の放牧は多い。)100km/hで走っているから馬や牛にぶつかったらこちらも死んでしまう。
 帰り道ショッピングセンターにも寄ってみる。物は豊富にある。食料品売り場には長ネギ、白菜もある。ジャガイモ、玉葱は量り売り。魚の切り身はあるが刺身はない。オイスターは殻付きで売っているので生食用だろう。1ダース$10。
ホットスパ
 ホテルのプールの横にジャグジーがある。ホットスパと銘打ち水温は体温より少し高く設定してある。径3m程。私1人しかいないからこれで充分。ボタンを押すと10分間強いエアーが出て来る。3回。
 夕食にはまだ早いのでカジノへ行く。いきなりパーフェクトペアー。同マークなので30倍。$5が$150になる。しかしこの後全然来ず。
Tim’s surf ‘n’ turf
 JTBのガイドブックに出ているティムズ・サーフ‘ン’ターフに行く。この’n’はあちこちで見かける。どうもandの略らしい。
 タウンズビルの繁華街フリンダースモールの東側ロス川沿いにある。私の座ったテーブルは川のすぐ横、ビーチパラソルだけのオープンエアー。
 まずレジに行きメニューカードを貰い、食べたいものにチェックする。代金を支払い、予約番号札を貰う。しばらく待って番号を呼ばれたら料理を取りに行くというシステムだ。よく分からないままオイスターの適当な所にチェック、オージービーフも食べようとビーフの所にもチェック。ザ・ピアーの時には量が足りなくて後からパンを追加したので、ガーリックブレッドにもチェック。パンはレジのお姉さんが焼いているのでその場でくれる。
 メニューカードを貰って、日本に帰ってきてから辞書で調べて見る。チェックを入れたビーフのYearling Beef Schnitzelは1歳牛のカツレツ。Oysters KilpatrickのKilpatrickは南北戦争の北軍の将校と出ていて何のことだかさっぱり分からない。
 ビールを飲み、パンを食べ待っているとようやく番が来る。渡されたビーフの大きいこと大きいこと。フライドポテトもやはり沢山付いている。細く切りカールさせた人参、パセリが彩りとして付いている。これは$11.9。オイスターは火が通っていてこげ茶色のタレがかかっている。1ダースで$13。パンは$2.8。
 とても食べきれない。
オイスターとビーフカツ
 ホテルへの帰り道(歩いて10分程)、水族館の横にキャバレー・ゴールドというのがある。たまには怪しい雰囲気でもと思い覗くがまだオープンしていない。道路反対側のアイリッシュパブモリー・マローンは営業している。入ってみると健康そうな若者ばかり。振り返るとキャバレー・ゴールドの扉をボーイが開けている。行って開店時間を聞くと今だと言う。20:30。おそるおそる入ってみると中は結構明るい。部屋の中央にU字型にカウンターがあり周りには背の高いスツールが置いてある。カウンターの中のウェイトレスが何か言っているのでジントニックを頼む。また何か言うので$10札を出すと$9のお釣りをくれる。今までで一番安いジントニックだ。全然怪しくないのでこの一杯で帰る。
23:00までカジノにいて今日は$50の勝ち。
1月8日(水) マグネチック島
 9:30出発のフェリーでマグネチック島へ行く。往復だが車と私で$123と高い。所要時間は40分。一番大きなビーチHorseshoe Bayに行ってみる。海水浴は囲ってある網の中でするようになっている。このあたりには毒クラゲが結構いて刺されると大変なことになる。タウンズビル紹介の小冊子は英文で書かれているが、危険!毒クラゲ注意!だけは英語のほかに日本語、ドイツ語で書かれている。
 ジェットスキーに乗る。目も耳も悪い私に出来る数少ないマリンスポーツなのでこれが好き。$65/30分。
 オーナーらしきおばさんが紙を手に色々説明してくれる。ジェットスキーの遊ぶ範囲は岸から200m離れたここからここまでとか、そして何があっても自己責任で(日本語の用紙あり)と書いてあるところにサインさせられたりもする。
 昼食はビーチ前の売店でホットドッグを1本。$3.2。
 休憩後フィッシングをやりたいと店に行くが予約なしでは無理と断られる。14:05発のフェリーで戻る。
ジェットスキー
Too many
 カジノでちょぼちょぼ賭けて遊んでいるとディーラーが替わる。東洋系の顔をしたお姉さんで見たことがある。
 そうだ昨晩はこのお姉さんがトゥーメニー(21オーバー)ばかりして勝たせてくれたんだ。賭け金はミニマムの$5だったがお姉さんの顔を見て$10に上げる。$20に上げそして$40まで上げていく。
いくらなんでもトゥーメニーばかりでなくお姉さんにもツキが回ってきて、負け始めたときに夕食にする。でも$300勝たせてもらう。
トゥーメニーお姉さん(小さいデジカメで隠し撮り)
 夕食はまたダイナスティー。オイスターはブラックソースしかメニューに載っていないが、生牡蠣はあるかと聞くとあると言う。1ダース。やっぱり行き着くところは生のレモンかけ。そしてシーフードデラックス(シーフードと野菜の炒め物)。今旅行初めての米、フライドライス。ワイン2杯にお茶。しめて$65.7。安くはないけどおいしかった。
 カジノに戻ってきてトゥーメニーお姉さんを捜すがいない。でも夕食後も$300勝ち、今日は計$600の勝ち。
1月9日(木) ワラマンフォールズ
 7:00出発。最近はすっかり早寝早起きになってしまった。
 国道1号線を北上しインガムの街で左折。ワラマンフォールズまであと50km。最初の15kmはまだよい。畑の中の道で民家も所々にあるから。次の20kmは森の中のダート道。放牧の牛が道路脇をウロウロしている。道の真ん中にたたずんでいるものあり。スピードを落す。ワラビーだ。すぐ森の中に消える。スピードを落した時に車の振動が激しくなる。パンクでもしたかと車を停め点検するが異常なし。森の中で動くものがある。目をやると草の中をすばやく木に登ったもよう。立って走ったようなのでエリマキトカゲではないかと思う。
 20km/hで走ると振動がすごいが40km/hで走るとそんなでもない。奥さんが一緒だったらこのあたりで「もう戻ろう」と言うだろうが、私1人なので更に進む。
 次の5kmはつづら折れの山登り。この時1台のワゴン車とすれ違う。出会ったのはこの1台だけ。ようやく山頂に着き、滝はどっちかなとキョロキョロすると標識あり。Wallaman Falls ⇒10km。今度は山の頂を10km移動。こんな山の上にも牛がいる。どこかに畜産農家があるはずだが見えない。
 ようやくワラマンフォールズに到着。途中の道はひどかったが、落差268mのオーストラリア最大の滝だけあって駐車場がありトイレもある。トイレには蛇口もありひねると水がちゃんと出る。すぐそばに展望台。2km歩けば滝の下にも行ける。
 でも水がない。滝に水が流れていないのだ。岩盤が立っているだけ。
水のない滝の前の展望台にて
 雨季なのに雨が少なく乾燥しているとアボリジニの方から聞いていたが、水が流れていないとは思わなかった。インターネットで見たある人の旅行記には“苦労してワラマンフォールズに着いた。でも真っ白で何も見えなった。ここには乾季に来た方がいいですよ。”と書かれていたから。真っ白で何も見えないとは、水量が多くて水しぶきで何も見えないということだろう。
 誰も来ないわけだよね、水がないんじゃ。来た道を戻り1号線に出る。
 チャーターズタワーで買った北クイーンズランドの地図を見ると、Great Dividing Rangeがあるせいか1号線の陸側には滝が多い。というより滝だらけ。ミラミラ(Millaa Millaa)という街の周りには滝が沢山ある。
 よしここへ行ってみよう。ケアンズには明るいうちに着けばいいのだから。イニスフェイル(Innisfail)の街で左折、ミラミラはここから60km程西になる。最初に寄ったMungalli Fallsは2段滝。上段は落差7~8mで傾斜した岩の上を流れている。下段は山道を下っていかなければならないのでパス。Millaa Millaa Fallsは落差15~16程度か。滝壺がプールのようになっていて子供が水遊びをしている。
ミラミラフォールズ
 ここから標識に従い数キロでZillie Falls、Elinjaa Fallsに着く。どこも駐車場は近くにあり、数分歩けば滝に着く。
 Zillie、Elinjaa共に同じカップルに写真を撮ってもらう。
 今度は来た道を戻らずミラミラからマランダ(Malanda)を通りゴードンベイル(Gordonvale)で1号線に合流。
 マランダからはずっと下り。こんなに登ったかなと思うほど下る。
 ケアンズのリッジズ・ホテルには17:00前に到着。
びっくり
 ホテルで一風呂浴びてから街をぶらぶら。歩行者の半分以上は日本人。また店の中から「健康食品などいかがですか。」と日本語で呼びかける。日本人に人気があり、私も初めてオーストラリアに行く人にはアクティビティーが多いケアンズを勧めるが、こんなに日本人が多いとは。びっくりしてしまう。
 土産物屋に勤める日本人女性と話をする。今年は雨が少ないが例年は11月~3月には結構雨が降る。米をはじめ殆どの日本食品は手に入る。タウンズビルには米がないと言うと、そんなはずはない、よく捜せばあるはずだ。コシヒカリとか銘柄にこだわると高くなるが、銘柄を気にしなければ高くないと言う。
 料理は引退後に習って自分で作るにしても、掃除洗濯はする気がしないので、フィリピン人メイドはいるかと聞くと、裕福な人はメイドを雇っているがフィリピン人メイドは見たことがないと言う。
 夕食は山玄。今回初めての日本料理。オイスターはというとベーコン巻きというのが1種あるだけ。火を通して細かく切ったベーコンを乗せてある。巻いているわけではない。ベーコンの味が強くオイスターの味を抑えてしまっている。刺身、握り寿司、ワインとも計$85.5。
 隣に座っている客は老夫婦にその娘らしき人の3人。おじいさんはカンタベリーで見かけた。買ったジャージのサイズが合わないとかで交換に来ていた。
 さっきカンタベリーでお見かけしましたがラグビーに興味をお持ちですかとたずねると、そんなことはなくただ買っただけと言う。
 私が着ているワラビーズのジャンパーは数年前ここのカンタベリーで購入した物。同じようなジャンパーがモデルチェンジして配色を変えて置いてあるが、やはり日本円で2万円以上する。
 こんなに高いんでは2枚目を買う気にならないよ、カンタベリーさん。
リーフカジノ
 前回来た時は大小のぞろ目で大もうけ。それを思い出しぞろ目や高配当の所ばかりに賭けるが、今回は全然駄目。
 ブラックジャックに移り調子よく進んでいたが8,8と来た時に失敗をしてしまう。ディーラーが10札を持っているのにスプリットしてしまったのだ。最初の8には3。ダブルにすると5が来て合計16。次の8には10で合計18。ディーラーは9を引いて計19。スプリットしてダブルだから最初の賭け金の3倍損したことになる。これ以降落ち目で22:00に終わりにするが$200の負け。
 今回は通算で$150の勝ちだから元みたいなもの。
1月10日(金) 車の凹み
 レンタカーの運転席側のドアーが少し凹んでいる。駐車中に隣の車がドアーを開け、それがぶつかったようなほんの小さい凹み。黙っていれば分からないかもしれないが、やはり説明しなければならない。早めに出て空港へ行くがエイビスのカウンターには誰もいない。何もなければこのままキーをドロップして終わりなのだが。電話の横に張り紙がある。受話器を取れば30秒以内に出ると。
 受話器を取り、車に凹みがあることを告げとにかく見て欲しいと。15分ほど待ってようやく借りた時と同じお姉さんが来る。車を見てくれと言っても、見る気は全然なく書類を書き始める。保険に入っているがとりあえず免責額の$325は請求する。がそんなにかからなければ返金する。
そして最後にI didn’t know what happened.と書けと言うのでその通りにする。
第27報終わり
ベルテルスマン世界地図帳より拝借

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