ニュージーランド(クライストチャーチ、オークランド)

2000年1月5日~1月11日  

正月はやはり夏の南半球が良い
 しかしアフリカや南米は遠いのでどうしてもオーストラリア、ニュージーランドあたりになってしまう。今回はニュージーランドのホエールウォッチングの記事を何かで見かけたのでニュージーランドにした。
 カジノについては、前回来たときにはまだなかった。まずクライストチャーチに1,994年に出来て、それからオークランドに95年に出来た。クライストチャーチからオークランドへの移動の飛行機の中で隣の人の新聞を覗き見ると、ダニーデンのカジノがブレイクと出ている。去年の10月頃オープンしたらしい。
 いつも頼んでいる日本旅行に電話をするのが遅れてしまい、飛行機がキャンセル待ちとなってうまくいかなかった。ラグビーワールドカップの時にお世話になったジェイワールドトラベルに電話するとJALパックのツアーを取ってくれた。このジェイワールドは独自のツアーも企画するし、大手の商品の販売もするようだ。
 私のマイレージの主力は現在JALになっている。今回JALで行くのにJALのマイルが1マイルも貯まらないという不思議な事態になってしまった。まず飛行機だが、往きはJL-NZの共同運航便なのだが帰りが日程上どうしてもNZ便になってしまうので、JALは1マイルもくれない。
またジェイワールドがクレジットカードの支払いを認めていないのでショッピングマイルも貰えない。どう考えても腹が立つので、ユナイテッドのマイレージに加入してNZのマイルを貰うことにした。ユナイテッドはスターアライアンスと称して、ニュージーランド航空や全日空、ルフトハンザ他7社と提携してグループを作っている。提携先の飛行機に乗ればユナイテッドのマイルが貯まる。
 それなら全日空も加盟しているのだから全日空のマイレージに加入すればいいじゃないかと思うだろうがそうではない。
全日空だと貰ったマイルに時効があり3年たつと消滅してしまうが、ユナイテッドは現在時効を取り払っているので何年でもマイルが生き続ける。
 マイレージでの良い点はエコノミーとビジネスの差が少ないことだ。例えば去年のワールドカップのツアー料金は約50万円だが、飛行機をビジネスにした場合いくらアップになるか聞いたら55万円という返事だった。(トータル55万円ではなく差が55万円。)50万円には飛行機代のほかホテル代、チケット代、バス代、旅行会社の利益等いろいろ入っているから、飛行機代は10万円くらいのものだろう。それがビジネスを使うと65万円になってしまう。ばかばかしくて乗る気になれない。
JALのマイレージでは、ロンドン往復の無料航空券をエコノミーにすると55,000マイル必要、ビジネスにすると85,000マイル必要。現金で支払うと6.5倍になってしまうが、貯めたマイルで払うと1.55倍で済む。ちなみにファースト利用だと120,000マイル必要。
 私のJALのマイルも50,000貯まったが、年内に使わないと時効で消滅してしまう部分がある。アジア地域だとエコノミー20,000、ビジネス40,000となっているのでどこかへビジネスで行くつもり。マイルを貯めてビジネスに乗ろう。
1月6日 クライストチャーチ着
 夜便だったので6日の朝にクライストチャーチ着。ホテルに入る前に市内観光あり。エイボン川、カンタベリー大学、カンタベリー大聖堂。大聖堂の周りは繁華街。連れて行かれたデューティーフリーショッパーズも大聖堂の斜め前。宿泊するリッジズは大聖堂から歩いて3~4分のところ。クライストチャーチは小さい街で大体のところへはリッジズから歩いて15分もあれば行ける。
 クライストチャーチに降り立った瞬間感じたことは“とにかく寒い”ということだった。こちらの人は夏だから半袖半ズボンでいるが、私たちにとっては寒くセーターが必要。ホテルに入った後まず最初にしたことは衣類の調達だった。持ってきたのは夏用の衣類ばかりだったから。
 ガイドのスティーブの顔をたてて今日の夕食と明日のカイコウラのホエールウォッチングを彼に申し込む。ホエールウォッチングは明日でも明後日でも良かったのだが、スティーブが明日のほうが天気は良いと言うので明日にする。
 夕食はペスカトーレというレストラン。75NZドル/人。(1NZドル≒57円。以下ドル)ペスカトーレは繁華街をはずれて住宅地になったところに建っているホテル ジョージの2階にある。広くはないが落ち着いた雰囲気、飾り立てたりはしていない。
 前菜はラムのたたき。次にもうシャーベットが出てくる。グラスの中にちょこっと。メインはビーフにする。直径7~8cm、厚さ6~7mmの物4枚。柔らかくおいしい。ソースは緑色。奥さんいわく、豆を濾して作ったソースでしょう。コーヒー。追加で赤ワインをグラスで2杯ずつ。
カジノ クライストチャーチ
 ペスカトーレから歩いて5分でカジノ。カジノは繁華街と住宅街との境にある。1階のクロークにカメラと帽子を預け2階に上がると正面にビッグシックスが現れる。直径2mの大きな円盤を立てに置いて回転させ止った時に、所定の位置に書いてある倍率に賭けた人が当りで、その倍率の配当を受け取る単純な物。ここでは結構な人気がある。
 このほかルーレット8台、ポーカー2台、レイズアップポーカー3台(西部劇でよく出てくるもう100ドルとか言って賭け金が上がっていくポーカー。)、大小1台。それとブラックジャック5台にスロットは沢山。
 テーブルゲームの天井は吹き抜けになっているが、スロットの上の3階はキノとやはりスロットになっている。バー、レストランも充実している。じいさん同士が、やあしばらくなどと握手をしている。大人の社交場という感じは出ている。クライストチャーチの人口は40万人弱。
カジノ クライストチャーチ
 まず奥さんと一緒に大小をやる。50ドルの負け、奥さんは100ドルの負け。この後奥さんはスロットに行き、私はブラックジャックに。ここにはオーストラリアと同じでスリーセブンがある。ブラックジャックの通常のゲームとは別に7のマークの所に1ドルを置き、最初に配られたカードが7だったら3ドルの配当がある。2枚目も7だったら50ドルの配当、2枚目のマークが(ハートとか)1枚目と同じだったら100ドル。3枚目も7だったら500ドル。3枚全部同じマークだったら5,000ドルの配当が来る。
 7,7,7は私もあちこちで出しているので挑戦するが、これがなかなか来ない。13分の1の確立だが20回も来なかったりする。(もっとも確立を考えるとこんなに割りの合わない賭けはない。)隣の隣の女性には結構来ていて、ハートの7の次にもハートの7が来た。ワンモアプリーズと言っても来た札はクラブの8。
 ブラックジャックのゲームそのものは22で21オーバーして負けてしまったが、同じマークの7が2枚来たので100ドルの配当を貰っていた。
 22:00頃終わりにする。手持ちは440ドル、元は250だから190の勝ち。奥さんはスロットでも60負けてトータル160の負け。ここではアルコールもテーブルまで持って来てくれる。ジントニック5ドル。
1月7日 ホエールウォッチング
 7:10ホテル出発でカイコウラへホエールウォッチング。他のホテル2軒回って総勢5名。カップルと30歳半ばの男性。この男性は時々バッグから手鏡を取り出し、にらめっこをしている。よく見るとまつげも長く私よりだいぶいい男だ。
 途中花コンテストで優勝した会社の中に入り車窓から花を見物。花コンテストは個人の部もある。花の嫌いな人はいないだろうがニュージーランド人は特に花が好きなようだ。
 8:30ワイパラ駅より列車に乗る。線路の両側はずっと放牧場。羊、牛、鹿。鹿の放牧場も結構あり、肉はドイツへの輸出、角は漢方薬の原料になるそうだ。
 10:30カイコウラ着。ホテルからワイパラ駅まで送ってくれたクレイグさんが先にカイコウラに着いていて私たちを出迎えてくれる。
11:00出発のボート。ボートは50人乗りだが満席ではなく40人ほどの客。岸壁を離れて10分くらいで鯨2頭と遭遇。遭遇といってもヘリコプターで鯨を探しボートに連絡が入るようだ。闇雲に動き回っているわけではない。
 鯨が漂っている間はボートも鯨の周りを漂っている。鯨が尾を上げてから潜ってしまうと4~50分は上がってこないので他の鯨を探しに行くことになる。2時間で6頭の鯨を見る。ここの鯨はマッコウクジラなのでジャンプはしない。背中と尻尾が見えるだけ。最後にアザラシのいる岩を1周してホエールウォッチングは終わり。
鯨(その1)
鯨(その2)
 13:30から昼食。クレイフィッシュ(伊勢海老)のボイルの半割り、ジャガイモ、サラダ、ライス。アイスクリーム、コーヒーも付いている。丘の上のB&Bみたいな所。ジュリーおばさん1人でやっている。
 丘の下に羊の毛を刈る小屋がある。こちらはジュリーおばさんの旦那さんがやっている。羊1,000頭飼っているが羊毛の値段が下がってしまい、息子さんと2人ではやっていけなくなり、息子さんは近所の製材所に勤めに出たということだ。今は夏休みなので手伝いに来ている。羊の毛を刈る実演や、牧場へ行っての口笛で犬に指示を出し、羊を集める実演も息子さんがやってくれる。作物も安く牧場の横にある畑で赤カブのような物を作っているがトラック一杯でも10ドル程度だとクレイグさん。不景気なのは日本だけではないのだ。
 ここまでツアー料金に入っていて350ドル/人。帰りはずっと車で18:00近くにホテル着。
ジュリーおばさんのB&B 庭から
夕食 1
 JTBのポケットガイドにイズントイットというニュージーランドスタイルのバーを持つ日本料理屋というのが出ているので、地図を片手に出かけるが見当たらない。こういうことは結構あるが、探し方が悪いわけではなく店が廃業している場合が殆どだ。
 倉敷へ行く。幕の内セット(刺身、肉じゃが、焼き魚、ご飯、味噌汁、お茶、アイス)29ドル。更科セット(冷奴、刺身、天ぷら、ヒレカツ、ご飯、味噌汁、お茶、アイス)38ドル。クレイフィッシュ刺身90ドル。ビールはスタンラガーとカンタベリードラフトを大瓶1本ずつ。カンタベリードラフトも結構おいしかった。
買い物
 食後ラグビーウェアーのカンタベリーに行く。ここクライストチャーチが本店だが店舗は小さい。オールブラックスのウェアーも置いてあるが襟の白い昨年までのバージョン。オールブラックスのスポンサーをアディダスに取られてしまった。アディダスは3年契約で150億円支払ったとか。
 前回来たときにオールブラックスOBと懇談する機会があった。私がユニオンのアマチュアリズムをどう思うかと尋ねたら、オールブラックスのメンバーでも失業保険を貰いながらプレーしている者がいる、という返事だった。(まだこの頃ラグビーはアマチュアでなければならなかった。)もうそういうことはないだろう。スーパー12のレギュラークラスになればラグビーだけで十分生活できるようだ。
 次に入ったのはオアテアという土産物屋。ここにはアディダスのオールブラックスの新バージョンのウェアーが置いてある。暖かそうなジャンパーと薄いトレーナーが同じ値段。228ドル。よく見るとトレーナーは上下だ。13,000円位だからケアンズのカンタベリーよりずっと安い。
 ワールドカップの後テレビで東芝-三洋電機を見たがずいぶんと下手に見えた。早稲田はどうしようもなく下手だし。競技場まで見に行くことは減りそうだ。ジャンパーはやめてトレーナーを購入する。
 次にラグビーポストという店に入る。ここはもうホテルのすぐそば。店員さんはラグビー選手だったような日本人男性。
カジノ 2
 カジノへは1人で歩いて行く。10分もかからない。カジノは独立した建物なので建物そのものは小さい。ぐるっと1周してみる。1階は殆どが駐車場。外壁はグレーの石。その上にカードのマークの形などをくりぬいた茶色の石を貼ってある。
 2時間ほどで500ドルの負け。
1月8日 市内観光 1
 朝は小雨。それから降ったり止んだり。ホテルの前にi(旅行案内所)がある。このiの前からマウント カベンディッシュのロープウェイ乗り場まで無料バスが出ている。天気は良くないが行くことにする。でもホエールウォッチングが昨日で本当に良かった。何しろ今回のメインイベントだったのだから。
10:00出発の10:30着。ロープウェー(12ドル/人)に乗り山頂へ行くがやはり雲の中で何も見えない。売店のおばさんが円形の下がり壁の内側に展示してある写真の所へ連れていってくれて、本来ならこのように見えると教えてくれる。
 11:30のバスで街に戻る。トラム(路面電車)に乗ってみようと停車場に行くとレストラントラムが停まっている。朝食が遅かったのでコーヒーだけでもいいかと聞くとOK。
 しかし乗ってみるとやはりランチを食べようということになり、ビール(4.5ドル)、サンドウィッチ(12ドル)を頼む。おまけにデザートのコーヒー、ケーキ(12ドル)まで頼んでしまう。
レストラン トラムの外
レストラン トラムの内
 電車賃は料理代に含まれている。トラムはゆっくり走っていて1周30分弱。私たちは2周したが隣のカップルはボトルで取ったワインがまだ飲みきらず、マネージャーがもっと乗っているかと聞くと、乗っていたいと答えている。何周していても良さそうだ。スタッフはマネージャー、ウェイター、コックそれに運転手。
 客は10人だが採算は?
 大聖堂の鐘楼にも登ってみる。階段は134段。回り階段は非常に狭くすれ違うときには片方が止まって壁にピタリと身体を付けていなければならない。大聖堂の周りは繁華街だから高層ビルが結構多い。昔は良い眺めだっただろう。
ジェイドスタジアムで 夏でもこの格好です
 ラグビー場のジェイドスタジアムにも行ってみる。タクシーの運転手は何もやってないよと言うが、やはりここまで来たのだから見ておきたい。行ったところ1箇所門が開いているので中に入り写真を撮らせてもらう。
 テレビで見慣れたカンタベリードラフトの広告も撮る。タクシー代は往復で20ドル。待たせたり写真を撮ってもらったりしたので2ドルのチップをあげると喜んでくれた。ニュージーランドではチップ不要というが世話になったらあげれば素直に喜んでくれる。
夕食 2
 18:00よりホテルのすぐそばの日本料理屋サラサラに行く。すぐ前がエイボン川だからサラサラか。麺類でもあればと思ったが寿司と鉄板焼きの本格派。経営者はこちらの人みたいだが板前、ウェイトレスは日本人。
 私はカンタベリードラフト(3.5ドル)と寿司刺しセット(39)。奥さんは炭火焼牛肉(26)、味噌汁(3.5)、ご飯(2)を頼む。お茶は急須一杯持ってきて3ドル。味も結構良く値段も倉敷より安そう。
カジノ 3
 19:00よりまた1人でカジノへ行く。ある程度負けたところで時計を見るとまだ21:00前。外はまだ明るい。カジノはこの頃より込んできて21:30頃には各テーブルとも満員。
 何をやっても駄目でブラックジャック、ルーレット、大小と渡り歩く。大小ではケアンズの再来を願って5,5,5に最小の2ドルチップをずっと置く。5,5,4と出たときは一瞬当ったと思ったが違っていた。
 結構日本人もいて中でも若い人が多い。3人連れの若い女性はあちこちのテーブルを飛び跳ねている。ルーレット、大小は2ドルから、ブラックジャックも5ドルから遊べるので手軽だ。
 700ドルつぎ込んだが24:00前350ドル取り返して350ドルの負け。
1月9日 市内観光 2
 市内循環の黄色い無料バスに乗ろうと思ったが全然来ない。水族館に行く。街のど真ん中、大聖堂の広場を挟んだ正面。大きくはない。
 ウナギ(太さ10cm、長さ1m)の餌付けが11:00から始まるというので見物。係員が酸素マスクを着けて水に潜り、ウナギの口に餌を持っていくが全然食べない。ニューカレドニアで餌を持って潜ったら怖いくらいに魚が集まったし、養殖ウナギはものすごい勢いで餌を食べるので拍子抜けしてしまう。係員がのどをさすったりしてようやく少し食べる。
 黄色いバスにようやく乗る。トラムが東西に長いのに対して黄色いバスは南北に長く周回する。北はカジノ辺りから南は街外れのショッピングセンターまで。トラムよりはスピード感があり1周20分ほど。
 今日はオークランドに移動する日。スティーブが時間通りに迎えに来てくれる。私たちが搭乗するまで一緒にいてくれる。ラグビーの話なら一日中していてもいいですよと言う。私がオーストラリアのファンだと言うと、それは許せませんね、などと言う。
オークランド着
 16:00前オークランド着。市内観光が付いていてイーデン山(麓にイーデンパークラグビー場がある。)、ヨットハーバー(現在アメリカズカップの予選が行われている。)、高級住宅街、デュ-ティーフリーショッパーズを回る。オークランドに来たらどういうわけかガイドは全て日本人。ニュージーランドでも失業率が高いのに皆日本人でいいのかなという気がする。
イーデン山から 真ん中がニュージーランドの聖地 イーデンパークラグビー場
 ホテルはやはりリッジズ。同じリッジズでもオークランドのほうが数段良い。クライストチャーチでは隣の声が良く聞こえた。夜中に電話がなってびっくりすると英語の話し声が聞こえて、ああ隣かと思うほどだった。またベッドも小さかった。
夕食 3
 夕食は中華がいいな、などと話していると、ガイドさんがすぐそこの頂好(ティンハオ)がおいしいですよと言う。
 四川風海老、野菜牛肉炒め、焼きそばを頼む。隣の白人老夫婦のテーブルには山盛りの皿3品が運ばれて来ている。年を取っててもあんなに食べるんだ、など話していると私たちのところにも山盛りの3品が来る。
 ビール4本とも66.5ドルだった。安くておいしかった。裏通りにあって場所は悪いがいっぱいの客であった。しかしその割にはレシートはメモ書きの粗末なものでクレジットカードも使えなかった。税金をごまかしているのかもしれない。
カジノ 4(スカイシティカジノ)
 カジノはリッジズから歩いて2~3分。ホテル、タワーとのコンプレックスになっている。入り口を入ると大きなホールが吹き抜けになっていて巨大な垂れ幕が下がっている。日本人女性らしき名前が書いてあり、フォルクスワーゲンのビートルが当ったとある。
 エスカレーターで2階に上がるとカジノ。目の前にベンツのオープンカー、SLKコンプレッサーが置いてある。これが今度の賞品。ここのカジノは大きい。ルーレットのテーブルが何台などと数える気がしないほど大きい。スカイシティータワーをシドニータワーよりも3m高く建てたというから、カジノもシドニーより大きく作ったのかと思っていたが、帰って来てから調べたらシドニーのほうが大きかった。
 200ドルでかなり長い時間遊んでいたがついになくなり400ドル目に入っている。奥さんはもうとうにホテルに戻っている。女性ディーラーのアイリーンが結構勝たせてくれる。悪いとき1枚、良いとき2枚からはずれて大きく賭けている。それでも100ドル/回。24:00を過ぎてしまったが、今稼がないと、と思い少し延長している。2~3回勝っては1回負けるという具合で結構なペースでチップは増えている。2回続けて負けたときに終わりにする。24:20。手持ちは1,050ドルで650ドルの勝ち。クライストチャーチの負けを取り返した格好。
カジノのあるスカイシティーコンプレックス
1月10日 ワイナリーツアー
 10:00出発でワイナリーツアー。オークランドはアクティビティーが少ない。あるのはワイトモ観光(主に土蛍を見る)、ロトルア観光(間欠泉で有名)。他に半日観光でガーデンツアー(有名な庭園を見る)、ファームツアー(羊の毛狩り)とワイナリーツアーだ。この程度しかない。ワイトモ、ロトルア共に遠く7:00の出発になっている。
 奥さんの希望でワイナリーツアーにした。ガイドは日本人男性。奥さんもやはりガイドをしていると言う。こちらでガイドさん同士が結婚したのかと思ったが、日本で結婚してからこちらに来たと言う。奥さんの親からは、なに考えてんだと散々言われました、とも言う。そりゃそうだよね、私でもきっと言うね。
途中のバラ園で
 ワイナリーツアーは予想を裏切って、ワイン工場(といっても皆家族経営)の事務所のカウンターで試飲するだけのもの。やはり買わないわけにはいかない。750ccで10ドルから37ドル。10ドルのものでも結構おいしい。2箇所で3本買うがやはり重く、2本も買えば十分だった。
 ツアーには昼食が付いていて別のワイナリーレストランへ行く。パスタを貰う。きしめんのような形のパスタにクリームソース。ローストチキンとクルミが入っている。
量が多く食べきれない。ホテルに戻ったのは13:30頃。ツアー料金は120ドル/人。
 ヴィクトリア・パーク・マーケットにも行ってみる。土産物、衣類が中心だが安物ばかりでたいしたものは置いてない。マオリ模様のタペストリーを奥さんが買うが、家では足拭きになっている。
ヴィクトリア・パーク・マーケット
夕食 4
 15:30頃からカジノ。少し浮き気味のときもあったが100ドル、200ドル、200ドルと500ドルも負けてしまった。奥さんも100ドルの負けだそうだ。
 夕食には少し早いが気分転換にと外へ出る。有明という日本料理屋が、デューティーフリーショッパーズのそばのアオテアの隣にあるというので目指して歩いて行くが、かなり手前に日本料理「おしん」があったのでそこに入る。
 カリフォルニアロール、おしんサラダ、生牡蠣、牛肉の網焼き定食、ビール3本で58ドル。経営者は韓国人でキムチをサービスしてくれる。おしんサラダはこの中ではまあまあの値段が付いているが、野菜サラダに沢庵を細かく刻んで入れてあるだけ。
カジノ 5
 19:00より再度カジノ。奥さんはホテルへ。200ドル、300ドル、200ドル、300ドルと食事前と合わせて1,500ドルもつぎ込んでしまう。こっちのテーブル、あっちのテーブルと動くがどこへ行っても駄目。こちらが20でディーラーの持ち札が6で次が10。これは絶対に勝つと思っても、信じられないことに5を引いて21。私の負け。こういう事が何回もあるから、お前は袖の中からカードを出しているんだろう、とさんざん悪態をついてやる。もちろん身振り手振りで。
 残りは25ドルチップ3枚。ポケットの中にもニュージーランド札はもうない。この3枚がなくなったら終わりにしよう。スリー7はなかなか来ないだけでなく気が散るからスリー7のないテーブルに行こう。
 ずっと離れたところのテーブルに移動する。25ドルチップをおそるおそる置くが1回、2回、3回と勝ち、その後もついて来て少しずつ増えている。
私はケツ(最後)に座っている。中国人らしき青年が右隣に座る。この青年は自分の前のチップを置く場所には置かず、右隣の女性と左隣の私に乗って来ている。当然この青年にはヒット、ステイの選択権はない。
 手持ちのチップは1,000になり1回の賭け金も100になっている。ディーラーのカードは6。私のカードは8と8。スプリットするとまた8で再度スプリット。
 次に来たのは2。8と2で10。絵札がくれば20になるのでダブル。乗って来ている青年はいやそうだったが選択権はないので仕方なしについてきている。来たカードは3。1番目は13。(ダブルの場合は1枚しか引けない。)
次の8にはA(1又は11に数えられる)が来てやはりダブル。そして5。2番目は14。最後の8には9が来てステイ。17。           
100ドル 200ドル 200ドル 
        
全員が注目する中ディーラーは5を引き11。(17以下なのでもう1枚引かなければならない。)これはまずい、絵札を引いたら21になってしまい負けてしまう。
ディーラーの次のカードは3で合計14。まだ引かなければならない。ディーラーの引くのに合わせて全員でピクチャーと掛け声を掛けるが6を引く。合計20で私の500ドルはパー。
つきもここまで、ニュージーランドでのカジノもこれで終わりか、と思ったがそうでもなかった。この後5回続けて勝ち500ドルを取り返す。
 次に面白かったのはディーラーのカードはやはり6。私は3と3。スプリットして最初のカードは7。ダブルにしてきたカードは2。2番目の3にも7。ダブルでまたも2。共に12止まり。
200ドル 200ドル 
        
ディーラーは6の後絵札、絵札と引いて21オーバー。皆でピクチャー、ピクチャーの大合唱だ。今度は400ドルの勝ちだ。手持ちのチップが元の1,500を越えたときにはうれしかった。ゲームの途中で金勘定するようでは本当のギャンブラーではないというが、本当のギャンブラーでなくてもいいのだ。
 途中ディーラーが替わってもつきは落ちずどんどん増えていって2,600になった。ここらが潮時かと思い終わりにする。
 中国人の青年も来た時に50ドルを両替したのが1,000ドルにはなっている。隣の隣の女性は私が席を立つとサンキューと言う。ケツで頑張った私を評価してくれたのだ。通算1,090ドルの勝ち。6万円にも満たないが贅沢は言わない。これだけ勝てば十分だ。何といっても去年は1回も勝っていないのだから。
 スカイシティータワーに登ろうと思って行くが、22:30までの営業で5分遅かった。夏は21:00にならないと暗くならないのでタワーから夜景を見る時間は少ししかない。ホテルの部屋が14階なのでそこからの夜景で我慢しよう。
1月11日 帰りの飛行機で
 帰りの飛行機の隣に座った日本人の青年がThinking Rugbyという本を読んでいる。ラグビー留学しているのかと聞くと、少し考えてからそうだと言う。オタゴに住んで練習している、日大でラグビー部に入っていたが燃焼しきれずニュージーランドに来たと言う。日大では1本目(レギュラー)ではなかったようだ。
 オタゴのダニーデンは小さい街で、オールブラックスのクロンフェルドやウィルソンとも会う機会があった。またスコットランド代表でサニックスにも所属しているレスリーにも紹介してもらい、今サニックスにオファーを入れているところだそうだ。
 今回は兄の結婚式に出席するために日本へ帰る。兄は早稲田学院時代にラグビーをしていて、今ワールドのキャプテンをしている遠藤哲と一緒だったが大学ではラグビーはやらなかった、と言う。
 オタゴはいい所ですよ、ペンギンもいるし、アザラシもアホウドリもいます。少なくとも8月まではダニーデンに住んでいますからスーパー12でも見に来たら連絡ください、と住所、電話番号を書いた紙を渡してくれる。彼の名は渡辺敏行といいます。うまく日本のチームに入れてプレーするようになったら応援してあげてください。
第19報終わり
ベルテルスマン世界地図帳より拝借
今回の予定表

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