ドイツ ヴィースバーデン、バーデンバーデン バートホンブルグ

2002年5月3日~5月12日  

5月3日 小雨 ヴィースバーデンへ
 今回はドイツ温泉めぐりと称して、フランクフルトの周りのヴィースバーデン、バーデンバーデン、バートメンゲントハイム、バートホンブルグを2泊ずつ回る。やはり誰も一緒に行ってくれずまた一人旅。
 予定より少し早めにフランクフルトの空港に着く。大きい空港で入国審査(審査といってもパスポートを見るだけ)、バッゲイジクレイムまで結構歩く。そしてレンタカーの受付までも。レンタカーの受付の隣に本屋がある。すでに入手している地図は50万分の1のドイツ全体図。アウトバーンは全て出ているが小さい村や細い道路は出ていない。このドイツ全体図は、取引先の営業マンがドイツに新婚旅行で行くと言うので、買ってきてもらう。あとは旅行会社から送られてきた各ホテルの案内図。
 いわゆる道路地図は持っていない。受付のおじさんに、車に道路地図は置いてあるのか聞くと、薄っぺらなドイツの全体図を寄こしたから、ないのははっきりする。買おうか迷うが、けちな私は1回しか使わないからもったいないと考え、買わなかった。全体図を見て、アウトバーンの6号線を西に向かえば今夜の宿泊地のヴィースバーデンに着くことははっきりしている。しかし西も東もさっぱりわからない。雨も降ってきていて走りづらくなっている。
 まあとりあえず空港から出よう。とにかく車を動かし適当に曲がると、大きな標識が出てきてWiesbadenの文字と矢印がある。これで一安心。あとは標識どおりに進むだけ。車はフォードのモンデオ。ドイツなんだからベンツくらい用意しておけばいいのに。
 ヴィースバーデンで降り直進するとクアハウス方面の標識が出て来る。ホテルのクラウンプラザはクアハウスに比較的近いはず。信号待ちの時にクアハウス横の通りの名を見ると、案内図のホテルの横と同じ名だ。もう少しで左側にホテルが現れるはず。17:00頃クラウンプラザにチェックイン。
カイザーフリードリッヒ・テルメ
 ホテルで聞くと、カイザーフリードリッヒ・テルメには歩いて20分ほどと言うので、小雨の中を歩き出す。ホテルで貰った地図を片手に進み、近くに来ているはずだがわからない。メインストリートから引っ込んでいるので分からなかった。2回聞いてやっとたどり着く。
 シャワー室やバーを通り越し、奥に入っていくと右側に6m×20m位のプールがある。足をちょこっと入れてみるが水。次に8m×10m位のプールがある。こちらはお湯。真ん中で仕切られていて8m×5mのプールが2つという形になっている。片方は透明でもう片方は少し白濁している。湯音は40℃とあるが体温より少し上という感じで長く入っていられる。所々にエアーの噴出口がある。
 サウナが数箇所あって55~60℃、85~90℃とか温度を色々に設定してある。足だけ湯に漬ける足湯のスペースもある。長椅子にひっくり返って休憩するスペースもある。
街の所々では湯気が噴出している
 ここは裸で混浴だから年寄りばかりと思っていたが、結構若い人もいる。カップルも数組いるし、中にはプールの中で裸で抱き合って遊んでいるカップルもいる。
湯に3~40分入ってからロッカー前で服を着ていると、地元の人と思しき若い女性が来る。ロッカーの前に更衣室があるのだがそちらには行かず、ロッカー前でパッパッと服を脱ぎガウンを羽織ってプールのほうへ向かって行く。慣れたものだ。
バスタオルの借り賃も含めて21.5ユーロ。入るときにバスタオルが必要かどうか聞くから、ホテルのバスタオルを持ってきてもよさそう。
カジノ-1
 ドストエフスキーが1866年に書いた賭博者の中で、ルーレテンブルグ(ルーレットの街というような意味)という架空の街が舞台になるが、モデルはここヴィースバーデンと言われている。ドストエフスキーはバーデンバーデンに入り浸りであったが、ここヴィースバーデンにも結構来ていたよう。負けが込んでくると場所を変えるのはギャンブル好きの人なら誰でも考えることだ。
 クアハウスの扉を開けるとホールにはいっぱいの人。皆胸に名札を付けシャンパンを飲んでいる。しばらく立って見ていると私のところにもシャンパンが廻ってくる。遠慮なくいただく。企業のパーティーのよう。
ヴィースバーデンのクアハウス
ホールの奥左側がカジノ。シャンパンを飲み干しカジノへ。
入場料2.5ユーロ。
 成田空港で両替をする時に、キャッシュだと1ユーロが121.65円。
トラベラーチェックだと117.15円。4.5円もの開きがあるので、20万円出して1,500ユーロはチェックにして残りをキャッシュにして貰う。銀行の人はチェックだと向こうで手数料を取られますよと言う。
 まずチェックの500ユーロを現金に両替。チェンジのお兄さんは、ユーロになって5ヶ月も経っているのに、ユーロのチェックは初めてだなど言いながら、手数料を取らずに両替してくれる。
 中にはフレンチルーレット(大きな熊手でポーカーチップを動かすもの)5台、ルーレット2台、ブラックジャック4台。これだけ。稼動しているのはフレンチルーレット3、ルーレット1、ブラックジャック2。
 賭博者では将軍の伯母さんはルーレットの0に賭けて大儲けしたことになっている(そのあと大損するわけだが)。私も伯母さんの真似をしようと思うが、ルーレットの周りにはいっぱいの人。やり慣れているブラックジャックへ行く。こちらも椅子はいっぱいで座っている人の後ろから手を伸ばし賭けなければならない。
おなかがすいていたせいか、疲れていたせいか分からないがファイトが沸いてこない。1時間ほどでやめる。95ユーロの負け。
 クアハウス入って左側奥にレストランがあるので行ってみる。メニューはドイツ語のみ。ローマ字読みでスパゲッティーに近く読めるものがあるので、スパゲッティーかと聞くと違うと言う。
 こちらがスパゲッティーだと別のページを指差す。そこはパスタと読める。スパゲッティープリーズと言うと、どんなスパゲッティーがいいかなど余計なことは言わずにOK。出てきたのはきしめんみたいな平べったい麺を白いクリームソースであえたもの。味は悪くはない。ビール2本とつまみらしい生ハムとパン共で18.5ユーロ。
 今日の走行距離は30km。
5月4日 小雨時々曇り 気温8~9℃ ライン川岸ドライブ
 7:00出発。時間は決めているわけではない。6:00前に目が覚めて6:30に朝食、7:00になったら何もすることがないので出発したに過ぎない。
 ライン川に行く道をレセプションの女の子に聞くも分からないと言う。タクシー会社に電話して地図を見ながら話している。ここが鉄道の駅で、この横を通りまっすぐ行くとライン川に出るはずと言う。
 何とかライン川に突き当たる。川沿い北側を西に進むが途中からライン川を離れてしまう。小さい街で一方通行をコブレンツ方面へ進むとどんどん山の方へ行ってしまう。コブレンツで川を渡ってライン川の南側を走って帰ってくる予定なのだ。山の中で左折し南へ向かう。Lorchというライン川沿いの町に出るのに20分もかかってしまう。ずいぶんと山奥に入ったものだ。
 コブレンツで橋を渡り(ヴィースバーデンとコブレンツの間には橋はない。景観を守るためだそうだ。)市街地に入る。市内を歩こうかと思ったが、ガイドブックにはたいしたことが書かれていないので、やめて戻ることにする。
 しかしすっかり方向が分からなくなり道に迷ってしまう。あっちに行ったりこっちに行ったりしているうちにMainz(マインツはライン川をはさんでヴィースバーデンの反対側。)の文字を見つける。さあこの交差点を左折すればマインツだとばかりにハンドルを切る。わっ、びっくりした。目の前に対向車がいる。左折するときに反対車線に入ってしまったのだ。向こうもびっくりしたようだが、停まって右側車線へどうぞという仕草をしてくれる。
小雨の中の対岸の古城
 ローレライと書かれた土産物屋があるので停車。川の反対側は当然ローレライ。ローレライは、フランクフルトからコブレンツへ向かって行きライン川が右カーブしているカーブの内側にある、川からすぐそそり立っている山というか丘。
ガラス越しに土産物屋を覗いて見るがたいしたものは置いていない。そのまま帰る。とにかくうちの奥さんは何も買ってくるなとしか言わない。
 ビンゲンという街で対岸のリューデスハイム方面の標識が出ている。橋ではなくフェリー。ヴィースバーデン、コブレンツ間にはこのようなフェリーが数箇所ある。フェリー代2.6ユーロ。
 リューデスハイムはライン下りの出発点として利用する客が多いため土産物屋、レストランが結構ある。ピザと書いた店に入る。13:00頃。今までたいしたレストランがなく、たまに一食くらい抜いたほうが糖尿病のためにもいいと思っていたが、やはりおなかはすいている。シーフードピザがいいとお店の人が言う(そのような気がする)のでそれを頼む。シーフードとは缶詰のツナ。赤ピーマン、チーズ、ケチャップも乗っているがおいしくなかった。コーヒーもクリームが上に乗り、コーヒーに入っているアルコールが強く最悪であった。残してしまう。14.8ユーロ。
ヴィースバーデン温泉
 ヴィースバーデンに戻りネロベルクバーンへ行く。ネロベルクバーンは街はずれの小高い丘。ケーブルカーがある。往復で1.8ユーロ。
 やはり小雨だがそんなに高くないので街はまあ見える。天気がよければ帰りは歩いてもよさそうなコース。
 もうひとつの温泉施設、ヴィースバーデン温泉を目指して行く。地図を見ながらこの辺りにあるはずだと思い、近所の家から出てきた人に聞く。英語で、あの青い建物がそうだが今工事中だ。あと1年位はかかるだろう、と教えてくれる。
 またカイザーフリードリッヒ・テルメへ行く。今日は1時間ちょっと入る。
 帰り道曲がる所を1本間違える。もう分からなくなってしまう。また15分ほど回り道をしてしまう。(一方通行が多くて覚え切れない。)
カジノ-2
 昨日来ていた東洋人は今日も来ている。ドイツ語でしゃべっている。後ろに立っているときに、彼がポケットから本を出しページをめくり始めたので覗いて見る。日本語で書かれているドイツ語の会話本だ。話してみると大阪の会社に勤めていて2ヶ月に1度仕事でこちらに来ると言う。
 どこかおいしい所はありませんかと聞くと、
「ドイツは全体的においしくないですよ。ここのレストランはましなほうです。」とカジノ内のレストランを指差す。
 彼は1度帰るがしばらくたってまた戻ってくる。付き合っていると600ユーロも負けてしまった。今回は300ユーロも負けたら早くても帰ろうと思っていたのに。
 勝っている人は誰もいずディーラーの一人勝ちだ。200ユーロ札、500ユーロ札がどんどん客からディーラーに移っている。
 トイレに行くときに気がついたのだが、レストランの後ろにポーカーが4台ある。また練習用のルーレットも1台あり10人ほどの客にレクチャーしている。
山の中のホテル
 カジノのレストランはいっぱいなので外に出る。右側の建物にネオンが点いているので行ってみるとカジノの別棟。スロットマシーン専用だ。トイレを借りようと入っていくが、絵はなく文字だけ。DAMENとHERREN。さあどっちだ。ヘレンよりダーメンの方が男っぽい感じがする。おそるおそるドアーを開けて覗くとはずれ。中に誰もいなくてよかった。
 タクシーを呼び、どこかおいしい所はあるかと聞くとOKと言って走り出す。
 着いたのはアストロンという山の中のホテル。客は誰もいず22:00で終わりと言う。タクシーにおいしいレストランへ連れて行けと言うとここへ連れてこられたと説明する。ビーフで言いかと聞くからOK。ポテトも付けるか、OK。
 大きな皿にフライドポテトがびっしり。真ん中にビーフステーキが置いてある。別の皿でサラダとパン。サラダのソースがおいしいがフライドポテトはいただけなかった。ビール共で24.7ユーロ。
 今日の走行距離は253km。
5月5日 曇り時々雨 バーデンバーデンへ
 7:20出発。アウトバーン66号線を東(フランクフルト方面)へ向かっていると5号線の標識が出て来る。バーデンバーデンは5号線沿い。最初の標識は同じ5号線でもハノーバー方面でバーデンバーデンとは反対方向。でもアウトバーンは間違えて反対方向へ行ってしまってもどうと言うことはない。一度一般道へ降りてまた反対側から乗ればよい。無料だから金銭的なロスはない。標識もしょっちゅう出てくるから5分もすれば間違えたと分かる。
10分程度の時間的なロスで修正できる。私も空港周辺で一度標識を見落としうろうろするが5分程度のロスで済んでいる。
 とりあえず5号線をDARMSTADT方面へ向かい、DARMSTADTを過ぎるとHEIDELBERGへあと何キロという表示が出て来る。
 HEIDELBERGを過ぎるとKARLSRUHEの文字と共にBADEN-BADENの文字が見える。やはりほっとする。宿のクイーンズホテルへは案内図を見ながら行くが間違えずに到着。街はずれにあるので分かりやすく10:30には到着。
 早すぎてチェックイン出来ないのでそのまま車で街へ行く。道が狭く一方通行やホコテンがあり地図通りには進めない。たまたま見つけた地下駐車場に入り、外へ出ると目の前は温泉だった。
フリードリッヒ浴場
 まずフリードリッヒ浴場へ行く。ドアーを開けようとすると、中にいるおばさんが何かをしゃべり来るなという仕草をしている。何なのかよく分からなかったが、ドアーに書いてある営業時間を見ると12:00からになっている。まだ早かったのだ。
 でもドイツ語でしゃべられると怒られている気がしてくる。皆怖い顔をしているし怒っているような口調だし。
カラカラ・テルメ
 隣のカラカラ・テルメはオープンしていて受付にはいっぱい人が並んでいる。私も早速並ぶ。一番安い2時間まで11ユーロというのに申し込む。そのあとすぐ目の前にある売店で水着、バスタオルを購入。カラカラ・テルメは水着着用なのだ。
カラカラ・テルメ
 壁はガラス張り。ドーム型の屋根の下には直径30m位の温泉プールがある。それがまた円で3つに仕切られている。
 水温は35~36℃。ジェット噴流の出方、出る位置がいろいろある。ふくらはぎの高さ、膝の高さ、腰の高さ、そしてもう少し上と。腰の高さのそばに行くとパンツが脱げてしまうほどの勢いだ。ジェット噴流は結構いいマッサージになる。
 屋外には直径10m位のプールが2箇所ある。35~36℃のものともう少し水温の低いものと。小雨の中結構屋外にも人がいるんだよね。
 屋内にはもう2つ小さいプールがある。38~39℃のものと水のものと。水のプール以外は全てジェット噴流付き。日曜日だけあって客はどんどん来る。
 ヴィースバーデンのカイザーフリードリッヒ浴場と決定的に違うのは子供が多いことだ。当然普通のプールと思って大はしゃぎをしている。ドイツは北のほうで海に面しているだけだから海水浴など縁遠いのだろう。
旧城
 山の上に旧城があるので行ってみる。当然屋根などは朽ちてなく、石造りの壁が残っているだけ。しかし一部を改修しレストランとして営業している。メニューにはドイツ語、フランス語、ロシア語、英語がある。英語版を貰い、大きな皿の野菜サラダ(ローストビーフ入り)を頼む。ビールも一緒に。
 大きな皿というより直径20cm、深さ8cm位の(ボールでもなく、銭湯の桶でもなく、寿司の桶をもう一回り大きくしたような物)木製の入れ物に入れて持ってくる。中にはキャベツ、他の菜っ葉、玉葱、赤ピーマン、グリーンピース、小豆を大きくしたような豆、ゆで卵、ローストビーフの千切りが入っている。
 味はいまひとつであったがタバスコをかけてみると、少し引き締まって食べられるようになる。でもやはり多すぎて食べきれない。サラダ11ユーロ、ビール2本で6ユーロ。
 旧城のある山の中腹には湧き水の出ているところがあり、何人もの人がペットボトルに入れている。
旧城とバーデンバーデンの街
バーデンバーデン・カジノ-1
 街中は道幅が狭く一方通行が多かったりするのでタクシーでカジノへ行く。やはりクアハウスの中にある。ここでチェックを両替すると手数料を取られる。それでも1.6%だから成田でのキャッシュとチェックの差¥4.5よりずっと小さい。
 入り口入って正面にルーレット2台、右側の部屋にフレンチルーレット4台、左側の部屋にはブラックジャック4台、そしてその奥にルーレット2台とポーカー4台という構成。ブラックジャック4台の隣がバーとレストラン。
 ブラックジャックの場合、1台のテーブルに7つの椅子がある。全部埋まって外側にそれ以上の人が立って賭けているのに、空いているテーブルを開けようともしない。これはヴィースバーデンでも同じ。
 まだ5時、早いから従業員が出揃っていないのかもしれない。ヨーロッパの人たちは夜が遅く、私の寝る時間あたりから遊びだす。
 席が空いたので、さっきから人の後ろから手を伸ばし比較的高額を賭けている人にどうぞと言うと、いやいいと言う。
 選択権を放棄するからつまんないんじゃないかと思うが、その都度ついている人に乗れるからいいかもしれない。
 モンテカルロのグランカジノはここバーデンバーデンがモデルと言われている。でも向こうより気取りが少なく従業員の愛想もましな気がする。20:00までいて200ユーロの負け。
シナレストラン
 外は寒い。スーツを着てきたがセーターは着ていない。タクシー乗り場がわからず適当に歩いているがどうしようもない。目に付いたホテルに飛び込みレセプションのお姉さんにタクシーを呼んでもらう。泊り客と思ったがどうか分からないが快く呼んでくれる。
 運転手にクイーンズホテルへと言うが思い直し、チャイニーズレストランを知らないかと聞く。シナレストランならあると言う。日本でも昔中国のことを支那と呼んでいたし、ラーメンのことを支那そばと言っていたから、OK。2軒あって大きいほうがいいか、小さいほうがいいか聞くから、大きいほうと答える。大きいといっても4人掛けテーブル8席の店。客は誰もいない。
 テーブルに座ってメニューを眺めていると英語版を持ってきてくれる。ポーク焼きそばを頼む。焼きそばには野菜、ビーフ、海老、ポークの4種類がある。
 20代後半の夫婦か、2人でやっているよう。奥さんのほうは結構美人。ドイツには美人がいないなあと思っていたので、ドイツで見た中であなたが一番の美人だと言うとすごく喜んでくれる。焼きそば代を負けてくれるまでにはならなかったが。
 料理を出した後2人で発声練習みたいなものをしている。チェックアウトの時に中国語の勉強をしているのかと主人のほうに聞くと、そうだと答える。味はまあまあ。焼きそば5.5ユーロ、ビール2本で6ユーロ。
 今日の走行距離は232km。
5月6日 曇りのち晴れ シュツットガルトへ
 ここクイーンズホテルにはランドリーサービスがない。仕方なしに洗濯をする。下着とハンカチ、靴下。ワイシャツは我慢して2日着よう。
 ガイドブックに、シュツットガルトにはベンツ博物館とポルシェ博物館とがあると出ている。ベンツは月曜日が定休日、ポルシェは年中無休とも書いてある。
 黒い森経由でシュツットガルトへ行こう。
 山の中は3℃。山の中の湖のほとりに小さなホテルがあり車が結構停まっている。森林浴しかやることがないような所だから退屈だろう。
黒い森の中の湖
 苦労してシュツットガルトのiにたどり着き、ポルシェ博物館への道を教えてもらう。もう一度アウトバーンに乗り次の出口で降り左折するともうポルシェ村。博物館はすぐに分かるが何かのイベントがあるらしく、おそろいのジャンパーを着た人たちがあちこちの門の前に立っていて入れてくれない。臨時休館のよう。
 がっかり。帰りはアウトバーンで1時間半。
 アウトバーンも片側3車線の所と2車線の所とがある。3車線の所はまだ楽なのだが、2車線の所は結構気を使う。走行車線をトラック(トレーラーが多い)が100km/h前後で走っている。後ろに車が来ていないことを確認してから追い越し車線に出て、120km/h程度で追い越しにかかるのだが、バックミラーを見るともうすぐ後ろに車が来ているのが2~3回あった。あわててアクセルを強く踏んでスピードを上げて追い越して走行車線に戻る。200km/hは出していないだろうが150km/hは確実に出している。道路そのものは平らではなく多少でこぼこがある。まあ只だからしょうがないよね。でもやはり早い、あと30kmと出ていても15分で着いてしまうのだから。
フリードリッヒ浴場
 今日はフリードリッヒへ行く。ブラッシングマッサージをやるか聞くからYesと答えると29ユーロになる。ここは裸と聞いているので昨日買ったバスタオルを腰に巻いていくと、おじさんに駄目だとしかられる。タオルもロッカーにしまいスッポンポンで行く。
 ここフリードリッヒ浴場では入浴の仕方が全て決まっている。
  1番はシャワーを5分浴びる。
  2番は54℃のサウナに15分入る。
  3番は・・・・・・・・
  11番は28℃の水に5分つかる。
  12番は18℃の水に1分つかる、というように。
 水につかるのとローション塗りはパスするが後は大体指示通りにこなす。特に16番の毛布に包まって昼寝というのは気持ちよかった。ロッカーからずっと男女別々であるが16番の前に大浴場がある。ここでは男女一緒だった。今回の旅行で初めてサウナに入るが、低温サウナというのもなかなか良いものだ。
 私の後から入ってきた2人はホモだと思う。今までホモというのは見たことがないがきっとそうだ。背の高いほうは多少筋肉質だが普通の男。低いほうは体全体がぽっちゃりして丸みを帯びている。こころなしかおっぱいが膨らんでいる。帰ってから奥さんに話すと、女性ホルモンでも打っているんじゃないのと言う。抱き合ったりはしないが顔を見合わせたときの雰囲気が怪しい。
バーデンバーデン・カジノ-2
 昼食抜きなのでおなかがすき、カジノに着くやレストランに直行。17:30頃。メニュープリーズと言うと、メニューはないバフェだけだと一角を指す。料理の周りをガラスで囲ってあってウェイターに取ってもらう方式。20歳前らしいウェイターの準備が終わるか終わらないうちに行き、スモークサーモン、ローストビーフ、小エビのクリームソースあえなど6品目を頼む。ハーフボトルワインはなくグラスで2杯。味は良い。値段も場所の割には18.4ユーロと安い。
 カジノでは20:30頃まで遊ぶが200ユーロの負け。勝ち方を忘れてしまったらしい。カジノ内を歩いてみると昨日は気がつかなかったが、庭に面した壁際にポーカーや他のテーブルゲームがある。
 ディーラーは交代するたびに椅子の座布団をひっくり返して次の人へ引き継いでいく。日本の高座みたいでおかしかった。
今日の走行距離は291km。
バーデンバーデン・カジノの内部(パンフレットから)
5月7日 晴れ ハイデルベルグ
 7:30出発。今日は朝から晴れ。気温も20℃まで上がる。アウトバーンの利用なので9:00にはハイデルベルグに到着。
 アウトバーンの出口、市内への道路との交差点で珍しく渋滞。5分程。
 ハイデルベルグ城の下に駐車して坂を上りだすも、まだ結構な距離がありそうなので、また車に戻り行ける所まで行く。城まで5分程度の所に駐車できる。日本人団体も多く、ひとつのグループに潜り込んで説明を聞く。写真も撮って貰う。
 帰ってきてから、地図を買ってきてくれた人がアルバムを見て、ハイデルベルグ城のワインの大樽(高さ7m奥行き8.5m、容積22万リットル)を指して、私もこの上に上ったんですよなどと話し、2人で盛り上がった。
 カールテオドール橋も渡ってみる。石畳の交換工事中。はじっこを歩行者用にあけてある。城と橋近辺をぶらぶら。橋のそばの食料品店でバナナ、アンズ、水を購入し昼食とする。
ハイデルベルグ城で
古城街道
 ハイデルベルグからはネッカー川沿いの古城街道を、写真を撮りながらゆっくりと進む。それでも今旅行の最長移動距離なので街道からそれて古城を訪問することはしない。古城街道はBURGEN STRASSEと書く。英語的にはバーゲンストラッセと読めて、変な名前をつけるなと思っていたが、正しくはブルゲンストラッセと読むようだ。やはりバーゲンじゃおかしいよね。
 エーベルバッハ、モスバッハ、バートビンプヘンと進んでいくが、ハイブロンの街を過ぎたところで道が分からなくなる。十字路にはすぐ隣の街の名前の標識しかなく、私の持っている全体図には載っていない。車の中で全体図を眺め、さあどっちに行こうか悩みながら前を見ると、バス停にあまり利口そうでない顔をした若い女性がいる。周りを見ても誰もいない。地図を持って近づいて行くと、向こうでも来られたら困るなと思っていたらしく、あそこにアウトバーンがあるから乗れ、そうすれば何らかの標識があるからと言う。(身振り手振りからそう推測できる。)
バートメルゲントハイム
 若い女性の意見を入れ、ここからはアウトバーンで行くことにする。ビュルツブルグ方面へ行きボクスベルグで降りるともう少しだ。バートメルゲントハイムには15:00着。ホテルの案内図をスーツケースのどこかに入れ忘れてしまい手元にない。街中に行きiを探す。ここ数日間の経験でStadt mitteという標識の通りに行けば街の中心に行けることが分かっている。
 入っていくとすぐにMay I help you.と男女2人の係員が言ってくれる。こんなに愛想のいいiは初めて。マリティムパークホテルの場所をたずねると、街の地図を出し道順を教えてくれる。
 バートメルゲントハイムはドイツ騎士団の本拠地。城も残っているが、ドイツ騎士団自体マルタのヨハネ騎士団より数十年遅れて結成されたので知名度は低い。城もマルタより見劣りしている。
バートメルゲントハイムの街の看板
 ホテルは街の北東部、タウバー川沿いのクアパークの一角にある。公園の中をタウバー川が流れ、また鉄道も公園の中を突っ切っている。列車はたまにしか来ないからかえって風情がある。所々に植えてあるチューリップはもう終わりに近い。
ソリマル浴場
 ホテルのレセプションで温泉に入りたいと言うと、300m先にあると言う。水着が必要かとたずねるとそうだと言う。水着、バスタオル持参で歩いて行く。2時間以内7.8ユーロ。
 入り口入って左側1階に20m×20m位のプール。水温はやはり低め。所々にジェット噴出口。屋外に15m×15m。水温は屋内と同じ。2階に造波プール。15m×25m位で水。水深10cmの赤ちゃん用プール、小さなチューブ式滑り台がある。入り口の右側にはスポーツバドといって本格的なプールがあり競泳の練習をしている。
 屋内外に1時間以上いるが、客は子供連れ2組、若いカップル2組、年寄り5~6組ですいている。ホテルも温泉も杖を突いている人が多い。温泉内の階段を大きなバッグを抱えて降りているお婆さんがいるので手伝ってあげたら大変感謝してくれる。
 夕食は街へ行きイタリアレストランへ入る。スパゲッティーボンゴレとビール2杯。9.5ユーロ。
 ビールはおいしいというイメージを持っていたが、そうは感じなかった。ミュンヘンの方へ行かないと駄目なのかな。
 ここバートメルゲントハイムにはカジノがない。なぜここを選んだかというとバーデンバーデンへとバートホンブルグへと同じくらいの距離、そしてローテンブルグ、ビュルツブルグにも近い温泉街だから。
 今日の走行距離は309km。
5月8日 晴れ 気温は23℃まで上がる ローテンブルグ
 7:30出発。タウバー川沿いのロマンチック街道をローテンブルグへ向かう。バートメルゲントハイムはタウバー渓谷の川沿いの街だがローテンブルグは丘の上の街。ロマンチック街道の所々には “Romantische Strasse” の看板が出ている。この看板の右端に「ロマンチック街道」と漢字で書いてある。なんといっても命名が良い。ロマンチックという言葉の響きで多くの日本人を引き付ける。そしてもっと多くのヨーロッパ人を引き付ける。
 ローテンブルグの周りのオートキャンプ場はキャンピングカーでいっぱい。このキャンピングカーはあちこちで見かける。自走式もあればトレーラー式もある。共通しているのは皆自転車を積んでいることだ。8:45着。
 城壁の外のパーキングに車を停め城内へ入って行く。でも城内石畳の上を車がどんどん入ってくる。大型バスまで入って来ないだろうと思っていると、JTBの看板をぶら下げた大型観光バスが入ってくる。
 城壁内側が歩けるようになっているので登って歩いてみたり、あちこちをぶらぶらしたり。狭い城内の街だが歩くとなるとくたびれる。
城壁内側
 日本人団体が土産物屋に入っていくので、つい私も後について入ってしまう。店員は日本人4~5名と韓国人女性1名。韓国人女性が私の後を付いてきて色々説明をする。(日本語で)
 この人にドイツにおいしい料理はありますかと聞くと、「ない。」という返事。石焼ピビンバップを食べたいねと言うと、「私たまに作るんです。」
 ナイフ、色鉛筆、鉄製鍋敷きなど購入。計算すると170ユーロ。150ユーロ以上は税の還付があるというので書類を作って貰う。
 帰りの空港で何回も聞きながら税関で判を貰い税の還付を受けるがたったの12ユーロだった。小額でも税は払いたくないから、と思うことにする。
 ローテンブルグには10:30までいるが、バートメルゲントハイムに戻るには早すぎる。もう少し南にあるディンケンスビュールまで足を延ばすことにする。
 ここも小規模ながら城壁に囲まれた街。ローテンブルグと似たような感じ。どこの街もみんな似ている。中心に立派な教会があって周りに木造4~6階の建物があり、そして瓦は海老茶色。小さい村になると建物が2~3階。
ディンケンスビュールの街並み
 サウナには苦手意識があったがバーデンバーデンの低温サウナは結構良かった。ホテルにサウナがあるので聞いてみると、いつでもどうぞと言う。サウナに行くと誰もいない。雰囲気がおかしいので服を着たままサウナ室に入ると温度が上がっていない。スイッチを入れていないのだ。
 またソリマルへ行く。サウナは別料金みたいなのでスパ&サウナと言うと9.95ユーロ。誰もいないサウナにいると家族連れが入ってくる。夫婦に子供1人(10歳前後)。子供はすぐに飽きてしまって出て行くが夫婦はそのまま。皆スッポンポン。タオルを持って入るが、タオルはかいた汗が椅子などの公共物に垂れないように、腰や足の下に敷く。(プールでの水着着用、非着用にかかわらず、サウナはどこも裸。)
 奥さんの方が、変なのがいるなという感じで、時々こちらを見る。ジロジロ見たいのはこちらの方なんだけど。
 ここは2階、3階もあるようなので階段を上がっていく。サウナの人の休憩所だ。おばさんがベンチに腰掛、股を広げ内ももにオイルを塗っている。気の弱い私は回れ右をして階段を降りてくる。
夕食
 夕食はホテルで摂る。魚料理を注文。サーモンと白身魚の蒸し焼き。小エビ入りのソースがかかっている。付け合せはほうれん草みたいな野菜のおひたしにポテト。ポテトはボイルド。
 ワインは白。せっかくタウバー渓谷にいるのだからタウバー産をと言うと、メニューに出ているのは全てタウバー産とのこと。
 ドライが良いかと聞くのでOK。ボトルではなく250ccの小さいピッチ入りだ。これがおいしく料理が出て来る前に飲み終わってしまう。当然追加。
 料理もおいしい。塩味も丁度良い。ドイツにうまいものなしなんて失礼なことを言ってしまった。デザートはどうですかと聞かれアイスクリームを頼んでしまう。
 アイスクリームや揚げ物が好きで血糖値が上がってしまったわけだから、今はなるべく食べないようにしている。
 朝明るくなるのも早くなって車にはねられる心配も少なくなってきているので、最近は5時前に起き家の周りの田んぼの中を40~50分散歩している。
その甲斐あってグリコヘモグロビンはかなり下ってきている。
 魚料理は19ユーロ、ワイン2杯で9.2ユーロ、アイスクリーム1.5ユーロ。
 走行距離は213km。
5月9日 晴れ ビュルツブルグ
 7:45出発。9:00頃ビュルツブルグ到着。世界遺産レジデンツ見物。宮殿だが内部の華麗さはそんなにない。庭がきれい。ここでも私と同じように何人もの年寄りが散歩をしている。
 ガイドブックにフランケンワイン(このあたりはフランケン地方)の醸造元がレジデンツのそばにあると出ている。フランケンワインは白の辛口でおいしくゲーテも愛飲したとある。
 10:00になっているのに店は開かない。窓越しに日本にワインを送る場合の価格表を日本語で書いてあるのが見える。
 製造部門の守衛らしきおじさんに聞くが要領を得ない。相変わらず怒られているよう。まあ空港で買えばいいか。
 ドームと呼ばれる教会へ行くが賛美歌合唱中。見物を諦め丘の上のマリエンベルク要塞へ行く。さすがに眺めは良い。ビュルツブルグの街全部が見渡せる。
レジデンツ
タウナステルメ
 15:30頃バートホンブルグのマリティムホテル到着。早速スパを聞く。やはり市内地図を出し、印を付けてくれる。名前はタウナステルメ。歩いて20分と言うが今回は車で行く。建物は日本風ということで屋根はグリーン、柱と壁の木部は赤に塗ってある。趣味の良い配色ではない。
タウナステルメの玄関
 プールの横にはMizuというレストランがあり「道」という書が掛けてある。やはり屋内、屋外に大きなプールがある。ジェット噴流があるのも同じ。私が気に入ったのは屋外プールの一部にある、身体を横たえると全身に気泡が当たるように下からエアーが出てくる所だ。水温も高くなく30分でも1時間でもいられる。ここバートホンブルグはフランクフルトから近い(20km)せいか客は今までで一番多い。若い人も沢山いる。
 サウナは2階。全部で10箇所近くある。日焼けのカプセルも30数台置いてある。私は65℃のサウナに入る。最上段ではおばさんがタオルを敷き、その上で股をおっぴろげて寝そべっている。最初はどぎまぎしてうつむいたりしていたがもうドイツ人の裸には慣れた。
 しばらくして水着姿のころころしたおばさんが入ってくる。こちらの人でも裸は恥ずかしいと考える人もいるのだ。でも先客のおじさんが注意をしている。タオルを持ってこず水着姿のまま椅子に腰掛けたからだろう。
「そんなこと言ったって、少しくらいはいいじゃない。」という感じでしばらくはいる。それからドアーのそばに掛けてある砂時計をひっくり返して出て行った。誰も砂時計など使っていないのに腹いせのつもりだろう。おかしかった。
 バートホンブルグにはもう一つカイザーウィルヘルム浴場というのがあるとガイドブックに書いてある。行ってみるが一般の人の浴場という感じではない。病院みたいな雰囲気で治療専門のよう。
バートホンブルグ・カジノ-1
 ホテルのレセプションで今度はカジノの場所を聞く。歩いて7~8分。ついでにシナレストランの場所も聞く。カジノに行く途中に2箇所チェックしてくれる。
 ホテルの玄関を出て道路を挟んで突き当たりに、大きくSUSHIと窓ガラスに書いたコリアンレストランがあるがいつも閉まっている。
 この道を左に4~50m行くとカイザーフリードリッヒ・プロムナードに出る。(ドイツにはやたらカイザーとフリードリッヒが多い。)プロムナードに出てすぐ右側にシナレストランが1軒ある。また焼きそばを頼む。中華はもともと好きだし、当たり外れが少ないんじゃないかと思う。メニューを見るのも楽だし。ドイツ人も結構ライスつきの料理を食べている。味は良い。
 カイザーフリードリッヒ・プロムナードは右側に3~4階建ての建物が並び、左側は大きな公園(クアパーク)。気候も良いし、アルコールも入って気持ちよく、すごく良い所に思える。海などはないのだけれど立派なリゾート地だ。一瞬ニースを思い出してしまう。
バートホンブルグ・カジノ
 カジノは公園の中にぽつんと立っている。たいして大きい建物ではない。3ユーロの入場料を払って入るとすぐフレンチルーレットが5台。この奥にブラックジャックが3台。フレンチ5台の部屋の壁をはさんだ左側にレストラン。レストランと同じ部屋にルーレット3台。ブラックジャックの左側、レストランの奥がバー。そしてキャッシャー。この奥にまたブラックジャック1台、ポーカー2台、ルーレット1台ある。
今日稼動しているのはフレンチ3にブラックジャック2。
 写真のSPIELBANKは、負けた人がお金を借りるのに駆け込む銀行ではなく、遊び銀行というような意味らしく、カジノを運営する経営母体の名前。ドイツにあるカジノの殆どがこのSPIELBANKの傘下。この看板の下がレストランになっている。
 入り口わきに立っている幟にはCASINO BAD HOMBURGと書いてあり、下のほうにはMutter von Monte Carloと書いてある。これはモンテカルロの母という意味らしい。
 手持ちのユーロがなくなり¥30,000両替する。0.0081掛けて243ユーロ。少し盛り返し今日は元で帰る。
 走行距離は222km。
5月10日 晴れ フランクフルト
 7:00起床。窓から外を見るとホテルの庭に簡単な市場が出来ている。八百屋、肉屋、チーズ屋、花屋、ピクルス屋など。台の上に商品を並べているもの、トレーラー式になっていて車を切り離し窓を開ければ店になるもの、トラックで来てすぐに営業するものと様々だ。インターネットに、白アスパラガスがおいしい、という記事が出ていたので八百屋を覗いて見る。細いものは6ユーロ/kg、太い立派なものは8ユーロ/kg。明日帰国だから、明日の朝買おう。
 ホテルの近所の本屋でフランクフルトの地図を買いフランクフルトへ向け出発。タワーが見えるので登って見ようと行くが、何とかテレコムの私企業のもので観光客は入れない。
 繁華街を目指し駐車スペースを見つけ、道を歩いている親子連れに地図を見せここはどこかと聞くと、そこがドイツ銀行だから今この通りにいる、と教えてくれる。繁華街の真ん中だ。
 10mも歩いて路地越しに向こうの通りを見ると、由緒ありそうな建物が見える。そばに行き確認するとシュタイゲンベルガー・フランクフルター・ホーフという最高級ホテルだ。三越もすぐそばのはずだ。
 三越は日本人でいっぱい。土産物はローテンブルグで買ってしまったから三越では見るだけ。でもトイレを借りたいからエビアン1本購入。ヘンケルやゴールドファイルもウインドウショッピングだけ。
フランクフルト・ソーセージ
 ホテルと背中合わせのクアハウス前広場は屋台でいっぱい。やっと名物のソーセージ屋にめぐり会う。フランクフルト・ソーセージとこちらで言うか分からないけれど(多分言わないと思う)、とにかくフランクフルト・ソーセージを1本。(実際に注文するときは、現物を指差してThis one。)2.1ユーロ。
 パンにはさんでくれる。パンは直径10cm、ソーセージは長さ20cmあるから大きくはみ出している。隣のワイン屋さん(これも当然屋台)で白をグラス1杯。1.5ユーロ。
屋台
 ワインを飲みながらソーセージ、パンを食べる。ソーセージは焼き立てだからおいしいはずだがいまひとつ。安いからしょうがないか。
 ワイン屋さんは何軒も出ているがビール屋さんはいない。ドイツ中部はワインの名産地なのだ。でも隣にワインのビッグネーム、フランスがあるから国際的には大変だ。
バートホンブルグ・カジノ-2
 タウナステルメでのんびりした後、17:30からカジノ。19:00ころからカジノ内レストランで夕食。ビーフ、プラウン、ヌードルと出ているものを注文。皿にきれいに盛られてくるが、目の前で別の皿に小分けしている。肉2片の内1片を、ヌードル半分を別の皿に乗せ私の前に置く。残りは熱い鉄板の上に置いておく。冷まさない配慮だ。しばらくすると残りを盛ってくれる。まずくはない。水準以上。赤ワイン2杯共で40ユーロちょっと。
 昨日両替した分250ユーロの負け。
 昨日いたマダムは今日も来ている。みんなにマダムと呼ばれ、本人もバーのウェイターを名前で呼んだりしている。常連。40歳前後。中近東出身のような顔つき。かなりの美人で派手な衣装に宝石類。おめかけさん風。
 今日の走行距離は55km。
5月11日 曇り フランクフルト空港
 朝起きて庭を見ると市場がない。毎日はやっていないのだ。
 商店街に八百屋があるのを思い出しホワイトアスパラガスを買いに行く。太くて立派なものは12.5ユーロもする。市場の1.5倍。帰ってきてから茹でて食べるが腰もしっかりして当然まずくはない。でも特別おいしいということもない。
 フライトは13:45だから11:30に着けば十分なのだが、空港には4時間前の9:30に到着する。空港のどこに行けばいいのか心配だったが、空港の入り口にはまずルフトハンザはこちらという標識がある。そしてそのターミナルに近づくとレンタカーはこちらとの標識がある。建物内に入るとハーツはこちらの標識があり無事に車を返却できる。
 なぜこんなに早く空港に来たかというと、到着したときに空港内にカジノがあるのを見たから。あれば行かないわけにはいかない。空港内カジノはオランダのアムステルダムのスキポール空港だけかと思っていたがフランクフルトにも出来たのだ。
 2万円を両替すると0.0075を掛けて150ユーロしかくれない。最悪のレートだ。構成はルーレット1台とブラックジャック2台、あとはスロット。稼動しているのはブラックジャック1台のみ。
空港内カジノ
 私は行ったり来たりだが、ケツに座っている人はUS$100札をどんどん出している。ここではドルとユーロは等価。飛行機に乗るまでの間だから、突っ込んでも取り返せないと思うけど。
 私は搭乗1時間前に終わりにする。手持ちは200ユーロ。最後にやっと50ユーロ勝つ。
 免税店を覗くがフランケンワインがない。前から見ると大きく丸く、上から見ると平べったい大昔の水筒のような特徴のある形をしている。3軒目の店で見つけたときは若い日本女性の腕の中。どこにありましたと聞くと、「そこの棚の中に2本ありましたから2本とも買いました。ごめんなさい。」と言う。何も買ってくるなと奥さんは言うけれど、そうはいかない。12ユーロのワインを1本購入。
 飛行機はルフトハンザと全日空の共同運航便。日本人スチュワーデスも数人乗っている。ドリンクサービスの時に、機内販売用にフランケンワインを積んでいませんかと聞くと、答えはノーだ。
「でもビジネスクラスのお客さまように何本か積んでいますからこっそり分けてあげますよ。」と言ってくれる。あとで1本持ってきてくれて社員価格の5.1ユーロと言う。(安すぎだ)
 5ユーロ札を出し10セントコインを探していると負けてくれる。
 帰ってきてから、おいしいねと奥さんは言ってくれる。そしてあっという間になくなってしまう。
 今日の走行距離は27km。トータル1,632km。
 どこに行くにも必ず迷いその都度現地の人に尋ねる。言葉はしゃべれないが現地の人も、外国人が地図を片手に車から降りてくれば、道に迷ったのだなと判断してくれる。そして親切に教えてくれる。
第25報終わり
出所不明
今回のスケジュール

PAGE TOP